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ポルノグラフィティ「PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S」を全曲語ってみた話

先日、King Gnu・井口理さんのオールナイトニッポン0で「勝手にポルノグラフィティ20周年応援スペシャル」をやったと聞き、Radikoのタイムフリーで聴いてみたところ、あまりのポルノ愛にいたく感動しまして…私はポルノのファンクラブに入っている、いわゆる「ラバッパー」というやつなのですが、ファンなら思わずニヤリと笑ってしまうようなユーモアに溢れていて、とても楽しく拝聴したんですね。

ところで、井口さんは1993年生まれで、中学2年生の時にポルノを聴きまくっていたため、"青春"と敬愛しているそうで…私も同じ1993年生まれ、しかも中学1年生の時にハマったと境遇が似ていることもあって、恐れながら「私も何か語りたい!」という熱い思いが湧き上がってしまいました。

ということで、今回は「私が人生で1番聴きこんでいるアルバム」と言っても過言ではない「PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S」の曲について語りたいと思います。基本的な情報よりも、曲への感想や個人的な思い出が中心になるので、いろいろと正確性に欠ける部分もあるかもしれませんが、それでもよければ、ぜひご覧ください!


1.アポロ

…言わずと知れたポルノのデビュー曲ですね!今の昭仁さんの声は爽やかさの中に深みがあって素敵だと思うのですが、デビュー当時の声は、とにかくみずみずしく、透明感があって、聴くたびに「若っ!」と新鮮な驚きに包まれます。ライブだと「ラブ・E・メール・フロム」のあとを「さいたま」「広島」など、その日のご当地バージョンで歌ってくれるのがウレシイ。


2.サボテン

…最初に聴いた時は、ギターの爽やかな音色に、切ないながらもカラッとしたメロディーが相まって「夏っぽい曲だなあ」と思っていたのですが、PVを見て「思いっきり冬じゃん!!!」と驚いた曲。ポルノのメジャーデビュー前からあった楽曲で、高い人気を誇りながら、ライブではなかなか披露されない印象がありました。そのぶん、2011年の「幕張ロマンスポルノ'11 〜DAYS OF WONDER〜」で聴けた時はものっすごい嬉しかった。このライブでは「Search the best way 」など、レアな楽曲がたくさん聴くことができたため、すごく印象に残っています。


3.オレ、天使

…とてもカッコイイし、サビのキーも比較的低めで歌いやすいと思うのですが、冒頭の「あ、オレ天使。そう、エンジェル…」というセリフを言うのがどうにも恥ずかしくて、カラオケでは絶対歌えない。ああいう類のセリフがある曲は、完璧にやり切るメンタルが大切で、ちょっとでも照れると気持ち悪くなると思ってるのですが、なかなか決心がつかない…。

2007年の「8th ライブサーキット“OPEN MUSIC CABINET”」では、この曲の歌い出しの瞬間、後ろのモニターに天使の翼が映し出され、その前に立っている昭仁さんに羽が生えているように見えるという演出がありました。私はこのツアーのさいたまスーパーアリーナ公演が人生初のポルノライブだったのですが、この演出にはいたく感動し、次の日にそこまでポルノを知らない友達にも話したくらい興奮した思い出がありますね。

最近バンドの曲をモチーフにした映画とかよくやってるけど、この曲も実写化してほしい。菅田将暉くんに、「今生きてる人間って、100年後には誰もいないんだよな」って退廃的な雰囲気を醸し出しながら言ってほしい…。


4.アゲハ蝶

…『お笑い芸人歌がうまい王座決定戦』で、オリエンタルラジオの藤森さんがこの曲を歌っているのを見たのが最初かなあ…それくらい言わずと知れた大ヒット曲で、もはや語ることがない!と言ってもいいくらいの曲。ライブでは、ファンのぴったりと息の合った手拍子と、「ラ~ラ~…」の大合唱が楽しい。頻繁に演奏されていますが、個人的には「神戸・横浜ロマンスポルノ’14 ~惑ワ不ノ森~」での、ファイヤーダンスと共に披露されたアレンジバージョンが好きです。


5.ラビューラビュー

意味のない嘘なんて つかないほうがいい 君を見てると そんな風に思うよ

とにかくこのフレーズに痺れる。この部分だけで、明るくまっすぐな彼女と、恥ずかしくて素直になれない彼氏のやり取りが思い浮かぶような気がします。他にもこの曲には素晴らしいフレーズがたくさんあり、晴一さんの書いた詞の中で、個人的にトップ5に入るくらい好きです。


6.音の無い森

…中学生の頃は、ここまで続いているさわやかな流れをズドンとぶったぎる重厚さが少し苦手で、通して聴くときもこの曲だけは飛ばしたりしてました(スミマセン…)。でも、年を取るごとに少しずつ聴くことが増えたんですよね~。本当にどん底な時に聴くと、不思議と気持ちが上向きになる曲。


7.渦

…重厚なハードロックという趣きで、とてもライブ映えする曲だなあという印象です。2017年の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」で披露されたのはかなり驚きましたが、めちゃくちゃカッコよかったなあ。

余談ですが、このシングルのカップリングで収録されている「蝙蝠」という曲がとっても良いので、ぜひ聴いてほしい!

綺麗な色も何度か 色を重ねていけば 哀しい黒色になる 諦めたように

歌い出しからこのフレーズに心を撃ち抜かれる。とにかく晴一さんの歌詞が素晴らしい名曲です。


8.ヒトリノ夜

…「ポルノグラフィティのシングルの中で、唯一オリコンTOP10入りできなかった」なんて皮肉を言われたりもする曲ですが、ファンの中ではかなーり人気が高い印象です。あの特徴的なイントロがライブで流れ出すと、いつも大きな歓声が上がっていますね!アニメ『GTO』のタイアップ曲だったこともあり、ポルノファン以外の人も知っていることが多く、カラオケで入れると「おおっ!」と反応があったり。


9.ハート

…ゆったりとしたリズムのバラードですが、歌詞の世界観が難解で、人によって解釈が分かれる曲なのかなあ、と思います。「ライブでこの曲を聴くとファンは全員泣く」という噂を聞いたことがあるのですが、本当なんでしょうか…私はライブでは1回も聴いたことがないので、いつかお目にかかりたいものです。


10.パレット

…とてもさわやかな曲で、聴くと心が踊るようなイメージがあります。この曲もとにかく晴一さんの詞が素晴らしい。

パレットの上の青色じゃとても 描けそうにないこの晴れた空を
だって知っている言葉はほんのちょっとで 感じれることは それよりも多くて 無理やり 窮屈な服 着せてるみたい

「キレイな青空」のことをこんなふうに表現できるのか…!と思うし、「だって~」のフレーズは思ってることをうまく伝えられないもどかしさを見事に表現していて、本当に素晴らしいです。


11.カルマの坂

…先日行われた「Amuse Fes in MAKUHARI 2019 〜恋とか愛とか〜」のポルノのステージで披露されたことで、Twitterでトレンド入りし、話題になっていましたね。「愛や恋がテーマのフェスで、この曲をぶち込んでくるのか…!」っていう。そのまま映画化できそうなストーリー性のある歌詞が特徴ですが、ポルノの曲の中でも屈指の重たいテーマを扱っているのではないでしょうか。

2008年「横浜・淡路ロマンスポルノ'08 〜10イヤーズ ギフト〜」では、この曲を昭仁さんがアカペラで歌っていたのが印象的でした。


12.メリッサ

…これも知名度が高いヒット曲で、カラオケで入れると、間違いなく盛り上がる曲ですね。ただ、これを入れると、サビの「きーみのてっでーー!」「かっなしみのーー!」という特徴的なコーラス部分を勝手に歌ってくる友人がいて、内心「ウゼー」と思いながら歌ってました。

この曲もよくライブで披露されますが、私が1番好きなのは「横浜ロマンスポルノ'06 〜キャッチ ザ ハネウマ〜」でのメリッサですね!間奏の部分で、昭仁さんが晴一さんに近づいて、それを縄張りに入ってこられた獣のごとくキッと一瞥する晴一さんが、次第にニヤーっと笑って昭仁さんを追いかけ回す…というシーンがあるのですが、これがもう、何ともお二人の仲良しさが垣間見えて素敵なんです。

昭仁「なんなんでしょうね、あれ(笑)。向こうに行ったら晴一がいて。なんで追いかけられたんか、いまだにわからない。走りながらずっと「なんでやねん!」って言ってた気がするんですけど(笑)。          
晴一「いや、俺が先に行ってたんですよ。でも、紳士協定として僕がこっちに行ったら昭仁はあっちに行くっていうような暗黙の決まりがあって……イヤなんで(笑)。だからコイツはこっちに来ちゃいけないんですよ。」 (PATi-PATi 2007年3月号インタビューより)

後にお二人は当時をこんなふうに振り返っているので、そこまで深い意味はないのかもしれませんが、私としてはこのシーンになんとも言えないブロマンス感を感じてしまうのですね。辞書で「男の友情」と引いたら、直接この動画に飛んでほしいくらい(?)好きなシーンです。


13.まほろば○△

…初めて聴いた時、歌詞があまりに刺激的すぎて、当時中学生だった私は「これ、私が聴いてもいいのか??」と戸惑った記憶があります。ポルノのエッチな曲といえば、「Jazz up」「リビドー」、少し変りダネでは「見つめている」などがあると思うのですが、それらがわりと直接的な表現なぶん、この曲の詞はエッチ要素が美しい比喩にくるまれていて、それが逆にエロい気がします。化粧バッチリ・露出過多の、あからさまにエッチなオネーサンより、薄化粧で清楚な女性の方が逆に色気を感じるのと一緒というか…ちょっと違うか。


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思い出を語りまくっていたら、めちゃくちゃ長くなってしまいました…拙い文章ではありますが、最後まで読んで下さった方、ありがとうございます!

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