因島ロマポル初日に参加予定だった1人のファンの2024年夏
久しぶりの記事投稿になりました。こんにちは、叶です。
2024年は待ちに待ったポルノ25周年!!ということで、因島・横浜でのロマンスポルノや「島ごとぽるの展」などなど、さまざまなイベントが盛りだくさん。ラバッパーにとってはまさにお祭りのような夏でしたね。
ということで、今回は私のこの夏のポルノグラフィティ関係の思い出をまとめたいと思います。自分用の備忘録なので長いですが、1人でも読んでくださる方がいらっしゃれば嬉しい限りです。
私は当初、8月31日の因島ロマポル・9月8日の横浜ロマポルの2日間参加する予定でした。特にお二人の故郷である因島は、ポルノファンとして人生で一度は行ってみたいと思っていた場所だったので、楽しみはひとしおで…8月30日~9月1日の3日間休みをとって、母と妹と一緒に広島旅行をする予定だったんです。31日はライブを楽しんで、他の日には広島のグルメや観光スポットを満喫する予定を立てて、何ヶ月も前からわくわくしていました。
でも、皆さんご存知の通り、台風の影響でライブが中止になって、現地まで向かう新幹線も運休になってしまったので、全部キャンセルすることになりました。
不幸中の幸いで中止になったのは8月31日だけで、9月1日の因島ロマポルは無事に開催されましたが、正直に言ってとても苦しみました。
シンプルに1日だけでも開催できてよかったという気持ち、でも初日もやっぱり見たかった、2日目に行けた人たちが羨ましくてしょうがないという気持ち、私と同じように行けなかったのに2日目開催を心からお祝いしている優しい人たちのSNSでの発信を見て「どうして自分はこういうふうに思えないんだろう」という気持ち……とても一言では言い表せず、胸の中はぐちゃぐちゃでした。
現地で来られなかったファンのために拍手をしてくれたとも聞いて、ありがたく嬉しいとは思うのに、それさえも素直に受け止められません。因島ライブという歴史的な瞬間に参加が叶わなかったことで、勝手に疎外感を覚えてしまい、そんな自分が嫌で、でも責める相手なんかいないのはわかってて、行き場のないもやもやした気持ちを抱えました。
9月1日にYouTubeで因島から生配信してくれた「Aokage」も涙ぐんでしまってまともに見られませんでした。雲ひとつない青空の下、曲の舞台になった因島で聴く「Aokage」はさぞ格別だろうと思うと、「そこに自分がいるはずだったのに…」という悔しさでいっぱいになってしまったからです。
言うなれば、この思いはライブが中止になって浮かばれなかった魂のようなものです。無理やり忘れようとすれば、いつまでも自分を苦しめるだろうし、これからもポルノを心から応援するためには、ちゃんと成仏させてあげないといけないと思いました。
そこで…
9月7日に妹と因島に行ってきました!日帰りで!!関東からはるばる!!
帰りの新幹線やフェリーの時間の関係で、現地に着くのが昼過ぎ~いられるのが夕方までというまさに弾丸な旅だった上に、当日はめちゃくちゃ暑くてくったくたになりましたが、とっても充実した時間だったので、いくつかの写真と共に振り返っていければと思います。
当日は島内での移動のために尾道でレンタサイクルを借り、自転車OKのフェリーでいざ因島へ!島の上の方に位置する重井東港に着いたのですが、まず驚いたのが辺りに人っ子1人見えないこと!車も全然通らないので、自然の音だけが聞こえて、とても静かでした。因島はゆったりしたのどかな時間が流れているとはかねがね聞いていましたが、こういうことだったのか…!と肌で理解する感じ。都会とは空気が全然違うな~と思いました。
とはいえ、周りに自分たち以外誰もいないのは怖くもあるもので(本当にここで合ってるのか…!?と不安になった)キッチンカーなどが出ているアメニティ公園でようやくポルノファンらしき方の人影が見えた時は安心しましたね。オアシスに辿り着いたような心境でした。
冷たい水ならぬ冷たいドリンクで喉を潤した後は、自転車に乗って行きたいと思っていたスポットへ。今回はミツイシヤ・写真館を目指しながら、「Aokage」に出てくる青影トンネル、「Jazz up」に出てくる土生港、「狼」に出てくる折古の浜という3つの聖地を巡るプランでした。まぁ後々その考えは甘すぎたと思い知らされるのですが……。
最初に目指したのは青影トンネルでしたが、結構坂が多くて、しかも当日はなかなかの猛暑だっただけに、自転車を漕いでいるだけで疲労困憊…こんな序盤でバテてて大丈夫か?と思うくらいでした。途中のコンビニでポカリを買って水分補給しつつ、ひたすら漕ぎ続けました。
そして、ようやく1つ目のスポットの青影トンネルに到着!頭の中で「Aokage」を流しながら、自転車でさっそうと通り抜けました。
トンネルを抜けたら島の反対方向に出て一気に下り、次なるスポットのミツイシヤをひたすら目指します。ところがあと少しで着こうかというところでまさかの事実が判明。ここまで要した時間と、帰りのフェリーの出港時刻を考慮すると、そろそろ引き返さないと間に合わないタイムリミットだったのです…Oh……なんということでしょう……いや単純に島の距離感と所要時間が全然把握できてなかっただけなんですけど。
ということで、泣く泣くそれ以上進むのは諦めて引き返すことになったのですが、ぽるの展とのコラボメニューを出しているHAKKOパークに立ち寄って休んだり、お二人がかつて通ったという因島高校を見ることができたりと、見どころがあって楽しかったです。
本当は土生港から海ぞいの道をペダル踏みたかったし、折古の浜で狼気分を味わいたかったのですが、今回はとにかく時間がなさすぎた……。
でも因島に行くという悲願は叶えられたので、総じてとっても満足でした。今回行けなかった場所以外にもポルノの足跡を感じられるところがまだまだいっぱいあるようなので、いつかまたリベンジで行きたいです!
弾丸因島から一夜明け、翌9月8日は横浜ロマポルに参戦しました。
一時は雨予報が出ていて、おいおい勘弁してくれ…と頭を抱えたのですが、当日は見事な快晴でしたね!因島初日に行けなかった身としては、ライブが無事に開催できるありがたみを身に沁みて感じました。
スペシャルライブなので、ある程度は有名なシングル中心になるのかな?と思っていたのですが、蓋を開けてみると結構ファン向けのコアな曲も入っていて、なんとも良いとこどりの贅沢なセットリストのように思いました。個人的には「メジャー」と「FLAG」を両方ともやるのとか意外でしたね!今の昭仁さんが歌うとメッセージがより強く伝わる印象で、すごく聴き応えがありました。そして終盤の盛り上げブロックに来る「Jazz up」のまぁ楽しいこと!「Dive in the~」の部分をお客さんみんなで歌うの、めちゃくちゃ盛り上がりますね(とんでもない意味ではあるけど)
よくよく考えてみると、今回は定番の「Century Lovers」もやってないし、「サウダージ」とか「メリッサ」とか「ハネウマライダー」みたいな人気の盛り上がる曲も演奏していなかったんですね。でも「あれがなかったなぁ」とは全然思わなかったというか…変化がすごく自然に受け入れられたセットリストでした。定番の流れを変えつつ、大事なポイントは押さえ、新しい魅力を提示できるところに、ポルノの一曲一曲のクオリティの高さやバリエーションの豊かさが感じられますね。
ところで、今から遡ること約1年半前に25周年ライブのセットリストを考えるという謎の試みをやっておりまして……せっかく全力で考えたセトリなので、実際のロマポルセトリと比べてどうだったのかも振り返ってみようかなと思います。
※当時の記事はこちら!
当たり前ですが、私の妄想したセットリストとは全然違いました!この時は、まさか因島・横浜の二会場でロマポルをやるなんて夢にも思ってもいなかったからなぁ…。わかっていたら「Let's go to the answer」とか入れてたんじゃないかな(今回はやってないけど)
これはいろんなファンの方もおっしゃってましたが、まさか1曲目が「おいでよサンタモニカ」の特別バージョンなんて誰が予想できるかよ~!!って感じでしたね。こういうことがあるからポルノファンはやめられねぇよ…という何ともニクい選曲でした。
でも、2曲目のいきなり型「ネオメロドラマティック」(横浜公演)と「螺旋」が当たっている点は褒めてあげたいです。「シスター」と「今宵、月が見えずとも」が聴けたのも嬉しかった!
ただ、私の妄想セトリで本編ラストにしたくらいに大好きな曲「前夜」が…因島2日目で…ッ!(血涙)11月に映画館で因島でのライブが公開されるそうなので、絶対観に行きます!!
ということで、この夏のポルノの思い出をざ~っと振り返ってみました。
今回は「解放区」という曲がライブ全体のテーマになっていたと思うのですが、すごくパワーの秘められた歌であると共に、ポルノのお二人らしいメッセージも感じられる歌だなと思います。「それさえできない夜はここにおいで」という歌詞が本当に好きで…「元気出そうぜ!」と背中を押す感じじゃなくて、「元気が出なくてもいいから、前に進んでみない?」と語りかけてくれるような、優しいメッセージというか。それが心にすっと入って来るんですよね。
行く予定だった因島のライブが無くなってつらい思いはしたけど、横浜でのライブで思いっきり声を出して、体を動かして、お二人とサポメンの方々が発信する音楽のメッセージを受け取ったら、そんな気持ちもいつの間にか忘れていました。いつも素晴らしいライブで私たちを勇気づけてくれること、そして25年もの間、活動を続けてくれていることに心から感謝したいです!
「あなたにとってポルノグラフィティとは」と言われたら、私は「家族」と答えます。例えなかなか会えなくなったとしても忘れることは絶対なくて、いつまでも心に寄り添ってくれるような存在だからです。
これから先もまだまだ応援し続けるぞー!!!