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人生の半分はポルノグラフィティと共に

2019年にnoteを始めて、最後の記事を投稿してから、かなりの月日が経ってしまいました。お久しぶりです。叶(かなえ)と申します。

あれから約4年、私はバイトしていたWebメディア会社の正社員になり、二次創作などもぽつぽつとやってみたりして、仕事でも私生活でも何かを書くことが多かったのですが、ふと自分の文の無個性さに飽きてしまい、長らく趣味で文章を書くことから遠ざかっていました。けれど、自分が得意だと言えるのはやはり書くことなのだし、ぱっと目を惹くようなものではなくても、自分のために文章を書いてみてもいいんじゃないかと思い至り、今一度noteを書いてみることにしました。自分のペースで細々と更新していきますが、どうぞよろしくお願いいたします。

話は変わりますが、私は今年の5月で30歳になります。こんなに中身は成長していないのに30代突入か…と恐れおののくことしばしばですが、それと同時に今年1月でポルノグラフィティのファン歴も丸16年となり、私の人生の半分くらいはポルノと共に過ごしてきたのだなぁ…と感慨深いものがありました。今も昔も好きなものはたくさんありますが、好きでいる期間が1番長いのはポルノかもしれません。

そこで今回は、私がポルノを好きになったきっかけや、これまで参戦してきたライブ全18本とその思い出などをつらつら書きたいと思います。あるポルノファンの備忘録に過ぎないものですが、1人でも読んでいただける方がいらっしゃれば嬉しい限りです。

ポルノを好きになったきっかけ

私がポルノグラフィティを好きになったのは、2006年にリリースされたシングル「ハネウマライダー」がきっかけでした。この曲はポカリスエットのCMに起用されていたのですが、当時中学1年生の私は、この曲を聴いたとき「なんてみずみずしい声なんだ…!」と強く印象に残り、その時に初めてポルノグラフィティという存在を意識しました。もちろんポルノグラフィティという名前は知っていたけれど、興味を持って詳しく調べてみたことはなかったのです。

その後、過去にどんな曲を出しているのか調べているうちに「アポロ」「アゲハ蝶」「サウダージ」「ミュージック・アワー」「メリッサ」など、数々の大ヒット曲をリリースしていることを知り、「これもそれも、あれもポルノじゃん…!」と夢中になり、ベストアルバムを買い…という流れで、あっという間にファンになっていました。翌年の2007年1月、私は勢いそのままにポルノグラフィティのファンクラブ「love up!」に入会。めでたくラバッパーとなりました。

①8thライヴサーキット “OPEN MUSIC CABINET”(2007年4月)

私が初めて行ったポルノグラフィティのライブは、m-CABIツアーのさいたまスーパーアリーナ公演でした。母と2人で2日間行ったのですが、そのうち1日は確かDVD収録の日だったかと思います。幕がバン!と一気に落ちて、私がファンになったきっかけの曲「ハネウマライダー」からスタートしたのは最高だったなぁ。続く「オレ、天使」は、モニターで見ると昭仁さんに天使の羽が生えているように見える演出がとにかくカッコよくて、次の日クラスメイト(偶然同じライブに行ってる子がいた)に「あれ、めちゃくちゃ凄かったよね!?!!?」と興奮ぎみに話した思い出があります。今でも色褪せず記憶に残っているライブのひとつです。

②横浜・淡路ロマンスポルノ’08~10イヤーズギフト~(2008年9月)

m-CABIツアーの後に「ポルノグラフィティがやってきた」ツアーがあり、当時の私なら行っているはずだ!と思ったのですが、調べてみても会場やセトリの記憶がまったくなく…まだ中学生だったので、学校との兼ね合いで、泣く泣く行けなかったのかもしれません。ということで、2回目のポルノライブは「10イヤーズギフト」でした。

当時、中学3年生で受験生だった私は、北辰テスト(埼玉県独自の模試)を受けた後、母と共に電車で横浜に向かいました。家に帰って準備をする時間がなかったので、模試終わりに着替えた制服を詰めた大きなバッグを持って会場に向かうというハードスケジュールだったのですが、その日は今でも語り草になる、あの伝説の豪雨ライブの日だったのです…。

屋根のないスタジアムでのライブなのに、雨脚は強まるばかりで、おまけにゴロゴロと雷まで鳴る始末…。でも「ライオン」という私にとって予想外の選曲で登場したポルノは、そんな悪天候のことなんかどうでもよくなってしまうくらい眩しかった。真っ赤なセットアップの衣装で出てきた昭仁さん、カッコよかったなぁ。「ヴォイス」を歌っている時に雨のせいでマイクが壊れ、音声が入らなくなってしまったのですが、それに気がついたファンがすかさず続きを歌い始めて大合唱が始まったのは本当に良い思い出です。

③10thライヴサーキット “ロイヤルストレートフラッシュ”(2009年3月)

ロイスーツアーは、さいたまスーパーアリーナ公演に参戦。ファンに人気が高いカップリング曲「月飼い」のイントロが始まった時にうわぁー!と内心テンションが上がった思い出があります。当時のセトリを調べてみると、怒涛のシングルラッシュに加えて「リビドー」「空想科学少年」といった、今ではなかなかライブで聴けない楽曲も入っていてニクいなと。

④東京ロマンスポルノ’09~愛と青春の日々~(2009年11月)

ファンになってから初めて体験するスペシャルなお祭りライブで、和太鼓と共にド派手に「Jazz up」から始まったのが印象に残っています。その他にも、「グァバジュース」「ビタースイート」「Name is man ~君の味方~」「惑星キミ」といったファンなら垂涎もののレア曲のオンパレード!セトリだったのですが、なぜかそれらの記憶がまったくなく…(泣)東京ドームというドデカ会場でテンション上がりすぎて記憶が吹き飛んだのか?と思うくらい何も覚えていないんです…。でも「邪険にしないで」で、昭仁さんが手でハートマークを作ってたのがかわいかった、という記憶はなぜかしっかりあります。「邪険にしないで」とてもかわいい曲で大好きなので、またどこかで披露してほしいものです。

⑤11thライヴサーキット “∠TARGET”(2010年)

(たぶん)大宮ソニックシティ公演に参戦。ですが、このライブもいかんせん記憶が曖昧なところがあり…セトリの「Go Steady Go!」とか歌詞が大好きな曲なんですが覚えておらず…無念。当時高校2年生だったので、部活とか勉強とかいろいろ忙しい時期だったんでしょう…このツアーならではの曲といえばやっぱり「ネガポジ」でしょうか。ライブの盛り上げ曲と言えば、「Century Lovers」が今なお不動の人気を誇るイメージですが、この曲も観客が声を出せるタイミングがいっぱいあって楽しいですよね。またいつかライブで盛り上がりたい曲のひとつです。

⑥幕張ロマンスポルノ’11~DAYS OF WONDER~(2011年12月)

幕張メッセ国際展示場は、縦に長い&あまり高低差がない会場で、私はけっこう後ろの席だったので、必死に目を凝らしながらステージを見ていた記憶があります。「Search the best way」「蝙蝠」とか大好きな曲なので、イントロでそうだとわかった時はテンション上がったなぁ。「鉄槌」「渦」のダークな流れもカッコよかった。あと、クリスマスの時期限定の「Hard Days, Holy Night」を初めて生で聴けたのが恐らくこのライブだったので、それも嬉しかったです。

⑦FANCLUB UNDERWORLD 4 “lab”(2012年5月)

生まれて初めてのライブハウス(Zepp DiverCity Tokyo)公演&FANCLUB UNDERWORLDに参戦。始まった瞬間、お客さんがステージの前にぎゅーっと集まっていたのですが、今まで指定席があるライブしか行ったことのなかった私はそれを見てビビってしまい(笑)後方から遠巻きに見ていたような気がします。ポルノの2人が白衣で登場したり、バラエティのような企画があったり、新鮮なイベントでした。セットリストの中では「Free and Freedom」がとにかく大好きな曲なので聴けて嬉しかった。

⑧12thライヴサーキット “PANORAMA×42”(2012年10月)

私が観たのは大宮ソニックシティ公演なのですが、私の記憶では、今まで参加した中でこのライブが一番ステージとの距離が近かった(1階15~20列目くらいだったような…)気がしていて、2人の存在や顔立ちもわりとはっきり感じられ、「見える…見えるぞ…!」とラピュタのムスカ状態になったのを覚えています。それまで参戦したポルノのライブでは、1曲目からテンションをガツンと上げてくるような曲が多かったように思うけれど、このライブでは「メリーゴーラウンド」という穏やかなテイストの曲で始まったのがすごく印象的でした。ライブのどこに入っていてもとにかくブチ上がれる人気曲「ネオメロドラマティック」を、趣向を変えたファンクアレンジで聴けたのも嬉しいポイントです。

⑨13thライヴサーキット “ラヴ・E・メール・フロム・1999”(2014年1月)

さいたまスーパーアリーナ公演に参戦。ベストアルバムを引っさげたアリーナツアーだったため、セットリストもシングルや人気曲多めの豪華な感じだったのですが、私が1番印象に残っているのはなんといってもカップリング曲の「ルーズ」!昭仁さんの情熱的な歌唱、晴一さんらしさと技巧が散りばめられた至高の歌詞、超ドラマチックなストリングス中心のアレンジ、どれをとっても凄まじいクオリティで、初めて聴いた時「これシングルじゃないの??」と思ったくらい衝撃を受けた曲なんです。やはりファンからの人気も高いようで、満を持しての披露だったので、嬉しかったですね~。

⑩神戸・横浜ロマンスポルノ’14 ~惑ワ不ノ森~(2014年9月)

スペシャルなお祭りライブの豪華セトリの中に、「Please say yes, yes, yes」「PRISON MANSION」「ラビュー・ラビュー」「Sheep 〜song of teenage love soldier〜」「PRIME」などなど、個人的に大好きなカップリング・アルバム曲が盛り込まれていて、非常に満足度の高いライブでした。ファイヤーダンスのパフォーマンスつきだった「アゲハ蝶」も、野外に映えていて幻想的で美しかった…あと、初期のキーめちゃ高の名曲「デッサン#1」をこのライブでは原曲キーで披露していて、まさか聴ける日が来るとは思っていなかったので、感動しました。

⑪14thライヴサーキット “The dice are cast”(2015年9月)

大宮ソニックシティ公演に参戦。私「ANGRY BIRD」が大好きなので、この曲で始まったのがめちゃくちゃ印象に残っています。照明が超カッコイイんですよね…このツアーはステージセットも印象的で、ライブの途中でサイの目が光って、煙の中で動いた時は「おおっ!」とテンション上がりました。

⑫FANCLUB UNDERWORLD 5(2016年3月)

2回目のFANCLUB UNDERWORLDは、1stアルバム「ロマンチスト・エゴイスト」を曲順通りに演奏していくという内容で、「憂色〜Love is you〜」「Heart Beat」「ロマンチスト・エゴイスト」といった往年の名曲を聴けて嬉しい限りでした。すごく良いコンセプトだったので、初期アルバム「foo?」「雲をも掴む民」バージョンでもやってほしいなぁ。

⑬横浜ロマンスポルノ’16 ~THE WAY~(2016年9月)

本編最後の曲『THE DAY』のアウトロにこのライブならではの特別な歌詞がついていて、それが今でもありありと思い出せるくらい耳に残っていますね。あと、私の大好きな大好きな曲「ダイアリー 00/08/26」がなんとアンコール最後の曲で、こんなことあっていいのか?と嬉しさのあまりむせび泣きそうになりました…ここに来て披露してくれるんですか…っていう。こういうことがあるからポルノファンはやめられない!!と強く思ったスペシャルライブでした。

⑭15thライヴサーキット “BUTTERFRY EFFECT”(2018年3月)

このツアーも「夜間飛行」というミディアムナンバーから始まるセットリストだったのが印象的でしたね~。あと、ライブで聴く「Part time love affair」がまぁ良くてですね…当時は私の人生の中で最も多忙期で、あまりポルノのことも追えていなくて、確かこの曲がカップリング曲ということもよく分からないまま聴いたと思うのですが、あまりに素晴らしくて「新しいシングルか??」とか間抜けなことを考えてました。ポルノ×シティポップの可能性よ…

⑮NIPPONロマンスポルノ’19 ~神vs神~(2019年9月)

セトリが変わるなんて両日行くしかないっしょ!!ということで2日間参戦。今でも思い返しては「はぁ~あの日に戻ってもう1回体験したい…」と思うくらい夢のようなライブでしたね…私は基本ライブはソロ参戦&陰キャ野郎なんですが、そんな私でも初日ど頭「プッシュプレイ」の「あのロッカー まだ闘ってってかな?」の後の歓声が上がるところで、テンション上がりすぎて「フゥーッ!」って言ったくらい興奮しました。2日目にアリーナ席を引き当てたのも良い思い出です。セトリの中で最も印象に残っているのは2日目のNAOTOさんがサプライズ登場した「瞳の奥をのぞかせて」。曲の途中で後ろの方から急に歓声が広がりだして、平坦なアリーナ席なので必死に背伸びしながら「なんだ?何が起こってるんだ!?」と振り返ったらNAOTOさんがステージにいるのが見えて…「降臨」ってこういう時に使う言葉なんだな…と思いました。本編ラストの「VS」でポルノの2人がセンターステージに歩いていった後、ファンも一体となって熱くなって多幸感でいっぱいだったなぁ。あとは2人が「はなむけ」が流れる中乾杯するシーンで、一気飲みしすぎた昭仁さんがビールを吐き出してしまって、それがモニターにばっちり映ってどよめきが起こっていたのも忘れられません(笑)

⑯CYBERロマンスポルノ’20~REUNION~(2020年12月)

会場には行けなかったので配信でライブ参戦。ポルノのライブをパソコンで見るなんて何だか不思議な感覚でしたが、配信ならではの演出もあったりして、結果的に思い出に残ったライブでしたね。初めて聴いた、ライブのタイトルにもなっている「REUNION」がもうめーちゃくちゃにカッコよくて、「なんだこの曲!?すげえ!!」と驚きっぱなしで。20周年を超えてもなおポルノの2人は新しいことに挑戦する気概があるんだなぁ…と胸が熱くなりました。

⑰17thライヴサーキット “続・ポルノグラフィティ”(2021年12月)

このツアーは埼玉で開催する公演がなくて、東京公演もスケジュールが合わずで行けなかったので、初めて栃木公演に参戦。コロナ禍ゆえに声出し禁止なのは寂しかったけれど、2年ぶりに生で体感するポルノのライブはやはり素晴らしくて、例え今まで通りのライブとはいかなくても、足を運び続けたいなと思いました。「ドリーマー」「元素L」みたいなレア曲を聴けたのも嬉しかった。

⑱18thライヴサーキット “暁”(2023年1月)

最新ツアーは初めての日本武道館公演に参戦!席はわりかし後ろの方だったのですが、会場の作りのおかげか結構よく見えました。私、てっきりアルバムの曲順通りに「暁」が1曲目だろうと思いこんでいた(あんな激ムズ曲は最初じゃないとキツいんじゃないかと思っていたのもある)ので、会場に入ってステージを見た時に、あれ?めちゃくちゃ「悪霊少女」っぽい!?と意表を突かれました。まさか本編の最後に「暁」を持ってくるとは…膝をついて熱唱する昭仁さん、鬼気迫るパフォーマンスで本当に凄かった。この人たちはどこまでパワーアップしていくのだろう…としみじみ思いました。あとはアコースティックアレンジで聴けた人気の高いレア曲「うたかた」も素晴らしかった。元々好きな曲だったけど、それでも「こんなにいい曲だったっけ?」と思うくらい良くて。ポルノって、ライブで聴くとCDの音源とはまた違った良さを発揮する曲とか、アレンジを変えることによってガラッと違った魅力が出てくる曲とかがすごく多くて、楽しみ方も無限大だなと思いました。


終わりに

こうして振り返ってみると、その時々の都合とかタイミングで行けなかったものも多いけど、16年間いっぱいライブに行ってきたんだなぁ…と感慨深くなります。同時に、コロナ禍という未曾有の危機が訪れ、それまでの当たり前が当たり前ではなくなってしまった今この状況で、ポルノの2人がずっと活動を続けてくれることや、ライブを開催してくれることだって、もちろん当たり前じゃないんだと身に染みてわかった気がします。その価値やありがたみをもっと受け止めて、ひとつひとつを大切に味わったほうがいいなと。

ポルノのライブは、私にとって、日常のいろんなことで疲れた心にパワーをチャージしてくれるような存在です。昭仁さんが必ず言う「胸張っていけ」「自信持っていけ」という言葉でどれだけ励まされてきたことか…私は気にしいだし、些細なことでくよくよ悩んだり、自信がなくなって落ち込んだりするけれど、この言葉のおかげで、ポルノのライブ帰りは顔を上げて、前を向いて歩けていける気がするのです。これから先、25周年も30周年もその先も、ファンとしてずっと応援し続けたいなと思います!!

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