〜 桜イメージ(オーダー) 〜

物語のあるリボン作家『いろいと』です
私の作るリボンには1つずつ物語があります
手に取って下さった方が、楽しく笑顔で続きの物語を作っていけるよう心を込めて作っています
ストーリーは、一つではなくどんどん増えていくもの、これからのストーリーを作るのは、あなた
あなただけのストーリーを楽しんで行って下さい♡
こちらでは、リボンの物語を紹介しています楽しんでもらえたら嬉しいです♪

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〜 桜イメージ 〜

今年の桜は、いつ咲くだろう
毎年、桜の季節になるといつの間にか咲いている桜
一瞬、目を離した時には、もう満開で
次に目にした時には、桜吹雪がとてもキレイに舞い踊っている
あっという間に咲いて、あっという間に散っていく儚さと、悠然と咲き誇るあの堂々たる姿
誰も魅了されないわけがない
美しい薄い桃色の花を付け、今年は誰を虜にするのだろうか
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和服に身を包み、袴の下から見える黒いブーツは、コツコツと歩みを早める
待ってましたとばかりに、私は心をときめかせ桜の下へと向かう
遠くからでも見つける事が出来るピンクのトンネルは、今年も美しく、そして愛らしい花をたくさん見せつけてくれる
見に来る人の多さにはビックリするが、それでもこの場にいる人、皆が桜の虜なのは間違いない
『ねぇ？あの辺りで1枚撮ろうよ』
『こっちも素敵だよ？』
ベストポジションを探しに、キョロキョロと辺りを見回す
この角度で撮ってもらいたい
あの構図で撮ってもらいたい
色んな思いが溢れてくるので、どうも顔がニヤけてしまう
『顔ニヤついてるよ。そんなに楽しみだったの？』
『だって、一年に一回だよ？あ！ここにしよっか？』
『そうだけど。ふふ。じゃあ、先に私が撮るね』
カメラマンは私と彼女
撮ってもらいたいイメージを言い合い、お互いで撮り合う
色んな角度で、色んなポーズで撮影会
『撮るの楽しいね』
『私も撮られるの楽しいよ。ふふ』
お互い楽しみながら桜を漫喫する
桜を見るのも、桜と写真を撮るのも、どれも桜がメイン
色んな楽しみ方がある桜は、面白い
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一通り撮影を堪能した私達は、桜の近くにあるベンチに、ゆっくりと腰を掛けた
ふわっと風が吹けば、ひらひらとピンクの花弁が何枚か舞い散る
その様子が私の心を離さない
ゆらゆらと、ひらひらと舞い上がっては踊るように落ちてゆく
最後の一瞬まで見て楽しませてくれるかのように、美しく舞い踊る
ふと、自分の膝の上を見ると、一枚の桜が
そっと拾い上げ、私は手のひらへ乗せる
ふぅーっと息を吹きかけると、ゆらゆらとひらひらと、それは儚くも美しい舞を披露してくれた
『桜って何でこんなにキレイなんだろうね？』
『うーん。やっぱり咲いてる期間が短いのに、この鮮やかさが惹きつけるんじゃない？』
私の問いに友達が答えてくれる
『うん。私もそう思う』
生暖かい優しい風がサーっと吹いては、桜が楽しそうに舞い上がる
『イメージリボン』の桜も少し笑みを溢して春の暖かさを堪能する
ふと、ゆれる桜の木の下で談笑している人達を見ると、お団子を手にしている
ぐぅ。とお腹がなる私は友達に声をかけた
『お団子食べに行かない？』
『私も思ってた。やっぱ、桜と行ったらお団子だね』
『いこいこ！お団子食べて、また撮影しよ！』
『いいね！』
そうと決まればパッと立ち上がり、お団子屋さんを目指す
春の穏やかな陽射しと、明るく楽しそうな笑い声が、桜を優しく照らしてゆく
·
終

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