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~ りすのしっぽ ~

〜 りすのしっぽ 〜

リボン作家の『いろいと』です
私の作るリボンには1つずつ物語があります
手に取って下さった方が、楽しく笑顔で続きの物語を作っていけるよう
心を込めて作っています
こちらでは、リボンの物語を紹介しています
楽しんでもらえたら嬉しいです♪




〜 りすのしっぽ 〜


草木が風になびいて気持ちよさそうに
キラキラしながらゆらめいてる
その間をちいさな茶色の子りすが走り抜ける

くるくる回って
ころころ駆けて
するする登る

森の真ん中の大きな木を目指して駆け抜ける

ざわざわと木々がお喋りすれば風が吹き
ざざざーと木々が歌えば小鳥がさえずる
森の真ん中の大きな木は
随分昔からこの森を見てきたし、この森を守っている
みんなの大切な場所だ

いたずら好きの、子りすが勢いよく駆け上がり
息切れする事もなく、ひょいっと街を一望できる太い枝に辿り着いた

『今日も元気だね』
『うん♪今日はね、くるみを持ってきたんだ♪』

大きな木は、いつも遊びにくる子りすに優しく語りかけた
子りすは持ってきた、くるみを片手に自慢気に見せるのだった

『また何かイタズラ思いついたのかい?』
『へへっ!このくるみをくり抜いて、中に木苺をいれるんだ♪割ったらくるみじゃなくて木苺だったら、きっとびっくりするぞぉ♪』
『はっはっは。ほんとうにお前さんは面白いことを、いつも思いつくのう。はっはっは』

イタズラ好きの子りすは、いつも大きな木とお喋りしながらイタズラの話をしていた

『ねぇ、ほら見て!今日は雲もない青空だから、街がすっごくキレイに見えるよ♪』
『本当だなぁ。ここから見る景色は一番だからなぁ。ここはお前さんの特等席だな。はっはっは』
『特等席?!ぼくの特等席かぁ♪ふふふっ』

ここから見る景色を独り占めしている子りすは
どこか嬉しそうに恥しそうにクスっと笑った

どこまでも広がる青い空
手を伸ばせば届きそうで届かない青い空
澄んだ空気を胸いっぱい吸い込んで
キラキラ射し込むお日様に手をふった



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