〜 月明かりのくらげ 〜
リボン作家の『いろいと』です
私の作るリボンには1つずつ物語があります
手に取って下さった方が、楽しく笑顔で続きの物語を作っていけるよう
心を込めて作っています
こちらでは、リボンの物語を紹介しています
楽しんでもらえたら嬉しいです♪
~ 月明かりのくらげ ~
舞踏会当日の朝から、そわそわしている王子を横目に
こちらの準備は最終チェックも終わろうとしていた
鏡の前で一人、鼻息を荒立てながら何やらぶつぶつ言っている
パンっ!と身支度を済ませた王子が頬を叩きながら
『今日こそは声をかけてみせる!』
そう意気込みながら、今日こそはと舞踏会へ足を運ぶのだった
キラキラ光る宝石に、コロコロした楽しい笑い声
まだ焼きたてなのか、ゆらゆら立ち上るゆげを辿れば
どこから食べればいいのか悩むほどの大きなお肉が置かれていた
海に近いこのお城
バルコニーからの海風は心地よく
また柔らかに王子の心を応援してくれていた
憧れの君は、どこにいるのだろうか?
ふ~っと呼吸を落ち着けてから、ぐるりと部屋を見渡した
隣で演奏する管弦楽団が気持ちを盛り上げてくれている
『あっ!』
そう言った王子の視線の先には、王子の想う君が
ひらひらとゆらゆらと、まるで海に浮かぶくらげのように優しく柔らかく踊っていた
うっとり見惚れていると、こちらに気が付いたお姫様は
にっこり微笑んだ
そして軽く会釈し、そのままひらひらとゆらゆらと踊りを続けた
バルコニーへ出ると
生ぬるい海風が優しくなだめてくれた
『見るだけで緊張して話なんて・・・あの笑顔素敵だったな・・・踊りも見惚れてしまう』
雲一つない真っ暗な夜空に大きな丸いお月様
月明かりに照らされた王子が、ふ~っとため息をもらす
静かな海を眺めながら・・・
『今日もダメだったのかな?』
ふわふわとゆらゆらと海の上を優雅に踊るくらげも月明かりに照らされていた
~月明かりのくらげ~(リボンの紹介で使っている文)
海が近いお城での舞踏会、ふんわりドレスでくるくる回りながら踊る君
夜風にあたりながら、満天の星空とまん丸お月様に微笑みかける
ぷかぷか浮かぶくらげも、月明かりに輝いて、くるくる回りながら踊る君のよう
月に輝く海に照らされて、きらきら輝く星空に、君にキミにいつも惑わされる、、、
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