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漫画「ちはやふる」で青春過剰摂取して酸欠

最近、Twitterで作家の佐原ひかりさんをフォローしはじめて、ネットストーキングのごとくツイートを追いかけています。新人作家さんですが、すでにたくさん作品を発表されていて、まだ作品ひとつも最後まで読んでないけど(!)すでにファンです。一番読んでみたいのは、雑誌に載ってるユニコーンのやつかなぁ。

佐原さんのTwitterを見ていたら、漫画「ちはやふる」が期間限定で全巻無料で読めるとのお知らせが。な、なんだって!? 私、漫画は人並みかそれ以下くらいしか読んでなくてあんまり知らないんですが、それでも「ちはやふる」くらいは知っている。なんなら興味はちょっとあった。時間が不足してたのと漫画を買うという習慣がなくて(だいたい友達から布教されたりして読んでた)、面白そうだな〜と思っているうちに月日は経っていた。それが、完結を機に期間限定でネットで無料で読めるなんて!!

ということで、期間終了までのこり1日半だったんですが、かけこみで読めるところまで読みました。たしか、18巻くらいだったような。公開期間って全部でどれくらいだったんだろう。

はじめて読んだ「ちはやふる」、最初の1巻の冒頭3ページだけで私は泣いた。なんだあのエモい冒頭は。最初の3ページで最終話の結末がわかっちゃってるのかもしれないけど(18巻くらいまでしか読んでないので結末を知らない)、いきなりクライマックスぶっこまれてこちらもいきなり感情揺さぶられてもう泣いた。

お願い だれも 息をしないで

たったこれだけの文字とクイーン戦をたたかう千早の映像で、まだ内容を知らないのにいろいろ伝わるものがあって。末次先生、天才なんだ……ともうそこでひれ伏した。

もう、すべての巻が青春しか詰まってなくて、これでもか! ってくらいぎゅうぎゅうに青春が混ぜ込んであって、すごい。これっ! こういうのが私好きっ! でも自分でもこういうの作ってみたいのに、いざ考えようとすると全く違う感じになっちゃうんだ〜!! とか思いながら、のたうち回りながら泣きながら読みました。

最初っからトップスピードで、もうずっと全力疾走ってかんじの話運びなんだけど、全然苦じゃない。これが青春だったよな、青春って毎日全力だったし、こんな風にずっとひとつのことばっかり考えて行動してたよな、と自分の青春も振り返ったりもして。千早の青春がフィクションなんだけど、どこかリアルでもあって懐かしい感じもする。こんなイケメンは私の青春にはいなかったけど(笑)

すべてが上手くいってて、トントン拍子に話が進んでいくんだけど、それも許せちゃうというか疑問にあんまり思わせないのもすごいなと思いました。そもそも小学生だった3人がカルタへの情熱をそのまま持ち続けてて、バラバラだった中学の3年間それぞれカルタをやってたのも、高校で千早とまつげくんが再開するのも、見方によってはかなり都合のいい展開なんだけど、読んでる間はそう思わせない。特にまつげくんは私立の学校に行ってママも厳しくてカルタに否定的で、友達だって千早と新以外にいたのに、中学でも実はカルタ部に入ってて中高一貫の名門校に通ってたのに遠いからって理由で高校は地元の都立に戻ってくるなんて、普通ありえない展開じゃん。でも、わぁエモい〜って感じちゃうんですよね。

あまりに青春すぎて、青春の濃度が濃すぎて、読んでるうちに心が酸欠になってきて苦しくて、読んでる途中で無料公開期間が終了して読めなくなっちゃったんですが、むしろ助かった! と感じました。もう中断したいのに、自力じゃ中断できない魔力があって、心が危うく窒息死するところだった。

多分、この先しばらくは「ちはやふる」の続きは読まないと思います。あまりに青春が強すぎて、一度に読むにはちょっと刺激が強すぎる……。でも、内容はすごい好き! めちゃくちゃキュンとするし、3人の真っ直ぐさにっぐっとくるし。他の脇役のみんなも大事にされてて、それぞれのストーリーも良くてただの脇役じゃなくて好き。とくにヒョロくんのところとかグッときたよね、あの真っ直ぐさいいよヒョロくん!!

末次先生、めちゃくちゃ天才なだけじゃなくて、いろいろ勉強しているのもすごい伝わるし、この作品の構想を練るだけでどれくらいの時間がかかったんだろう。本当にすごい作品でした。佐原さん布教ありがとうございました。

佐原ひかりさん、Twitterではよくエゴサーチしてるみたいなんですけど、noteもエゴサに引っかかってくれるかなぁ。もしもこのnoteがエゴサに引っかかって、佐原さん本人に見ていただけたら嬉しいな、と淡い期待もこめてこのnoteを投稿します!


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