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「似合う色」と「似合わない色」のはなし。
こう色々書いててですね、ある程度人の目に触れるようになって思うのは、本当に「人の悩みは千差万別だなぁ」としみじみ感じるわけです。そこでやっぱり、個別具体的に解決方法を提案してみるのが一番なんじゃないかとも思ったり。
で、このまとめマガジンでは前ブログの検索キーワード、例えば、
「ブルべ 赤ら顔」「スプリング 大人っぽく」
などなど、こんなへんぴな所によくいらっしゃいましたなぁ~!!ってトピックについてあれやこれや考えていこうと思います。
ただし先に申しておきますと、これはパーソナルカラーでも私の提案でもなんでもそうですが、
「いきなり全てが良くなることはない」
です。これだけは言っておきます。がっかりされるかも分かりませんが。
私に出来ることは「ねずみとかぼちゃを取っておいで」と言うことだけ、たったそれだけ。シンデレラをプリンセスにすることも、ちょうどいいタイミングでガラスの靴を落とすように画策することも、何も出来ません。
本当に些細なきっかけ………ですらないな。なんか「シチューにローリエ入れると美味いよ」くらいの雑談しか出来ませんので、だからこそ何より謙虚にやっていきたいと思います。自分自身がね。
長いので先にまとめ。
・似合う似合わないは関係ない、好きな色を選ぼう
・色の正体とは訴求力=メッセージ
・苦手な色でも好きな色を使うには色の分量を調整する
ここらへんについて一生懸命語ってるので、長文あっぱらぱー理論が気になる方はどうぞ。最終的に当たり前のことを当たり前に言ってるだけになりました。
パーソナルカラーと似合わない色
前のブログに来て下さった方って割と、
「スプリング 似合わない」「ウィンター 似合わない色」
って感じで「似合わない色」を気にされていた方が多いみたいでした。似合う色が気になる……のではなく似合わない色が気になる……なにか、なにか事件のにおいがする………。
じゃなくてですね、この「似合わない色」というのは、
「似合わないけど好きな色を着たい」
「避けるべき色が知りたい」
パーソナルカラー知ってる人だと、
「似合うって書いてあるけど似合いませんけど?」
というものだと思います。
そうですね、最初から私の答えを言いますと、
「似合わない色はない」
これに尽きます。
………………横暴ですよね~。めっちゃそう思う~笑。
ただね、買ってはみたものの「この服、着れないかも……」と思ったお洋服ありますよね。でも、お洋服に合うメイクをした途端着れるようになったってことありませんか?そんで一張羅になって「大事な時はコイツだぜ!!」ってなったことありませんか?
なんで、「似合わない服」が「似合う服」になったんでしょう?
というか、大前提として「似合わない」ってなんなんでしょう?
ではまず、「似合う」について少し考えてみましょうか。
みなさんご存知、ブルべ/イエベの2ベースカラーというのがありまして、イエベさんは黄みのある色を、ブルべさんは青みのある色を使いやがれ!!と紹介されてますね。
逆のトーンを使えば「肌がひどくくすむ」「老けて見える」とも言われます。自分の肌色(身体の色素の配合)と親和性の高い色を選ぶことで統一感を出し、まとまりよく上品に仕上げるのがパーソナルカラーの醍醐味です。
じゃ、ブルべの人はブルべで統一すれば上手くいくのか!?メイクも服も髪色もなにもかも徹底してブルべにしたら良いのか!?イエベは金輪際使えないのか!?ブルべを使った途端そんなすごい変化が起きるのか!?
…………当たり前ですが、そんなことないですよね。さすがにここまでの強硬派は見たことがありません。アドバイザーの方だってもう少し丁寧に指導してくれます。
それじゃあ、逆を返しましょう。
「似合う」が正確に分かるということは、「似合わない」も正確に判断できるはずです。あなたには完璧に「似合わない色」がありますか?着れない服はあるとして、その色が似合わなかったから着にくいのでしょうか?
うーーーん…………なかなかそうとは言い切れないと思います。捨てるのはもったいないから、新しいパンツを買ってみたり、サイズ感を調整したりして、なんとか着れる状態に試行錯誤していると思います。
なんで、そんなことができるんでしょうか。
「"全部" "なんとなく" 似合ってるから」じゃないでしょうか。
"色"の正体とは
例えば、とても色白で髪も目も真っ黒な7歳くらいの女の子がいたとします。単に肌と目の色に注目すれば、この子はウィンタータイプです。
でも、おてもやんみたいかわいい頬の形と、丸い目だったらどうでしょう。多分、サマーの方が似合いますね。笑うととても溌溂とした笑顔で男の子と一緒に駆け回っている子なら、スプリングを着せたくなります。
また、エキゾチックな顔立ちの7歳くらいの男の子に「オータムだから率先してアースカラーを着せよう」とはあまり思いませんよね。
日本人は様式美にこだわる生物なので、色のイメージをまず一番に選び取ります。
分かりやすく言うと、原色系なら「子供っぽい」でモノトーンなら「大人っぽい」。タマホームのももクロちゃんのCMなんて最たるものでしたね~。大人っぽい色と服を着せれば急激に大人の女性の完成です。
で、話は戻って「似合わない」とはなんなのか。
そうですね、大概同じようなスキンベースと髪・瞳の色を持つ日本人です。なのにかなり大きく「似合わない」が出てくる。海外の人と比べれば、実にほんのちょっとの違いです。
そこまでハッキリと「似合わない」が出るのに、なぜか「似合う」もよく分からない。なぜが止まらないですね。語彙力がもうないです。
私が少しパーソナルカラーに対して懐疑的な部分があるのは、カラー診断限らずいろんなメイクさんの本を手に取ってみると、2ベースついて触れる項は意外とちょっぴりで、では一体何を基準にされているかといえば、「そのとき決める」とよく書いてあるからです。
「似合わない」を避けて、「似合う」を選び取る技術。
それはなんとなく、「色のイメージ」と「その人のイメージ」のズレを無意識に感じ取っているのではないかと思ったのです。
「色」って、それそのものに強いイメージをはらんでいますよね。
赤なら「アグレッシブ」「強い」「目立つ」。青なら「冷静」「爽やか」「クール」。などなど、それこそ色々。
明度が高いパステルカラーほど「やわらかい」。明度の低いくすみ色なら「落ち着いている」。また、彩度が高いビタミンカラーなら「元気」、低いアースカラーなら「しっかりしてる」というイメージがあるはずです。
私が常々パーソナルカラーについて謎に思うことの一つに、「一番似合う色ではないが、その色がご自身のテーマカラーになっている人」が結構いるからです。
特に日本人は戦隊ものやプリキュアなどで英才教育を受けているせいか、色を擬人化して捉えているような節がある気がしていて。だから一番似合う色をお召しでもなくとも、「その人が選び取りたいイメージの色」をきちんと選んでいる方は「似合う」になっているのではと思うのです。
そうですね。「赤」を例を挙げてみましょう。
「赤」といえば、まずはやっぱりカズレーザーさん笑。彼のパーソナルカラーについては方々で触れられていますが、私見だとサマーだろうなと推測します。意外にバキッとした色だと顔……特に瞳の印象が負ける気がしていて、だけど全身の「赤」でパワーを前面に押し出しているせいか、そのことがあまり気になりません。
パーツ自体は薄めなので実は印象に残りにくい「女性的な」「柔らかな」顔立ちをされているのは分かりやすいところで、特に鼻と耳があまり印象に残らない"匂いを感じにくい"お顔なのかなぁと。
なので元々お持ちのイメージを優先すれば、サマーカラーのような柔らかなお色の方が馴染みがいいはずです。(ちなみに私診断だと一応クリアタイプかな)
また上沼恵美子さんも「赤」ですが、モノトーンや落ち着いた紫をお召しだとかなりドレッシーな印象に仕上がっていて、ホントにお似合いなんですよ。多分、上沼さんに一番馴染みの良い色は「紫」なのかな。
でも、世間では「カズレーザーさん=赤い金髪」「上沼さん=赤いドレス・リップ」のイメージがもう公式といってもいいくらいだし、別にそれで似合ってないかというと、そうではないですよね。
こういう場合は着こなしている、というよりも「色のパワーを借りている=色を着ている」ように表現した方が良さそうです。「赤」の持つ「アグレッシブ」で「好戦的」な力を借りて、ご自身を「奮い立たせている」「テンションを上げている」感じですかね。
なので、似合う/似合わないよりも、「どのようなイメージを相手に与えたいか」という視点で色を選んでみる方が一番最適解なのでしょう。
色のイメージ=自分のイメージとして武装………まではちょっとやりすぎなので、「気分によって色を変える=キャラクターを借りる」のが普段から出来る色の効果的な使い方のように思います。
今日は元気にいきたいならビタミンカラー、落ち着いた柔らかい雰囲気にしたいならダスティーカラーみたいにね。
色が持つ一番のパワーは”訴求力”
色の力は本当に大きくて、合っていないサイズでも色さえ合えばそれなりに見せることができます。でも力が強すぎる分、取扱いに注意を払わなければなりません。街中で全身真っ赤だと一人だけ目立っちゃうでしょうし、それってあなたが思う「目立ちたい」とはだいぶズレているはずです。
色使いに大事なのは、“色そのもの”ではなく”色の分量”。
色の力を上手に借りるためには「色のイメージを飛ばさないよう、訴求力のある色味を抑える」=「色味とモノトーンのバランスを調整する」のが一番簡単な方法だろうと思うのです。
私は基本日本人には似合わない色が無いって思ってて、あんな平安時代からバカみたいに色作って風流な名前なんぞ付けてさぁ、そんなの色を楽しくコーディネートできる人たちしかありえないでしょ!!ねぇ?!(突如の情緒不安定)
ただ色への耐久力が無いので、あんまりハデハデな色合わせはないですよね。全体的にしっかりまとまってる感じです。
多分、みなさんその色が似合ってない、というよりも、ただただ色の分量が多いだけです。
ブルべが似合うからといって、原色蛍光ピンクのニットを買ったとしましょう。着れませんよね、ってゆうか着れませんでした泣。ま、それでも上にアイスグレーのコートを羽織ったり、下を黒のタイトボトムにするとそれなりに着れるようになります。
こんな感じで、モノトーンで上手くバランスを取ってやると割と上手くいくのはみなさんもご経験がおありかと。
メイクも同じ。リップが派手ならチークを抑える。リップとチークを同系色にする。ダークな色味のリップ&チークなら薄付きにする。それか思いっ切り濃くしてモードにする。そのときアイメイクはブラウンで抑えるとかね。
なんか色に注目されすぎている気がするんですよ。ぶっちゃけ。その色使って上手くいくなら、みんな最初からそうしとるわ!!って。
大事なのは、色ではなく「色使い」。もっと言うと「余白の美」です。
「バランス」と「似合わない色」
ファッションコラムいっぱい書かれてる超有名なMBさんが著書で、
「オシャレの割合は決まっている。カジュアル:フォーマル=8:2。でも日本人は海外の人と比べ、体格も顔つきも子供っぽい。なので必然的にカジュアルな要素が多い。だからこそ、オシャレするならフォーマルなアイテムを先行して選ぶべし。日本人のオシャレの割合は、カジュアル2:フォーマル8」
的なことをお書きになられてて、もう感銘受けすぎて即MB教に入信したんですが爆、それと同じ理論をパク………流用するとですね、有彩色というのは「カジュアル」なイメージを持っていて、対して無彩色というのは「フォーマル」です。
MBさんはねぇ~、「美とは明確な基準がある」とも仰っててこの「基準」てのが大事ですよね。バランスを取る比重です。これを見つけると万事上手くいくんだなぁ~~。
で、やっとこさ「似合わない色」が知りたい。
色の訴求力が強いものは取扱注意だと先ほどお話ししましたね?となると、カジュアルな色=彩度の高い鮮やかな色は基本取扱注意です。
………………言いたいこともう分かりましたね??
「スプリングタイプ」「ウィンタータイプ」のお色味は、日本人にとってかなり厄介な色味なのです。
だからこの2タイプは悩み深いのです。全身コーデすると顔が置いて行かれるのです。良い感じに自分から色が浮かなかったとしても、完全に周りからは浮くのです。
でも、先ほどもお話ししました通り、これに「モノトーン」を加えてあげて全体的な色味を抑えてあげると本当に上手くいきます。色をポイント使いに絞って、差し色として使うとバツグンにおしゃれです。
また、私がいつも提唱(??)してるように、自分の本来持っているキャンバスを上手く使う=「肌見せする」なんかも手軽で良いと思います。冬場はすっげ寒いけど。
有彩色の量を減らして、いかに自分を際立たせるか。
いかに色をブロッコリーとかトマトとかニンジンにして、自分をハンバーグにするかだと思います。(←??)
どこまで色味を抑えるかという問題もありますが、もうそれはホント人ぞれぞれなので。ただ、その指標となれそうなものを今せっせと書いておりますので、私の4タイプ分類も参考にしていただけると嬉しいです。(こちらからどうぞ。)
じゃ、最後のまとめこちら。
・色でメッセージを送る
・自分のイメージに近い色を使う
・モノトーンで色の分量を調整する
「コーデの基本はモノトーン」って…なんか当たり前のこと書いちゃったな…。もう少しつっこみたいけど文字数多すぎなので、また今度にしよ。
あ、イエベさんの中にはモノトーンよりも、もしかしたらベージュ系の方がバランスが取りやすいかもしれない人がいるので、トレンチとかベーカーパンツとかめっちゃオススメです。ブルべさんは爆死する可能性が高いので、ライトグレーやブラックのコート・カーディガンが無難ですよ~。
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