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地震・雷・火事・〇〇?

地震・雷・火事・親父。
怖いものの代表として挙げられる、有名なことわざだ。
私の場合はというと、地震・雷・火事・電話。
電話が怖い。いつまで経っても恐ろしい。
暇な夜は電話の発明者をちょっと妬んでしまうほど、電話が苦手である。


電話は「声」だけで完結してしまうところが、便利で、そして不便だ。
会話は、表情やジェスチャーも含めて成り立つもの。
「声だけでうまく伝わるか」と、ドキドキしてしまう。
仕事となると、なおさらだ。


身近でも、LINEやメールは平気だけれど声だけのコミュニケーションは苦手な人が多い。
販売業をしていた頃は、電話応対のミスがクレームにつながることも多かった。
謝り方ひとつで、お客様は天使にも悪魔にもなる。
悪魔になってしまったら、ひたすら心の中で般若心経を唱えるしかない。
また、相手の名前が何回聞いてもまったく聞き取れず、聞き直しを重ねに重ねて怒らせてしまったこともある。
ほかのスタッフへ電話を取り次ぐ時に、間違えて切ってしまったことも。


電話が引き起こすトラブルは多い!


電話はハードルが高い。
上司や同僚に電話の声を聞かれているだけで、身体がこわばっていく。
それに、時代はどんどん進んでいるのに、いまだに会社では当たり前のツールであることが、なんだか解せない。
かと言って、相手の顔がモニターに映るzoomも苦手だ。
仮の姿と仮の声同士で会話をするできるアバターが開発されることが理想なのだけれど、実際にそんなシステムが誕生したら、それはそれで「嫌だ~!」と嘆くに違いない。
自分のわがまま加減に呆れてしまう。
結局、場数をこなして慣れていくしかないのだろう。


そんな私も、7月から電話当番だ。沈むと分かっているタイタニック号に乗船している気持ちだけれど、沈んだとしても I’ll be back である。


ちなみに、電話を発明したアレクサンダー・G・ベルさん(諸説あり)は、結構苦労されていた方だった。妬むのはもうやめようと思う。

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