見出し画像

櫻井孝宏氏の降板騒動から考える声優交代について

本日、アニメ『モノノ怪』公式アカウントからこんなお知らせが出ていた。

本作の主人公を務めていた櫻井孝宏さんが降板となった。
私自身、モノノ怪は2、3話程度しか視聴しておらず、櫻井孝宏さんはそこまで好きな声優さんではないので、このお知らせ自体に何か特別な思いがあるわけではない。
※作品や櫻井さんのファンの方ゴメンナサイ。

どちらかというと、これに対してのSNSの反応が気になっている。
今回の櫻井さんの降板は、恐らく不倫騒動が原因だと思われる為、櫻井さんに不信感を抱いている人もかなり多く、降板に賛成する人が多い。
しかし一方で、変更しないで欲しかったという声も結構ある。

この変更に反対の人に対して『櫻井孝宏氏の降板を嫌がってるのって声ヲタで、原作愛がない人達。声優が変わろうとキャラの魅力は変わらないんだから』という意見を見かけた。

正直この意見は個人的には疑問を感じる。
もちろん中には、櫻井さんが好きで変わって欲しくないという人もいると思う。
ただ、自分が慣れ親しんだ声が変わるのは抵抗感を感じるのは当然の事じゃないかと。

思い出して欲しい。
ドラえもんの声が大山のぶ代さんから水田わさびさんに変わった時の事を。
全国民が悲しんでいた。

じゃあそれは、みんなが大山のぶ代さんの声ヲタだったからだろうか?
違いますよね。
大山のぶ代さんが演じるドラえもんが好きだったからですよね。

確かに声優さんが担っているのはあくまで声の部分で、キャラクター自体の姿形、性格、生き様は元々用意されたものです。
じゃあ声が変わるくらいでキャラの魅力は損なわれないだろうというのは、部分的にはあってると思いますが、やっぱり違うんじゃないかと。
アニメになった以上、声はもうキャラの一部となり、声も含めてそのキャラの魅力になります。
声優さんが声を吹き込む事で、キャラに更に奥行が増していくものです。

現実的にはなかなかないけど、例えば、あなたのパートナーや友人の声が変わったらどう思いますか?
もしうちの夫がある日、お笑い芸人の麒麟川島さんみたいなバリトンの良い声になったら見え方が変わると思います。

声は目に見えないだけで、相手に与える印象に意外と大きな影響を与えています。
なので、声優交代に悲しむ人を、原作愛のない声ヲタが悲しんでいる、なんて事を言わないであげてほしいなとは思いますね…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?