教室業の集客リアル②「芸事にマーケティングはいらない？」#8

今回は、私がなぜ自分の事業（バレエ教室）で
生徒さんを集めることにこだわっているのかについてお話したいと思います。

そして、芸術や武道などのお稽古色の強いものこそマーケティングの力が必要ではないかという視点で書いてみました。
バレエに興味のない方も楽しんでいただけると思います。

前置きとして
小さなお教室を2つ運営しています。
一つはバレエ教室、もう一つは英語教室です。
バレエは先生ではなく運営側
英語教室は自分で教えています。

英語はフランチャイズの教室です。
こちらもとくにぱっとしません。

バレエのない日に開講していますので
週2～3回、多くても20人生徒さんがいればよい方です。

フランチャイズですから、あまり勝手なことはできませんし、基本は本部の指示に従って生徒さんを募集します。

たとえ、生徒さんが少なくても
自宅でやっているので、赤字にはなりません。
自分が先生なので自己責任。
一応こちらが本業なのですが
生徒募集に関しては
「そこそこでいいや」とやっております。

ですがバレエ教室は
家業を引き継いでしまった。
創業50年の教室を潰すわけにはいかない。
先生の雇用も守らなければいけない。
生徒さんの夢を応援したい。

という使命感と責任がとてつもなく大きい。


ということも理由なのですが

それよりももっと大きな理由

バレエというお稽古事の特性にあります。

自分の特技を生かしてお教室業をやる方
ピアノ教室や、お料理教室、英語教室もしかり。
生徒さんがたとえ一人でも、お稽古ごととしては成り立ちます。

もともとご自身がお金持ちとか
教室業の以外にも収入源があるとか
安定した収入のあるご主人がいるとか

そういったことであれば

たとえ生徒さんが少なくても
自分のできる範囲で
「ぼちぼち」やるのもいいでしょう。

必死にマーケティングを学んだり
集客の仕組みを作ったりする必要はない。

自分の専門性を高めることだけに集中すればよい。

でもバレエ教室は違います。

バレエは人数がいないと成り立たない。

野球が9人
サッカーが11人
集まらなければ試合ができないように

バレエの舞台を作るには
どうしても人数が必要です。
10人では足りない
20人でも足りない
最低でも30人は集めなければ
満足のいく舞台を作ることが難しい。

それならば
お金もかかるし、発表会などやらなくよい
少人数のレッスンをすればよい
という考え方もありますし
実際にそういう教室もあります。

どちらが正しいということではなく

本気でやりたいという生徒さんがいる以上
本気の舞台を作れる環境を
用意しなければならない。

もちろん、レッスンがいい、先生がいい
口コミや紹介で
自然にたくさん集まるお教室が理想です。

でも現時点で、そうでないなら、　
やはり何か手をうたなければならない。

ただでさえ、バレエ人口は減っているのに
教室の数は増えているという現状。
一つの駅周辺に3つも4つも教室があり
生徒をとりあってしまっている。
さらには大手スタジオの台頭もあります。

生徒さんのためにも
ソロの踊りや少人数の踊りばかり練習して、上手になっても、舞台に立つには不十分というところがあります。

そんなわけで
幸か不幸か
私はバレエの先生ではないので
バレエの先生とは違った視点で
教室の運営を見ています。


バレエ教室なのに、集客やマーケティング？

「芸事にお金の話しはするな」
「芸術家は芸のことだけ考えればいいい」

みたいな風潮もいまだにあるようですが、

芸事こそお金がなければできない。

「マーケティングの力が必要だ！」と思います。


バレエは素晴らしい
うちの先生も素晴らしい

それなら、そのことをたくさんの方に
知ってもらう必要がある。

敷居が高い
お金がかかる

そう思っている方の
心配事を取り除く必要がある。

マーケティングこそ
小さな事業者がやるべき仕事
自分の使命と信じで

今日も元気な教室
ステキな居場所を作るために
がんばります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

もし集客に悩んでいる方は、こちらの記事も読んでいただると嬉しいです。私自身も今だに集客のことを考えない日はありません。少しでもお役に立てる内容になっていると思います。