突発性難聴になったときのはなし
実は片耳が聴こえていない。
と言っても完璧に全く聴こえないわけではなく、限りなく聴こえが悪くなっていて、さらに特定の音程に反応出来ない状態らしい。
もう5年くらい耳鳴りと付き合っている。
突発性難聴は名前の通りある日急に「聴こえない!」となるわけではなく、「あれ?なんか変だな?」からじわじわ侵食してくる。
突発性難聴(長くて面倒なのでとっぱちゃんで呼ぶね)になるのは2回目だった。1回目は「あれ?何か変だな?」ってなったその足で耳鼻科に行ったので、クソまずい事で有名な本当に美味しくない薬を飲んで何とかなった。処置が早ければ早いほど良いんだと聞いた。
では何故今もとっぱちゃんなのかというと、2回目になったのが三が日だったからである。
間が悪いことで名を馳せる私のベスト5に入るくらい間の悪いことに、1月2日にそれは起きた。
弊社、変な会社なので365日会社があるのだが、出社中の出来事だった。
「あれ?何か変だな?」と違和感があった。耳がボワボワするのだ。さらに間が悪いことに、1月2日にわざわざ会社に来る社員は少なかった。私以外の部署の人間は来ておらず、人と話してないものだからどれくらい聞こえが悪いかがわからない。
そして最悪なことに、耳鼻科は閉まっていた。もしかしたら探せば開いているところがあったのかもしれないが、弊社、変な会社のため休めず結局行けなかっただろう。
病院に行けたのは1月6日で、発生から4日経っていた。またあのくそまずい薬を貰って、前回同様半泣きで飲んだ。
治らなかった。
そればかりか耳鳴りまで付いてきた。
耳鼻科の先生は「聴力は悪くなったらもう良くなることはない」と言っていて
「じゃあずっとこのままですか?」とプチ絶望した。
先生は少しだけ笑って「ううん、このままじゃないよ。多分じんわりじんわりもっと悪くなるはず!」と言った。悪魔か。プチではなく絶望した。
耳鳴りがある難聴は補聴器がつけられないらしい。
詳しくちゃんと調べきれていない。
とっぱちゃんは不眠、ストレス、過労からなりやすいらしく、当時の私は「全部心当たりがあります」状態だった。
耳が聴こえないのは不便である。そちらの耳に受話器を当てても聴こえづらいので会社の電話は右手で取って右耳で聞く。そうするとメモが取れないので左手に持ち変える。大渋滞。
聞こえる方の耳を下にして横になると何も聴こえず、子が小さい時はそれで寝ないよう気をつけた。
普通に話してる時も聴こえない方から話しかけられると半分以上何を言っているのかわからない。マスクのおかげでまあわからない。
5年経って耳鳴りは慣れたけれど、エアコンを付けた時の「ピッ」が聴こえなかったり、イヤホンを右と左で片方ずつつけると音や声が全然違う聴こえ方するのは地味に嫌だ。
先日の健康診断で聴力検査があり、やっぱり耳は聴こえていないことを思い知らされ、耳は大事だねぇ〜〜ってことで書いてみた。
愛耳週間とかそういうのではないけど
まじで早めの対策が大事なので「あれ?何か変だな?」の段階で耳鼻科に行ってほしい。
余談だけど「どうせ聴こえてないし文字通り飾りにしたろ!」でピアスを開けまくったのに高かったヘリックスが塞がってたので悲しい。軟骨も大事。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?