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2024年の振り返り

年末が近づくと、毎年やってくる。
そう、今年の振り返りの時間です!

2024年の活動内容を振り返ります。

さて今年はどんな一年だったのか。素直に書いてみようと思います!

【2023年の振り返りはこちら


01_2024年はどんな1年だった?


悩みに悩んだ一年

もうほんとこれに尽きます。とにかく「悩みに悩んだ一年」でした。

実は2024年の目標を定めることすらできなかったんです。

だからnoteにも2024年の目標の記事がありません。
書かなきゃ…と思いつつ、まったく書けなかったのです。

「やった方がいいこと」は頭ではわかっている。でも、気持ちがまったく付いていかず、どれも表面だけの目標な気がして、何を目指しているのか、何を得たいのかすらわからなくなってしまいました。

人生の目的を完全に見失ってしまっていたんです。

大きい原因は二つ。

一つ目は、2023年はすごく仕事を頑張って、売上も含め達成感が大きかったんです。
自分の中で一つ区切りが付いたような、満足してしまったような気持ちがありました。
恐らくバーンアウト(燃え尽き症候群)だったのだと思います。

また、自分の限界が見えたような気持ちもありました。
全力出して、このくらいか…みたいな。

「頑張ってきた結果」を良くも悪くも自分に突きつけたような感覚がありました。
自分自身に通信簿を渡したような。

二つ目は、プライベートで大切なものを失ったこと。
前を向いて歩いていこうとする気持ちがありつつも、これからの人生をどう生きていくのか、自分にとって何が幸せなのかわからなくなってしまいました。


ミッドライフ・クライシスに陥る

これまでデザイナーとして仕事を頑張ってきた自分、プライベートのあれこれを頑張ってきた自分、「頑張ってきた」「きちんと向き合ってきた」と胸を張れます。

仕事を求めてくれるクライアントさんがいる、有り難いお話もいただいている、事業を継続できている、家族もいる、健康である、若い頃に想像すらしてなかった嬉しい現実にいま自分はいるはずなのに、これで良かったのかという後悔もないのに、でも何かモヤモヤする。これでいいのかと思ってしまう。

「これはきっとミッドライフクライシスだな〜」と頭ではわかっていたのでいろいろ調べたりしていたのですが、すごく共感し、しっくりきたのは中田敦彦さんのこの言葉。

「1個の青き物語が終わったんだな」

ああそうか、若い頃から続く青き物語が終わったのか、これからまた違う物語が始まるんだろう、いや始めなきゃいけないとすごく納得しました。


自分の原点を思い出す

詳しくは書けないのですが、2024年後半は新たに始めたことあって、それがもの凄く大変で翻弄されておりました。
かなり考えて決断したことだったのですが、見立てがすごく甘かったです。

これまで自由にやってきたことがまったくできなくなり、主体的に動けなくなり、さらにデザイナーとしての自分を求められてない環境で毎日過ごしていました。

でもそこに身を置いてみて初めて見えたことがありました。

これまでの自分はなんて幸せだったんだと素直に思うことができたし、物理的に時間がなくなったことで、自分自身や家族、周りの人と過ごすために使える時間の尊さやいろいろなことに気付けました。

また、一番心を動かしたのはクライアントさんやセミナーを見てくれた方からの感想です。

「デザインを依頼して良かった」「楽しかった」「わかりやすかった」「また見たい」このようなご感想をいただいて、ああ私はこれまできちんと向き合えてたんだと素直に思えたと同時に、一体何を悩んでたんだろうって…

実は自己肯定感は限界突破してるくせに自己評価はすごく低いんです。
年始にバーンアウト→自分の市場価値みたいなものが見えてしまったために私の代わりはいくらでもいると良くも悪くも決めてしまったというか…

だから「新たに始めたこと」もやってみてもいいかな〜と思ったんですが、自分が思っていたよりも、過去の自分はデザインにもデザイナーとしてもしっかり向き合えていたんだと思えました。

私は駆け出しの頃から目の前のクライアントさんやその先にいる人が喜ぶ仕事をしたいと思って走ってきました。
ほんとこの気持ちだけで走ってきたように思います。

子どもの頃は創作が大好きだったのですが、自分を表現する創作よりも相手が本当の意味で喜ぶものを形にするデザインという手法に魅力を感じたのもデザイナーになったきっかけです。
この気持ちを思い出せたんですね。

文字にしてみるとアホとしか言いようがないし、この歳になって…とも思うし恥ずかしいのですが、今年の私は本気でわかってなかったんですねえ…

でもこうやってぶち当たったことで改めて気付けたことがあるし、今ではこの件があって本当に良かったと思っています。
モヤモヤグズグズしている私へ必要な試練だったと思えます。

この「新たに始めたこと」も1月末で離れますが、私にできることをしっかりやってバトンタッチしたいと思います。


そして素直へ…

私は自分に素直な奴で、自分の気持ちのままに動いていると思っていたのですが、それは勘違いであるとしみじみ思った出来事がありました。

「これは頑張るべき」みたいに謎のポジティブ変換でやりたくないことを耐えたり(選択ミス、失敗と思いたくない自己防衛な気がする)気持ちを押し殺して「物わかりのいい奴」になってみたり…
なんかそういう自分を自覚して、もうやめようと思ったんですよねえ…

とくにプライベートは犠牲にしてきた感じは大いにあるので、素直な気持ちを考えてみたり相手に伝えるようになりました。


02_irohazumのお仕事について


福岡市でirohazum(いろはずむ)というデザイン事務所をしています。

これまでグダグダ書いてきた通り、今年は迷いの申し子みたいな状態だったので事業も一体何をすればいいのか、どう営業したらいいのか迷走していました。

でも、結果的にいろいろとお声掛けていただき本当に感謝の気持ちしかありません…!今年もいろいろなお仕事ができて本当に幸せでした。

携わったデザインも一つひとつご紹介したいのですが、それはまた別の機会に…ということで、ここでは新たに始めたことをご紹介します。


★インタビュー+記事作成楽しい

ここ数年の流れでデザイナーだけでなくアートディレクターとしてのお仕事も増えていたのですが、今年は「インタビュー+記事作成」も加わり、編集からしっかり携わることができて最高でした。

相手の考えややってきたこと、想いなどを知ることができて、非常に勉強になります。
相手の話を引き出す必要があるので難しいですが、これまでのヒアリングの経験が大いに役立っていると思いました。

また、多くは現場(クライアントの会社やお店など)でインタビューするので、単純に興味深いし、クライアントが普段過ごしている場所に行けるのはデザイナーとしても有り難かったです。

今後もインタビューのお仕事が増えたらいいなと思っています。


★企業のデザイナーさんにデザインを教える

このようなお仕事は過去にもやってきたのですが、今は継続で駆け出しのデザイナーさんの教育に携わっています。

私の地元である長崎県佐世保市の自動車学校『ヒューマングループ』様で、デザインの添削をしたり講義を行っています。

その様子を記事で書いてくださりました!

ご感想もいただいて嬉しいです!

地元企業様のデザイナーの教育に携われることは本当に嬉しいです!
私もこの場所で育ってきて少しでも貢献できるよう、私が経験してきたことを今後も皆さんに伝えていきたいです。


★さぽーと姉さん

「ひとりで悩んで困っている」「デザイナーに聞いてみたい」
身近な姉さんのように気軽に相談できる、個人向けのマンツーマン相談サービスです。

一時期やめていたのですが、今年からまた「さぽーと姉さん」を再開しました。
最近はデザインの作り方というより、デザイナーとしてのキャリアやディレクション、フリーランス、コミュニケーションのご相談が多いです。

また発注者側の方からのご相談もあり、そのままお仕事に繋がることもあって有り難いですね…!

ご興味のある方は下記のリンクに詳細があるのでぜひぜひ!



03_個人活動


★『ノンデザイナーズ・デザインブック』25周年記念 特別版PDF執筆陣によるスペシャルセミナー Part 2(2024年4月17日)

『デザイナーがヒアリングで得たい情報とデザインを依頼するコツ』

Part1に続き、また登壇させていただきました!
Part1の時も思ったのですが、駆け出しの頃に読んでた『ノンデザイナーズ・デザインブック』に関わることができて未だに信じられないような、本当にありがたいです…!

今回は『デザイナーがヒアリングで得たい情報とデザインを依頼するコツ』と題して、デザイナー、発注者ともに参考になるような内容にしました。

実は個人的に反省することが多くて、10分のボリュームではなかったかもしれない、もっとフォーカスしても良かったかなと…
このセミナー内容はいつか補足したいと思っています。


★みんなの資料作成Fes(2024年5月22日)

「これできちんと伝わる!営業資料をプレゼン用スライドに変えるためのコツ」

Adobe Acrobat オンラインツールのPR企画として始まった「みんなの資料作成」プロジェクトのスピンオフイベントに登壇させていただきました!

昨年「みんなの資料作成」プロジェクトに参加させていただき、相手にきちんと伝えるためのプレゼン用スライド作成方法について解説をしました。
この記事のポイントは「スライドデザインの見た目」ではない部分を解説していることです。ぜひ読んでいただけると嬉しいです!

この記事を元にした内容だったんですが「資料をそのまま読み上げてみるとこうなります」という例をやってみた時に「本当にこれを最後まで読み上げるのかとうんざりしました」という求めていたコメントをいただいてとても嬉しかったです(笑)

これを最初の部分だけそっくりそのまま読み上げてみました


これまでは登壇するだけでいっぱいいっぱいだったのですが、今回は参加された皆さんとコミュニケーションが取れたり、私もいつもより落ち着いて参加することができて、実は登壇者として何か掴めたような、自分で納得できた回でした。


★【ひろクリギルド #33】

リテイクに悩むデザイナー(&ディレクター)のための、でざいん姉さん流ヒアリング術(2024年10月30日)

ひろしまクリエイターズギルド(通称:ひろクリギルド)さんのイベントに登壇させていただきました!

私の中で「やっとヒアリングをお題にじっくりお話しできた!」と喜びに溢れています。
これまでデザインをしながらヒアリングも担当してきたし、私の仕事(デザイン)はヒアリングあってこそなので、どこかでじっくりお伝えしたかったんです。
「ヒアリングの基本」というよりも「姉さん流ヒアリング」をやりたかったんですよね。これまでの経験をお話ししたかったんです。

実は有料セミナーは初でドキドキだったんですが、有り難いことに満席(100名)、ご感想も良いものばかりで本当に安心しました…!

準備から当日までひろクリギルドの皆さんには本当にご迷惑をかけたし、セミナー中もたくさん助けていただいて感謝してもしきれません…!

それに先に書いている通り迷いの申し子だった私の目をガツンと覚めさせてくれたイベントでもありました。
私の経験が誰かの役にたてるならこんなに嬉しいことはないし、私が今後やるべきことなのだと強く思いました。

ひろクリギルドの皆さん、ご参加いただいた皆さん本当にありがとうございました!

レポートも本当にありがとうございます!!!
嬉しい…!!!


★ヒアリングの本を執筆中

マイナビ出版様でヒアリングの本を執筆中です。
ですが私の迷走やらなんやらでかなり遅れていて、編集者さまには本当にご迷惑をお掛けして申し訳ない…
その分、いい本にできるように頑張ります!!!


★ONLINE上司

上司ニシグチさんが主催する『ONLINE上司』でグラフィックデザイン課のチーフをやっています。
2020年1月からやっているので、丸4年です!いや〜びっくりです。

近々2024年の登壇した内容をまとめてみたいと思います。

【↓2020〜2023年はこちら↓】


04_プライベート


★X(Twitter)でバズる

山口県に旅行に行った際にパッと目に留まった消火栓をツイートしたら多くの反応をいただきYahoo!記事にもなりました。

すべてに反応できなかったのですが、リプや引用のコメントを見てデザイナーとして人としてすごく学びが多かったです。

以前も反応の多かったポストがあって、今回も生活に根付いたデザインをどう考えていくか、デザイナーとしてどう向き合っていくか考えさせられました。
このようなポストで反応をいただくのは、とても勉強になるし、デザイナーとして嬉しいし、X(Twitter)の有意義な使い方だなあと思います。



★『ファイナルファンタジーVII リバース』 トロコン達成

大好きなゲーム、FF7リバースのトロコンを達成しました!!!
達成した時のあの気持ちは忘れられません。

「ゲームの話かよ」と思われそうですが、本当に本当に大変だったし学びも多かったので聞いて欲しい…

トロコンとは、「トロフィーのコンプリート」の略であり、ビデオゲームにおいてプレイ状況に応じて付与されるトロフィーをすべて獲得すること、あるいは獲得した状態のことである。 やり込み要素の完全網羅、という意味で用いられる。

「トロコン」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書


達成した時は全世界のユーザーで達成率2.0%でした。
今(2024年12月31日現在)でもまだ2.1%です…!

2024年の最難関トロフィーの記事では1位です!!(ドヤァ)

1位の理由はただひとつ、理不尽と言えるほど難しかったからです。数々のトロフィーを取ってきましたが近年稀に見る高難易度で、当時はこのトロフィーを取るだけでも40時間以上はかかりました。

しかも、〇〇の要素があるためといったことではなく純粋に難しいというのが厄介で、プレイヤー自身の腕が求められる点に苦しめられました。ひとつの作品をトロコンできるだけの時間をたったひとつのトロフィーのためだけに費やした記憶は忘れたくても忘れられません。

トロフィーハンターDiasが選ぶ2024年の最難関トロフィー

わかる…わかりすぎる…

子どもの頃から生粋のゲーマーですが、リバースは本当に本当に難しかったです。
因みにピアノも隠し楽譜も含めすべての曲でSランクを取りました(ドヤァ)

バトルのアクションだけでなく、多くのミニゲーム(いろんな種類がある)もほぼノーミス、高得点でクリアする必要があり、とても苦労しました…
これまでのゲームで培ったテクニックを総動員するような感じでしたねえ…

とはいえ私の腕前は至って普通だと思います。
何を言いたいかというと「上手い人を研究した」「とにかく練習した」自分なりに努力したということなんです。

上手い人を研究したり何度もトライしたり、バトルが上手い人に質問をして「上手い人の視点」を知ったり進める内に「デザイン修行も同じだなあ」と思っていました。

              ↑熱弁する佐野


バトルが上手くなりたい、トロコン達成したいという気持ちだけが私を突き動かしていました。

そういえば、駆け出しの頃も「デザインが上手くなりたい」「先輩みたいな仕事がしたい」「コンペで勝ちたい」こんな気持ちで頑張ってたなって。

あと、トロコンした時にゲームアカウントの皆さんからめちゃくちゃ褒めてもらって「○○さん(私)は、やると決めたことをやり遂げるのが本当に凄い」と褒めてくださったのがすごく嬉しかったです。

今年はグズグズモヤモヤの迷いの申し子状態で目標も定まらない中なんとなく自信を失っていたので、リバースのトロコンは「やると決めたことを達成できた」と自信を与えてくれた出来事となりました。


★ドラクエ3リメイクを未だにプレイできてない現状に泣く

私がゲーマーになったきっかけであり、人生に多くの影響を与えたゲームが『ドラクエ3』なんですが、リメイク発表から数年待って待って待ち続けて、さらに豪華版とダウンロード版も購入して正座待機していたのに忙しすぎて未だにプレイできてません。

完全に自分のせいなので自分に対して怒りしかありません。
そして『今後、本気で好きなゲームが発売されたら発売日から数日仕事を休んでプレイする。それができる環境を作る』という不真面目だが強烈な想いが込められた決め事を作りました。

これ実際にやろうとすると結構大変なので、頑張ります。
ゴゴゴ…!!!

因みに『新しく始めたこと』が終わる1月末を過ぎてから腰を据えてプレイします!この正月休みは耐えてます。


★網膜の手術をする

ポストの通りなのですが、12月に2回、網膜の手術をしました。
網膜円孔といって網膜に穴が開く眼の疾患です。

これを放置すると網膜剥離になる可能性があり、さらに悪化すると失明してしまう恐れがあるとか…!

12月は本当に忙しかったのですが、放置せずに直ぐに眼科に駆け込んで本当に良かったです。
もし『忙しいから』と放置していたら今頃失明していたかもしれないと思うと震えます…

これを期に、眼科への定期検診を心に誓いました。

目に少しでも違和感があれば、病院へ行って下さいね…!!!



05_まとめ


「モヤモヤグズグズとした1年」という評価をし、素直に書いてみましたがいかがだったでしょうか…!!!

最後のトロコンとゲームの話が一番生き生きしてたかもしれません笑

こんなこと正直に書かなくてもいいのかもしれませんが『姉さんもグズグズしてるんだなあ』とか『アホだなあ』とか何かしら参考になったり反面教師になれればという想いで書いてみました。

ずっと走り続けてきて、今年のようなモヤモヤグズグズした年もあって良かったと今では思えます。
立ち止まることでしか見えないことってあると思いました。

また、ゲームなど好きなことを好きといいたい、プレイしたいと言える自分でいよう、素直でいようとも思っています。

これまで仕事最優先ではないといけないと強く思っていたし、自分を戒めていました。

それに、いかに自分が幸せだったか、恵まれているか、周りの方達に優しく支えてもらっているか、心の底から感じることができて、今の私に必要な日々だったんだと思います。

改めて、いつも支えてくださる方々に感謝の気持ちしかありません。

いま2024年の12月31日、15時です。
今年もあと少しで終わりですね…!

今年グズグズしてた分、来年はパワーアップしかしないつもりで楽しく頑張りたいと思います。

ここまで長々と読んでいただき、本当にありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします!!!



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佐野五月|でざいん姉さん
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