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娘の睡眠ソング

 娘が生後1〜2ヶ月の頃、あっさりと寝かしつけを成功させた夫に「一体どうして、何をしているのか」と聞いた。ホワイトノイズなどを流しながら寝かしつけをしているということだった。なるほどそれだけで寝かしつけが楽になるのなら、流さない手はない。
 それ以来、我が家では夜に寝かしつける時にホワイトノイズを流している。

 そして、ホワイトノイズの他に外せない音源がある。
 赤ちゃんが眠る曲のド定番、反町隆史さんの「POISON」である。
 寝る時にこれがかかっていると、私は全く眠れない。別に癒しソングでもなんでもないし、歌声が耳に入ってくるのが気になる。だが赤ちゃんは寝る。ホワイトノイズより寝る。何故だ。

 赤ちゃんを寝かせる時にトントンすると眠りやすいし、小さな子がトントンをせがむ話も聞く。トントンするペースは、アンパンマンのマーチのBPMが、呼吸に合わせるといいらしい。
 一時期、寝かしつけの際に娘を抱っこしてトントンする際に、ホワイトノイズが響く中ずっと脳内でアンパンマンのマーチを流していた。アンパンマンのアニメを見せる前から子どもに大人気かよ。どうなってんだアンパンマン。そんなことを思いながら、愛と勇気だけが友達な彼の歌を30分以上脳内でループさせていた。
 だが、さすがにPOISONを流しながらアンパンマンの歌は考えられない。言いたいことも言えないこんな世の中のBPMでトントンすることになる。

 …ん?もしかして、POISONで寝るのはBPMなのか…?

 赤ちゃんにとって反町隆史さんの声が癒し系な可能性もあるが、少なくともトントンのBPMはちょうど良さそうである。
 聞けば聞くほど真っ直ぐな歌詞なので、何がPOISONなのかわからない(個人の感想)のだが、ひとまず娘が寝てくれればなんでもいいのである。反町隆史さん、ありがとう。
 機嫌が悪く泣き叫んでいる時も、POISONで眠ってくれるのは本当に助かる。

 3歳くらいまではお腹の中にいた時や生まれる前のことを話してくれるらしい。娘が喋るようになったら、どんな気持ちでPOISONを聴いていたのか訊ねてみたい。

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