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子どもの風邪は思っていたより10倍大変だった話

 11ヶ月の娘が、生まれて初めて風邪をひいた。
 風邪をひく要素なんかどこにもなかったじゃん!と思うものの、我々大人もひくときはひくので、まあしょうがない。
 GW明けは特に疲れが出やすい。私は今、子育ての洗礼を受けているのだ。新型コロナじゃなくてよかった、ただの風邪でよかったと思いながら、ここ1週間ほど娘を家でよちよちしている。仕事は復帰早々休みである。娘は鼻水を色々なところにすりつけながら、今日も元気に家で暴れている。そうこうしているうちに、娘はバナナをもいでいた。

 風邪をひいた子どものお世話は、思っていたより10倍大変だった。夜中の熱性痙攣は心配だし、思ったようにご飯を食べてもらえない。熱が高い夜は熱くて起きるし、咳と鼻水で起きる。常に全力で心配しているわけではないが、どこか気を張っている。
 当の本人は親たちの心配をよそに、いつも通り元気にタンスの中身を出したり、おもちゃを散らかしている。ただの風邪で基本的に元気らしく、布団で寝てくれたりはしない。昼寝もすぐに起きる。

 アー、私が小さい頃に風邪をひいたとき、母はこんな気持ちだったのだろうか。いや、母は専業主婦だったから仕事を休むストレスはなかっただろうな。そんなことを思いながら、ただの風邪で何事もなく過ごせていることに感謝し、娘の回復を祈るのである。

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