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【資格合格メモ】会計の基礎を学ぼうと日商簿記3級取った話。

簿記って聞くと、経理業務の人が取るようなもの…。と考える人も多いと思います。お金を扱う仕事でも幅広く活用できるため、資格取得を考えている人も多いと思います。私も、本業は経理とは直接関係は無いですが、間接的に関わる仕事をしているので、取っておいて損は無い資格と思っていました。
そんな中、「会社全体の目標として簿記3級を取ろう!」と掲げられてしまったので、休みの間に少しずつ勉強して、先日合格してきましたのでこれから受ける予定のある人に少しでも力になれればと思い、情報共有します。
事前知識として、日商簿記3級は商業簿記の事を問題が出ます。


簿記3級取った後の活用方法

簿記3級を取ってからは、趣味でやってる同人サークルでも会計管理をするようになり、印刷費や取材費(ほとんど旅費交通費)での費用計上して、売上で当期純利益…じゃないですけど、どのくらいお金がかかって、回収できたかは付けるようになりました。会社ではないので、緩く記帳しています。

簿記3級を合格する方法

簿記3級を受けるには、紙に書く「筆記試験」とパソコンを使って回答する「ネット試験」の2種類があります。私は「ネット試験」を受けました。「ネット試験」の良い所は、いつでも受けられる点と、パソコン操作には何も苦手意識は無いためです。パソコン操作が苦手という人は、筆記試験の方が良いかなと思います。

合格ラインは合計70点以上!

簿記3級の試験では60分時間制限の中で、大問3つある中で、合計70点以上を取ったら合格となります。特に、「大問3つのうち1つを何点以上取らないといけない」といった足切りはありません。

『大問1』は仕訳問題15問!1問3点!

簿記の基礎となる、仕訳を作って回答します。大問1の合計点は、45点と配点がデカいので、仕訳の作り方については参考書を確認して身に着けると良いでしょう。特に最近出てきている、クレジット売掛金の問題で1回不合格の洗礼をもらいました。
・最低でも13問正解(39点)を目指したい所です。
・回答する時間も10分~12分で全部解答する速度は欲しいです。
・帳票問題は、誰視点のものかをよく確認すること。
・問6~問10あたりのひっかけ問題は練習問題をやれば、耐性がつく!

『大問2』は経過勘定問題で、合計20点分!

大問2は、大問1と大問3より難しいと言われています。また、難しいわりに合計20点分しかないため、効率重視で言えば、大問1と大問3を先に解いて、残った時間に着手することが望ましいです。
・大問1、3を解けば、合計80点で理論上は大問2を0点でも合格できる。
・理論的にはしなくても良いと思うが、ボーナスポイントを稼ぐ意味では、理解しておいた方が吉。範囲は広いが、理解すれば合格率は向上できる。
・経過勘定問題を解くには仕訳が書けることが大事。前期を考慮した問題がよく出てくる(前期分の未払消費税、前期分の未払法人税等……)

『大問3』は決算問題が出てきて合計35点分!

大問3になって、決算時に使う精算表、財務諸表、決算整理後残高試算表が出てくる。決算整理前の残高試算表から、決算整理仕訳を行い、決算整理前から金額が変われば計算し転記するといった問題。
・すべてに共通するのは、計算方法、転記場所をミスすると全体に影響を及ぼす大失敗を起こすため、時間を多く使いたい所。決算整理仕訳も大体10問ほど出てくるため、30分は確保したい所である。
・当期純利益、当期純損失が計算できれば強いが、どこか間違えると、この点数も芋づる式で減点なので、35点満点が出来なければ30点、27点と減点が嵩むので、大問2のボーナスポイントは考えておくべき。
・簿記3級の問題はどっかの企業の財務諸表を持ってきたのか、桁が多い。
練習問題で多くて6桁の問題をやっていれば、8桁の問題が出てきても計算できるようにしておきたい。固定資産か、仕入・売上に8桁が使われる。当然ゼロ1個記入漏れがあることもやってしまいがち。

ネット試験をやってみての感想と裏技

不合格経験もあるため、2回分チャレンジしたことになるが、正直1回目にネット試験の洗礼を受けて、2回目ではこのように準備することを考えていたことも有って合格したと思われる。次に受ける人も同じようにならないよう、1回で合格できるよう、下記を見て準備してから臨んでほしい。

空調問題

試験会場内が寒い・暑い事がある。調整できる服装で挑むべし。
温度調整は、係員に言って調整してもらえる。

机上が狭い

大問2、大問3用の仕訳を書くスペースが置かれたモニターのせいで幅が狭い事が多いため、試験をやり始める前に、筆記スペース、マウス位置、キーボード位置を整えてから挑むべし。大きくズラすとNG行為になるので、効率よいスペースを作ろう。

入力項目は、マウスだけで操作しない事

パソコンで入力する際の入力項目だが、キーボードのTABキーをうまく使えば、次の入力項目をマウスで操作せずに時間短縮を図ることが出来る。
ちなみにShift+TABキーで入力項目1つ戻れるため、覚えておこう!

勉強方法

不合格してから2週間後に合格したので、最後の3週間が追い込み期間となった。この時にやったことを列挙する。

練習問題を大問1対策→大問3対策→大問2対策の順で実施

やはり脳裏に「大問1と大問3だけで合格できる。」という事があったために、大問2対策は不合格してから取り組んだ感じになる。1回目の得点は68点と1問足りなくて終わったのが原因。(大問1・クレジット売掛金の問題が間違ってるとわかっていて制限時間が来てしまった)
大問2の経過勘定問題をやることで、点数は低いけど、点が取れれば大問1と大問3をやらかしてもカバーできることは、大きな武器になった。

大問3でよく出てくる決算整理仕訳問題の統計を取る

貸倒引当金と繰越商品、固定資産の減価償却費の計算のような、大問3で必ず出てくる問題は、絶対点が取れる状態にしておくことで、礎を築いておく。他、似た問題が多いために、出来れば当期純利益、当期純損失が出せるようにしておきたい。

時間制限を急ぐことも大事だけど、正確性の方がもっと大事。

制限時間60分って、解いてる間にすぐやってくる。上記でも書いたが、
①大問1は10分~12分で解く
②大問3は30分で解く
③大問2は15分欲しい
④見直す時間は5分~10分欲しい
この時間構成が理想ではあるが、正確に解く方が合格に近い。正確に解いてるうちに、早く解けるようになるので、まず勉強したてであれば、正確に解くことを意識して、徐々に大問1では何分かかるかを試算してやってみよう。自ずと、大問1が15分から12分になっていれば、解けるようになっている証拠だ!

簿記3級に精通する先生を用意しよう!

この記事を読んでくれているキミが学生であれば、友達や、学校の先生に頼んで、簿記3級を勉強するにあたっての教師を頼めるが、私のような社会人には難しい。が、「CPAラーニング」はご存じだろうか?基本無料で、簿記3級を1から動画で講義を受けられ説明してくれるため、是非利用してほしい。私もCPAラーニングで学び、書籍で問題を解いた。

また、最近のAI進化により便利なものが出来た。ChatGPT、Copilotの生成AIを使う方法だ、例えば、問題を解いたけど解答と解説がよくわからなかったときに、プロンプトで(問題文)+「これらの仕訳を作って、解説してほしい」といった聞き方で、質問すると回答してくれるぞ。また、もっと詳しく聞きたい場合に、「小学生に説明する内容で説明して」というと、小学生と保護者のやり取りのお話も聞けちゃうぞ。(結構状況が理解しやすい)

合格した回の心境

2回目の挑戦では、追加で追い込んだ勉強と、1回目に学んだネット試験環境への対策が主に役に立った。また、1回目は土曜日に受けたが、2回目は日曜日に受けた。前日に準備がしっかり出来るようにしたためだ。このおかげで、問題を解くスピードは過去早くて下記の結果となった。
①大問1:8分
②大問3:30分
③大問2:12分

大問1を解いたときに、次に解くのは大問3であるが、大問2の問題がどんな問題かを確認するのは5秒で判断できるために、大問2ガチャをしてみると、未払法人税を求める経過勘定と、商品有高帳(移動平均法)を記帳する問題と比較的簡単な問題を引けたことが大きく、「合格できそう」と思いながら大問3(決算整理後残高試算表)をやって、30分で出来た事で、かなり余裕を持ちながら大問2に戻れたことが出来た。結果的にはすべて解き終わったときには10分残しでいたので、見直しの質も向上できた。

結果詳細

大問1:39点
大問2:18点
大問3:31点
合 計:88点(70点以上)

このような結果となり、無事簿記3級を合格できた。
練習問題で、大問1と大問3だけで合格に行ったことは無かったので、大問2を使わずに合格できたとも言えるが、それでも大問2で稼げたのは理解できた意味では大きい成果と思う。聞くところによると、簿記2級では大問2のような経過勘定仕訳が出来ないと詰むようなので、スキルアップするなら、やっておいて損は無いよね!

最後に、これから簿記3級を挑む人への情報共有が出来ればと思って、記事にしましたが、この内容が役に立ったとあれば、いいねボタンだけでも押してもらえると嬉しいです。それでは、この記事を見た皆さんの合格を祈願してます、合格目指して頑張ってください!

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