株式会社Irohakids設立#6〈バンクーバーでの生活②〉
設立ストーリーは全部つながっているので、
ぜひとも#1から読んでいただきたい。
バンクーバーの生活①は→こちら
さてさて、無事バンクーバーに着いた私は、平日毎日Daycareに通います。そして夕方~夜間は語学学校へというスケジュールで1ヶ月。
国が違うので生活様式や人々の考え方が違うのはもちろんのこと。それによって保育の仕方も子どもとの関り方も土地によりそれぞれ。
バンクーバーの私の行ったDaycareはPrimary schoolが併設されてたので、小学生と朝の集会や食事の時間は顔を合わせることも多かった。そして小学生たちは自然にDaycareの子どもたちの面倒を見るし、名前も知っている、すごく近い環境に彼らはいた。基本的なカルキュラムは別だが、運動の時間ではそんな小学生たちが、先生になり、子どもたちと一緒に遊ぶこともある。
Daycareの一日は朝食から始まる。簡単なシリアルやブレットがある。子どもを送った家族も時間があれば一緒に座って話したり、ゆったり過ごす。これも日本ではなかなか見ないが、今後園で取り入れたいと思う素敵な習慣。
それから全体での集会、歌ったり踊ったり、こちらもPrimary schoolの子どもたちが司会を務める。その後部屋に集まり朝の会。朝の会では、そこにいる人の言語の数だけ「おはよう」というオリジナルの歌がある。「Good morning、你好、おはよう」といった具合に。ハーフの子がいたらその子のお母さんの言語でも歌ったりする。この時点で、日本語一本の日本とは違い、多人種国家のカナダだからこそと思うところでもある。
先生は基本的に英語だが、必要に応じて2か国語を使い分ける。というのもこの担任の先生は中国のご出身。英語と中国語を話せるので、中華系の子には中国語で伝えることもあった。「すごいですね~!」と話すと「中国語の方がこの子には伝わるからね!」とさらっと答えてくれた。
私の子どもではなく大人が子どもに合わせるスタンスは、こういうちょっとしたやり取りで学んだことかもしれない。
そして10時になると10時のおやつ。子どもだけではなく、教員もコーヒーと別メニューのおやつをいただく。子ども用のおやつはクッキーやバナナなどだが、一度大人用に出てきたのが、フィリピンのおやつだという、お米とチョコレートを混ぜてマンゴーを乗せたちょっと温かいデザート笑 お昼前に結構ヘビーなおやつだった。
それから今日のメインのプログラム。キリスト教のDaycareだったため、キリスト誕生を庭で実際火を燃やして焚火をしたり、船のシーンは庭にシートを引いて船を乗せて、とかなりリアルに作り込んでいた。
日本だったら本物の焚火を幼児の前で普通の保育としてやるのは、なかなか勇気がいるがバンクーバーのDaycareでは普通のことのようで、それで怪我することもなく、子どもたちは本物の火を眺め、パチパチと音を立てる焚火を眺めていた。(もちろん昼間です)どうせわからないだろうではなく、本物を見せる、本物志向というところもバンクーバー保育に学んだ。
ランチは天気が良ければ外で食べる。庭で食べる日もあるし、滑り台の上でホットドッグをかじる日もある。その日心地よい場所で食べる。お昼寝の部屋でお昼寝をする、寝ない子は部屋で遊んでる。起きたらおやつを食べる、ちょっと遊んでPickUp。
ここにいると日本の常識が吹っ飛ぶ。そして日本に比べバンクーバーの保育だと注意する数が圧倒的に少ない、そして余裕がある。#1から読んで頂いている人はわかるかと思うが、私の1年目はひどいものだった。それもこれも大人の都合が多すぎるせいである。このDaycareでは子どもの都合が優先。そっちのほうが子どもも大人もストレスなく過ごせる、そう感じた。
そして周りの状況や環境がどうあれ、私も子ども優先でいようと心に決めた。
バンクーバーと日本の保育の違いは、次の記事で→こちら