#9息子との日々”療育への葛藤”~いろはママダイアリー~
こちらはひとりのお母さんのストーリーです。
ぜひ#1から読んでください♡
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「クレーン現象」以外に、気になる行動が目に付くようになる。
生後10ヶ月、息子が目を頻繁にパチパチするようになる。
ただのまばたきの感じではなく、顔をしかめて目を強く閉じたり開けたりしている。
それがしばらく(1分弱位?)続くのだ。
最初その様子を見た時はとても心配になった。
早速かかりつけ医に相談した所、それも「クレーン現象」と同様、成長過程の1つとして、健常児でもそうなる子もいるのだとか。
赤ちゃんはまだ脳が発展途上の段階なので、神経の伝達が上手くいかずにそうなってしまう事が稀にあるようである。
成長と共になくなっていく子がほとんどなので、「今は気にしなくていいですよ」と言われた。
それを聞いて少しホッとしたが、息子が時折目を激しくパチパチさせている姿を実際に目にすると、やはり不安な気持ちになった。
数カ月後、段々とその様子になる頻度は減っていき、ほとんど見られなくなった。
安心はしたが、この子はやはり、他の子とは成長の仕方が少し違うのかな?とその時からうすうす気付き始めていた。
そして息子が1歳半になった。
1人歩きもだいぶ慣れ、見た目にも赤ちゃんからだいぶ子どもっぽくなってきた。
だが言葉はほとんど出る事はなく、唯一意味のある言葉は「マンマ」「パン」位で、他の子に比べちょっと成長が遅いのかなー?とは思っていた。
一歳半検診にてかかりつけ医にその事を相談し、後日保健所の方にて詳しく診てもらうようになる。
そこでやはり、少し言葉の理解がゆっくりなので、療育を勧められた。
ただ、「言葉の成長に関しては個人差がある為、半年待って2歳になっても状況に変化が見られないようだったらでも大丈夫ですよ」と言われる。
「では2歳まで様子を見ます」
と答えた。
その時の私は自分の息子が「療育に行く」という事に対して少し抵抗を感じていた。
ただ少し敏感で成長がゆっくりなだけの子を療育に行かせる必要はないだろうと思っていたのだ。
2歳までには何かしら、きっと状況は変わっているだろうと希望的観測を抱いていた。
ちょうどその頃私の第二子の妊娠が分かり、毎日が慌ただしく過ぎていった。
1人目の時、あんなに苦しくてトラウマレベルになるほどだった悪阻も、2人目の時はそこまで辛くなく、同じ人間でもその時の妊娠によって本当に人それぞれ症状が違うのだと身を持って経験した。
息子も徐々に大きくなっていくお腹に興味津々である。
「もう少しでお兄ちゃんになるね。」と息子に話しかけると、嬉しそうに笑っていた。
あれよあれよと言う間に気がつけば息子2歳。
結局、言葉数は半年前の一歳半から変わらなかった為、療育に行く決意をする。
抵抗はあったものの、本格的に息子の成長に対し不安を感じる様になった為だ。
・・・つづく
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