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株式会社Irohakids設立#8〈業態と資金調達で苦悩の日々~明るい未来〉

2020年に入ってから、『保育所設立』に向けて動き始めた。障がいの有無にかかわらず入れる保育所を作ろうというのが当初の形であった。


理由としては発達障がいをもっているお子さんのご家族は、保育所や幼稚園に通いながら、療育にも通わなくてはならず、仕事の休みを取って保育所や幼稚園も早退したり休んだりしながら、療育に通うのがノーマルだからだ。

その休みを取らなくてはならない、というところを保護者のPainとして考え、保育所で療育も一貫して行えれば保護者は安心して仕事ができるのではないかと考えた。昨今、保育所や幼稚園にPickUpをしに来てくれる児童発達支援施設もあるが、正直45分や1時間の療育でどこまで見られるのかということには疑問があった。保育所として生活全般を見ながら、専門的な療育を入れていく、そんな一ヵ所で完結できる施設があったらいいな、それが『療保園いろは』立ち上げの理由である。


ただ、前例がない。しかも認証や認可の保育所として立ち上げれば、入園を決めるのは区であり、本当に療育が必要な子が入れない可能性もある。

そうじゃない、療育と保育が必要な子に届く必要がある。ということは、認可外保育所として立ち上げることになる。ここでもまた問題にぶつかる。認可外保育園では、区や都からの助成金がないので、保護者負担が増えてしまうし、初の経営にしてはかなりデンジャラスである。試算しただけでも月10万円ちかい保育料になってしまった。これでは、いろんな人に平等に使ってもらえるわけではなくなる。


たまたま福祉関係の経営をしている人が知り合いにいたので、相談できるところはないかと聞いてみた。

そうすると福祉を専門でやられている行政書士さんを紹介してもらえた。すぐにアポを取り、相談料を入金し相談に行った。

私のやりたいことをすべて伝え、今の日本の法律でどうやったら実現可能かを相談した。結果、落としどころとしては児童発達支援施設として設立するのがいいのではないかという話で終わった。

とりあえずは児童発達支援施設を設立すること、そして余裕ができたとき、認可外保育所として開設しよう、そう決めた。


と、同時に資金調達のためのクラウドファウンディングの準備も進めていた。後から知ったことだが、会社設立前にクラウドファウンディングをするなんて言うのは、あまりない事例だった。誰こいつ?状態の私。SNSでたくさんのフォロワーがいるわけでもない、ただ”知り合い”だけは多かった。でも知り合いから資金調達するならクラウドファウンディングなんて使わなくてよい。クラウドファウンディングを使う背景には、これだけの人に応援されてできた施設であり、子どもたちやご家族にも一人ではないんだ、ということを目で見える形で示したかった。ただそれだけでかなり安易に、そして無知にクラウドファウンディングを始めた。

時は2020年6月。外出自粛真っただ中で、誰が誰だかも分からない小娘の支援するのか、今ならそう思える。詳しい苦悩はコチラ。笑
https://note.com/irohakids/n/n7b9bf80bf362

毎日毎日できることをやった。その積み重ねもあって、クラウドファウンディングは奇跡的に成功という形で終わることができた。本当にたくさんの方にご協力いただき感謝してもしきれない。そして改めて人と人のつながりは大きな力を生むということを体感した。本当にありがとうございました。
https://note.com/irohakids/n/n7e12b92d7fbd


結果としては良かったが、このクラウドファウンディング中は最高に苦悩の時だったと言っても過言ではない。しかし、私に足りないものと必要ないものがはっきりわかるいい経験だった。そして実際障がいをもつ当事者の方から話を聞いたりと、これからやっていく福祉の分野でたくさんの学びを増やすことができた。

ずっと考えていることだったが、私の同期のたまちゃんは、ずっと私の相談を聞いてくれたり、事業を手伝ってくれていた。その感謝を道形にするか考えていたが、資金調達を完了したあと思い切って電話をし、「役員として株式会社Irohakidsに入ってくれないか」と話した。快諾をいただき、今は私が代表、彼女が取締役として一緒に活動している。

2人になったことでのメリットは数えきれないくらい大きい。

そして児童発達支援施設設立がかなり近づいたように思う。

次の記事では2人経営になったメリットと会社として大切にしていこうと思う事を書いていきたいと思う。

次の記事は→コチラ


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