#3息子との日々”羊水検査”~いろはママダイアリー~
こちらはひとりのお母さんのストーリーです。
ぜひ#1から読んでください…♡
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羊水検査をすると決め、産院にその旨を伝え検査の説明など詳しく教えてもらい予約をとった。
さて、そうすると次の段階として夫婦で話し合う内容は、もし検査結果で胎児に異常があると診断が出た場合、どうするかである。
「どうするか」とは、育てるか、諦めるか、という事だ。
私が夫にその話を持ちかけた時、夫はしばらく黙り込んでいた。
「デリケートな問題だから急には結論だせないよね。お互い暫く考えてからまた話合おう。」
と言いまた後日話し合う事にした。
その時私の中ではもう答えは出ていた。胎児に異常があった場合、私は諦めようと思っていたのだ。
もし障がいがある子を産んでしまった場合、はたして私に育てられるのだろうか?
子育てって普通の健常児でも大変だと言われているのに、ましてや障がいを持った子ども、とてもじゃないが、私には育てていける自信がない。
それが率直な思いだった。
胎動らしき感覚がお腹に感じる度、胸が痛んだ。
後日夫との話し合いの日がきた。
私は自分の思いを夫に伝える。夫も同じ気持ちを持っていたようだ。
私達夫婦の出した結論は、検査で異常があった場合は諦めようというものだった。
そしてそれ以上、検査結果が出るまでこの話題が出る事は一度もなかった。
そして羊水検査の日が来て、
無事に滞り無く検査が終わる。
結果がでるまで10日から2週間位だっただろうか、
検査結果が出ましたと産院から連絡をもらい結果を聞きに行った。
羊水検査の結果は「胎児に異常なし」だった。
─よかった。やっとこの不安から解消される。
最初に湧き出た感情がそれだったのを今でも鮮明に覚えている。
クアトロテストで陽性反応が出たと知った日から、この検査結果を耳にするまで、本当に生きた心地がしない日々だった。
やっとこの日々から開放される。
「妊娠が分かってから今日まで、色々あったけど、色んな事に感謝して残りのマタニティライフを充実させよう。」
今まで辛かった妊娠期間の日々を挽回させなくちゃっ!くらいの心持ちでそんな事を思っていた。
その後産まれてくるその子供が、自閉スペクトラム症と軽度知的障がいの診断を受ける事なんて当時の私は知る由もない。
・・・つづく
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