思ったよりあと数回。
今年もそろそろ仕事納めの日が近づいている。年内にもやもやを解消したい人たちからの問い合わせが増え、タスクを処理して減るどころか増える一方。駆け込みが多いのなんの。なんだか追いかけっこ状態だ。
今年の年末年始は「奇跡の九連休」。ちょうど土日休みがいい感じの場所にあるおかげで、ふだんよりお休みが長い。うれしい。昨年のお休みは、さっき調べたら6日間だった。
そろそろ年末年始の計画を本格的に立てていきたい頃合い。だけれど、何やら暗雲立ち込める…電車に乗ったり、職場に行ったりしていると、ちらほら風邪っぴきの人たちに遭遇する。インフルエンザとコロナの感染者が急増しているみたいだ。げえええ。会う予定だった友人も少し体調不良とのことなので、大事をとって予定をキャンセル。
そんなこんなが続いて、今年の長い長いお休みの予定は、ひとつ残らず消えてしまった。(強いて言うなら、大掃除の予定だけはばっちりカレンダーの残っている。)
長期休暇が近づくたびに、気軽に友人と会えるのは、元気な親と会えるのか、あのお店に行けるのは、あと何回あるんだろう…と思う。
もし残りあとわずかのうちの一回が、いろんな理由でなくなってしまったら。
もしすでに過ごした一回が、最後の一回だったかもしれなかったら。
どうしようもできないスピードで、
あの子もあの人も……もちろん、私も。
みんなの時間が等しく進んでいる。
引っ越したり、結婚したり、子供が生まれたり、病気になったり、転職したり、免許を返納したり、閉店したり、深い眠りついたり。
それぞれの人生列車がシュポシュポと進んでいくうちに、停車駅やスピードがいつの間にか変わって、路線変更で遠くへ行ってしまう。いつもそんな感覚。
「人と会うことだけが予定ではないんだよ」
そんなことを言われて、納得する。
そして半分、心が納得していない。
今年の年末年始はどう過ごそうかな。
みんなはどう過ごすのかな。
いま、そんなことばかりを気にしている。
きっといつか、そんなことを気にすることもなくなるその日まで。