片づけの魔法に魅せられて、16年続けた仕事を手放した!/片づけコンサルタント中島智子さんのLife Story
「2022年は、37年の人生のなかで1番変化の大きな年でした。」
誕生日の節目に、そう振り返る智子さんの表情は誇らしげで、朗らかな笑みを浮かべていました。
社会人として働くなかでなんとなく抱えていた「不足感」が、本当は満たされていたと気付いたきっかけが”片づけ”だった。そう話す智子さんは、2023年、16年勤めた会社を退職し、片づけコンサルタントとしての道を本格的に歩み始めます。
新しい門出を迎える彼女の軌跡と、これから描く未来について、お話を伺いました。
会社員時代/不安は消えないものだと思っていた。
━━片づけコンサルタントとして活動を始められた智子さん。昔から片づけには興味があったんですか?
興味がなかったわけではないけれど、まさか仕事にしようなんて考えてもいませんでした!それこそ私、ずっと夢なし人間だったんですよ。新卒で入った会社の仕事は楽しくなくて、合っているとも思えない。でも、気付いたら16年経っていたんですよね。
━━16年同じ会社で勤めるということも、十分すごいことだと思いますが…?
なんとなく辞められなかっただけなんですよ。それこそ、去年までは誕生日さえも特別なものじゃなくなってたくらい、日常に追われている感じが強かったんです。でも、生活が苦しいわけでもないし。
”今あるこの不満や不安は、ずっと消えないもの”だと思っていました。働いていたら、絶対にみんなあるものだって。
それに、いつも「自分には足りないことばかりだ」って思っていたから、力の抜き加減が分からなかったんですよね。どんなことも「他の人はできてるのに」って思うから「~しなきゃ」に埋もれていました。
━━今の智子さんからは想像できないです!変わり始めたきっかけは何だったんですか?
当時、clubhouseでやっていた番組【morning house】を毎日聞いていて、いろんな働き方をしている人がいるんだなって知ったんですよね。そこで女性キャリアスクールICOREが始まることを知って、”楽しそうだな、変わりたいな”と思って。入ってからのこの1年、驚くぐらいガラッと変わったんです。
理想と現実とのギャップ/気付いた途端、副反応が…!
━━去年の10月から始まったICORE。なにか変化はありましたか?
自己理解(Being)のカリキュラムが楽しくて真剣に向き合ううちに、あまりにも今の生活と”自分の理想とする生活”とのギャップが激しすぎることに気付いたんです。
そしたら、自覚した途端に身体がついていかなくなっちゃって!2021年の年末、ある日突然、家から駅までの通勤途中で涙が出て止まらなくなって。そんな日が続いて、会社に行けなくなっちゃったんです。私が休職したの、ICOREのせいだな!?(笑)
━━そんな変化が!?…きっと、自分の声に気付いて、無意識に我慢していた生活が「もう無理だ」って本能的に反応したんですね。
そうだと思います。今まで日常が「~しなきゃ」で溢れていたし、「私には何か足りない」じゃなくて「全部足りない」って思ってるから、全部補わなきゃ!状態だった。
でも、ICOREというポジティブなコミュニティで仲間と自己理解を学び深めたことで、自分のなかに”すでにあるもの”に気付けたんですよね。休職も、頑張り続けてきた自分の休息時間として考えられるようになりました。
…でも最初は、職場に対する罪悪感も大きかったですけどね。
片づけとの出会い/”今までよく頑張ったね。偉い!じゃあね!”
━━理想とする生き方を見つけ、頭では理解したものの、どう行動に移せば良いのか分からなかった智子さん。”ポンコツな自分“を変えたきっかけが片づけだったんですか?
まさに!2021年の3月、休職中からご縁あってお手伝いをしている会社の方に「オフィスの片付けがしたい」って相談をされたんですよ。
その方からしたら、片づけってネガティブなものだったんですけど、私「めっちゃ楽しそう!」ってワクワクして!!
ちょうど同じタイミングにこんまりさんの新刊を読んで、たまたま数日後が片づけコンサルタントを学べる説明会があって。これも「面白そう…!」と思って、資格を取ることに決めたんです!
━━すごい。なんだか導かれてますね!?
本当にそうなんですよ(笑) 4月に入ってから、まず最初に始めたのが自分の片づけだったんですけどね。その時に、16年間勤めた会社の仕事着を手放せたんです!しかも、1番初めに!!
普通、想い入れのあるものって最後まで残ったりするんです。だからその時“あぁ、そういうことだな“って思いました。もちろん悩んだけど「今までよく頑張ってたね。偉い!じゃあね!」って、仕事を手放しても良いと思えるくらいに頑張った自分を初めて受け止められたんですよね。それが嬉しかったなぁ。
モノがなくなっても、経験や人間関係は消えないし、しがみつく必要はないなって。それは仕事に対しても同じで…。感謝して手放せるようになった自分の変化を感じたんです。
━━片づけは、ただ身の回りの整頓するだけじゃない。智子さんの人生そのものを見つめて、心を整える時間にもなっていたんですね。
そうだと思います。出来てない、足りないって否定し続けていた自分を大切に思えたのも、この経験がきっかけでしたね。
自分の心に正直にモノと向き合う事で、過去を大切に、未来を楽しみに過ごすことへフォーカスできるようになって。自分で進む道を選択し始めたことで、止まっていた歯車が動き出した気がしましたね。
心地よく自分らしさを楽しむ
━━改めて、智子さんにとって「片づけ」ってなんでしょうか?
片づけは、"enjoy myself."のスイッチだと思っています。これってよく考えたら、ICOREで考えた私の在りたい姿、自分理念そのものだったんですよね。
コレマデの自分を大切に。
イマの自分に正直に。
コレカラの自分を楽しみに。
こう生きたいって理想を先に見つけられていたから「片づけコンサルタントをやってみたい」と思った時、やってみよう!って行動できたんです。1年前の私だったら、絶対挑戦できなかったなぁ。今、モニターさんへのコンサルから初めているけれど、”こんなに楽しくて良いの!?”って毎回感じています!
━━新しい夢に向かって動き出した智子さんのこれからが、ますます楽しみです!最後に、未来に向けて今考えていることを教えてください。
私は「自分らしさを楽しめる人が増える世界を創りたい」と思っています。そのために自分の心地よさの実現って大切で、それが”片づけ”を通してできると思っているんですよね。
これまでの経験を活かして、今度は私が、クライアントさんにとっての心地よさを叶えていく。そんなサポートをしていきたいです!
インタビューを終えて…
インタビューをしている間、この記事を書いている間、笑顔で自分の人生を堂々と話している智子さんを見て、何度も涙が溢れてこぼれそうになりました。
挑戦することも、一歩踏み出すのも怖いと感じていた智子さんが仕事を休職、退職すると決めたその一歩も、最初は絶対に怖かったはず。
でも、自分のことを知り、職場や日常のなかにある沢山の「やらなきゃ」や「必要だと思い込んでいたもの」をひとつひとつ手放した先の、本当に大事なものしかない世界にいる智子さんは、輝いてみえました。
智子さんが片づけを通し、自分の心地よい生き方を実現できたように、今度はその経験を他の人に伝えていく。きっと、沢山のモノと向き合い、感謝し、手放せた智子さんだからこそ、クライアントさんの片づけをする過程に生まれる気持ちに寄り添える伴走者になれるんだろうな。智子さんがこれからの人生、どんなふうに歩いていくのか、これからも傍で見守らせてくださいね。大切な想いをお話くださり、ありがとうございました!
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- corelight interview -
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