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国立国際美術館: 古代メキシコ展


一昨日の記事に書いた通り、



国立国際美術館で開催中の
「古代メキシコ展」へ行ってきました。

祈り、畏れ、捧げた。
という言葉に痺れて絶対に行くぞ…!と思っていました。
久しぶりに1人で美術館堪能し、さらに嬉しい出来事もあり
最高の1日になりました。


GW中まで開催しているので、
まだあと2週間ある!ということで
興味のある方には是非是非行っていただきたい!
という気持ちを込めて、
写真も色々と撮ってきましたので
(やや混雑していた場所の写真を後回しにして
撮り忘れがあって無念…笑)
レポと言えるものになるかはわかりませんが笑
紹介したいと思います。

せっかくなので、
少しでも自分の理解も深めたいことと
見てくださる方にも知っていただけたらと思うので
間違えないように調べながら書いてみます。笑


かなり長くなると思いますが、
よろしければお付き合いくださいね。


美術館まで

国立国際美術館は、中之島美術館のすぐ隣にあります。
この日は黄砂がすごくて家に帰ってから咳に苦しみました笑
お隣の中之島美術館は真っ黒の物体って感じですが
国立国際美術館は銀色の恐竜の骨組みのような建物。
入り口手前のあたり。
わくわくしますね
いざ!
後ろのピンクの紙は地下2階の展示会場入場券
ということなのですが、行けなかったと思ったら
来年の3/31まで有効みたいなので、
保管しておいてまた別の機会に来た時に行こうと思います。



古代メキシコって?


まず、古代メキシコってなんぞや?
という方ももちろんおられると思うので
軽く説明を。

前15世紀から後16世紀のスペイン侵攻までの
3千年以上にわたり、多様な環境に適応しながら、
独自の文明が花開きました。 本展では、そのうち「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」という
代表的な3つの文明に焦点をあてます。

古代メキシコ展公式サイトより

公式からの説明を記載しましたが、
上記記載の3つ以外にも、
オルメカやトルテカという文明もあります。

こちら私が会場にて撮影した年表ですが、見にくいので
西日本新聞より
ここには記載がないですが、最初の年表を見ると
分かる通りテオティワカンとアステカの間に
トルテカという文明が挟まります。


マヤ地域では2000年以上(2500年くらい?)
日本で言う縄文時代から江戸時代までの間
ずっとマヤ文明なのですが、
マヤ文明は政治的に統一されていたのではなく
文明として続いていたということのようです。
今回の古代メキシコ展では、
マヤ、テオティワカン、アステカに
スポットが当てられていますが、
オルメカやトルテカ文明時代の展示品も
少しありましたので、今回はひとつずつ
載せようと思っています。

ではでは、スタート!


オルメカ

「オルメカ文明は、マヤ文明よりも1000年も前、
紀元前1500年頃メキシコ湾岸の密林に誕生した
北中米でもっとも初期の古代文明」です。

半人、半ジャガー…?


人身供犠(じんしんくぎ)

古代メキシコは、3000年以上もの間
人身供犠(じんしんくぎ)と言われる
生贄の儀式を行っていました。
「万物は神々の犠牲により存続しており
自らも他者のために犠牲を払うべき」
という考えのもと、生きたまま石のナイフで
心臓を取り出して生贄として捧げる、
というようなことが行われていました。

熱帯低地のマヤの都市では食物の長期保存が出来ず
権力による経済の統制や、強力な軍隊の保有は
困難だったこともあり、信仰や集団祭祀により
統治されていた、ということのようです。

展示品の写真をどんなふうに載せるか
少し迷ったのですが、文明別時代別に
載せようと思います。


テオティワカン


地図。
次のピラミッド、太陽のピラミッド、
羽毛の蛇のピラミッドの3つのピラミッドがあります。
羽毛の蛇はマヤ文明で言う「ククルカン」、
アステカ文明で言う「ケツァルコアトル」と同じ特徴を
持つ神ですが、テオティワカンでは名前が知られておらず
「羽毛の蛇神」と呼ばれていたそう。
話が逸れますが「ケツァルコアトル」と言えば
ファイナルファンタジーに出てきますよね。
召喚獣とかでね、ええ、わたし昔々は
ゲーマーだったもので、ドラクエやFFシリーズは
ほとんどやったくらいなんですよ。
死のディスク石彫。
舌を出す頭骸骨の周辺に放射線状のモチーフを配し
鼻には穴が開きナイフを刺したと見られる。
メソアメリカでは日没を死、日の出は再生を意味するとされ
西に沈んだ(死んだ)太陽を表すものか、ということです。
「奇抜なアヒル(Pato Loco)」と名付けられた鳥形土器。
鏡の裏に貼られた土製の装飾。
羽を広げた鳥が盾や刀槍と描かれており
マヤのティカルには「刀槍フクロウ」と彼らが呼んだ
テオティワカン王の軍事介入を示唆する記録が見られ
この王を描いた可能性がある。
王や高位の神官も、心臓を捧げはしなくても
自己犠牲の儀式を行なっていた模様。



アステカ


トウモロコシ神(女神)
わたしは一瞬ダブルピースしてると思いました笑
アステカやマヤ文明では、祭祀や日常の食事に
欠かせない存在で、トウモロコシは神聖視されていた。
とにかくトウモロコシ神とトウモロコシ沢山出てきます。
食べ物が長期保存できなかった古代メキシコで
数少ない長期保存のできる食べ物だったでしょうね。
乾燥させて粉にして使えますもんね。
トラロク神、豊穣をもたらす雨の神。
この鮮やかなブルーはマヤブルーと呼ばれるもので、
マヤやアステカなどのメソアメリカ文明において作られた、
独特なアジュールの顔料、およびその色名だそう。
マヤブルーで着彩された絵画は、長い時間の経過と厳しい
天候条件をもってしても色褪せないことで知られ、
さらに化学溶剤や硝酸などの酸に対する耐性を持つそうで
なるほどの鮮やかさと美しさのターコイズブルー!
太陽の石。
アステカの暦石(Calendario Azteca)と
呼ばれることもあるが、年月日を知る機能は無いので、
厳密には暦ではないのだそう。
アステカの宇宙観、時間観、歴史観をあらわす
石彫の造形物ということです。
テンプロ・マヨール、ドクロの墓壇。
金の装飾品、これは耳飾り。
人の心臓形のペンダント。



マヤ


一番最初に載せた、オルメカ文明時代の石偶も
半人半ジャガーの幼児の石偶でした。
ジャガーは権威と神秘的な力の象徴としめ崇拝されていた。
嗜好品だったカカオ飲料を飲むためのコップ。
モザイクタイルもたくさん出てきたアイテムのひとつ。
美しい。
グッズもたくさんあって何故か大人気だった土偶。笑



赤の女王(レイナ・ロハ)


今回の目玉と言うべき赤の女王レイナ・ロハ
今回の展示会でアジア初公開となった
マヤ文明の都市国家パレンケの最盛期の王、
パカル王の妃とされる人物。

身長154cmとのことなのでわたしの方が1cm高いです笑
出土時の状態を見ればなぜ赤の女王と名付けられたか
わかりますね、痺れます…美しすぎます…
遺体が何故こんなにも真っ赤なのかというと、
深紅の辰砂(しんしゃ/顔料や防腐剤、水銀の原料のこと)に
覆われて発見されたからとのこと。
復元された装飾品の数々。
瞳には黒曜石、そして白目には白色のヒスイ輝石岩が
施された「赤の女王」のマスク。
胸と肩を覆うケープ状の織物は「クブ」と呼ばれ、
マヤ王族の女性がしばしば身につけたもの。
170以上のヒスイ輝石岩が装飾され、
下部には小さなサルの頭部を付けた石も添えられている、
ということだそうです。



トルテカ


最初に載せた年表を見ていただくと分かりますが
テオティワカンとアステカの間に
トルテカという文明があります。

テオティワカン崩壊後、チチメカ侵入前までに
存在したと考えられてきた伝承上の帝国。
トルテカ帝国の存立したとされる時期は、
年代で言えば7世紀頃〜12世紀頃に当たるが、
12世紀とされるチチメカ侵入を11世紀に置く
研究者もいる。テスカトリポカとトピルツィン
(英語版)とケツァルコアトルの伝説などで知られる
この帝国は、メキシコ中央高原を支配したとされた。

wikipedia トルテカ帝国

ということです。
その時期の出土品が大人気でして笑
確かに可愛いので載せたいと思います。

上のあたりに  \わーい/  って書きたくなりますね笑



おまけ


自分で撮り忘れた数枚の写真のひとつを、
(一昨日の記事で書いた、数年前から
いつかお会いしたいなーと思っていた方に
なんとびっくり偶然お会いできまして。)
ここでは一旦Cさんとさせていただきますが、
Cさんからお写真と許可をいただいたので
載せたいと思います。
同じく大人気モチーフになっていた
儀式用のナイフ。

顔になっていて、確かによく見ると可愛くも見える笑
キーホルダーと缶バッジのガチャガチャがあったのですが、
あ、ガチャガチャって言います?カプセルトイの方がいいかな
Cさんはキーホルダーのガチャガチャをしたら
これが出たんだよねー違うのが良かったーと
愚痴っておられました笑



わたしは可愛いなーと思うものは色々ありつつも
自分用に無難にしおりを2種類購入。

金の耳飾りのモチーフと、赤の女王のものを。
赤の女王のは裏表で絵柄が違います。



というわけでもうすでに3500文字超えていて
写真も絞った割には多かった気がしますが、
久しぶりの美術館、大好きな古代文明、
とっても楽しくて最高でした。
これまでこういうものに興味がなかったなー
という方も、少しでも興味を持ったり
楽しんでもらえていたらとっても嬉しいです。


と、ここまで書いて公開もして気づきました。
書き残しがありまして、下書きに戻して
大急ぎで今書いています。笑


コラボカフェ

美術館内のレストランにて、
コラボメニューがあります。
今回わたしはケーキとジュースを試したので
それだけ載せて終わりたいと思います。

ミックスジュースにメキシコのタヒンという
チリパウダーが振りかけてある飲み物。
全く辛くなかったので、辛いのが苦手な方も大丈夫。
メキシカンスカルの飾りが乗ったガトーショコラ。
濃厚で美味しかったです。
こんな感じのチリパウダーで、今回美術館での
グッズ売り場でも販売がありました。


追加で書いていたらあっという間の
4000字越えになってしまいましたが、
ここまでお付き合いくださったみなさん、
ありがとうございます。

では、いつもので締めたいと思います。



それでは今日はこの辺で。


最後まで読んでくださってありがとう。

また気が向いたら、来てくださいね。








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