広島に小旅行に行きました 原爆ドームと平和記念公園に行ってきた話(その⑤)
本日は広島旅行記の最後の回になります。
とはいえここまで2日間のうちほぼほぼ1日目の話なんですよね。
2日目はご挨拶のお食事会だけで、私は15時には新幹線だったので。
こうやって考えると、中心街だけでもまわりやすい素敵な街でした。
今日も友達の話をゆったり聞く感じで読んでいただけたらうれしいです。
テーマが大事なお話なので、気分だけでもゆったりと。
広島に行くなら外せませんでした、原爆ドームと平和記念公園。
ちょうど前日に日本被団体がノーベル平和賞を受賞されていましたね。これは日程的にまったくの偶然でした。
さすがに、次の日だったので『受賞しました』というような案内はなかったのですが、自然とあの場所に行くと背筋が伸びます。
実際に行ってみると、思った以上に多くの国の人が見にきてくださっていました。
私は広島自体初めて行ったこともあり、当然、平和記念公園も原爆ドームも初めてです。
あたりまえですが、私以上に遠くから国を超えて見にきてくれる人があれだけたくさんいるのはありがたいことですし、世界に訴え続けた先人の努力故なんだろうなと感じます。
私自身、学生の頃に修学旅行で長崎へは行っていたので、いつかはと思っていましたが、今回行けてよかったです。
本当に街中という街中に公園もドームもあります。
直前まで通っていた道には大きめのデパートや、お店が並ぶ場所で、いきなり公園が出てきます。実際に落ちた当時と景色は全く違うのだとは思いますが、今だってすぐそばで人が生活している場です。
この位置関係だけ見ても生々しい感じを抱きました。
原爆ドームのすぐ前には川が流れていました。
けっこう長く、対岸までしっかりあるタイプの川です。
爆発した際、熱、火傷で苦しんだ多くの人がそばの川に飛び込んだと聞いたことがありました。
今はただただ、休日の憩いの場となるような川にまでそんな側面があるのはとても悲しくなりました。
ドームは円形の屋根の骨組みや、茶色のレンガなどテレビでよくみる姿です。
でも実際この場所に来て目にするのと、映像とでは感じ取るものは全然異なりました。
「当たり前にどうして骨組みが見えているのか。中が見えているのか」
そんな素材では当然なかったはずです。
実際、爆心地から相当の近距離で爆発したため、爆風や熱で当時建物は大破し天井から火を吹いて全焼し「中で働いていた人は全員即死だった」とドームのそばにあった説明書きでは書いてありました。
塀のようだと思っていた瓦礫は、それ自体が倒壊した3回まで続く壁だったそうです。
「なんでこんな姿なのか」を詳しく目にすると、「同じことは2度とあってはいけない」と訴え続ける人の言葉をもっとちゃんと聞かなければと思います。
ここで「私も訴えなければ」「声をあげなければ」と言えたらいいのですが、私は「まだよく知らない側の人間」です。
適当なことは絶対に言ってはいけないテーマだと思いますし、ちゃんと向き合って考えるには、ちゃんと知らないといけないと思います。
もちろん、歴史の勉強や、学生時代の修学旅行など「学校」を通して何度か触れてきたテーマではあるので「戦争はやってはだめ」「2度と起こしてはいけない」「とても恐ろしいものである」という認識はありますし、そう思っています。
だからこそ、本当に片手間ではなく、それを考えるつもりで近いうちにまた絶対に訪れたいと思いました。
今度は自分で、被爆に関してのツアーなどで、しっかり解説をまじえながらあの場所に訪れたいです。
ドームから本当に歩いてすぐ。
川にかかった橋を渡った先に平和記念公園がありました。
テレビでよくみる原爆死没者の慰霊碑や、原爆の子の像、平和の鐘の場所など距離感が思っていたよりも近かったのが印象的でした。
色んな人が届けた千羽鶴を見たり、鐘を鳴らしたり、慰霊碑で手を合わせたり。
私がそうして出来ることを、同じ年でできなくなってしまった人がたくさんいたんだと考えさせられました。
また記念公園そのものに対し、実際抱いた印象としては、いい意味で身近だと感じました。(もちろん特別な場所ではあるのですが)
勝手なイメージで、もっと仰々しい場所なのだと思っていたのですが、平和を願う場であると同時に、普段から人が訪れ、散策したり、水辺で休むような市民の公園なんだと思いました。
だからこそ日常に溶け込んでいて、周りの人から大切に考えられ続けるテーマとしてずっとあり続けているのかなと思います。
今回の旅で印象に残る会話が2つありました。
ひとつは、兄と『日本被団体がノーベル平和賞を受賞した』話をした時の会話です。
「評価されたのは喜ばしいけど、それだけ世界が無視できない状態になっている」
「本当は、会話にのぼらないくらい誰も平和に疑問を持たなくなるのが理想なんだけどね」という話をしたこと。
ひとつは、兄のお嫁さんのお母さんに当たる方が「何度か公園にお花を置きに行った」とサラッとお話くださった言葉です。
やっぱりあそこで暮らす方からすると身近に祈ったり、献花をする場であるのだと印象に残りました。
たくさん考えさせられる旅行でした。
楽しいことも、もちろん素敵でしたが、「今」知れてよかったと思うような、とても大事なこともたくさん知れる旅行になりました。
近いうちにまた行きたいです。
本日で広島旅行記は終わりです。
その⑤まで読んでくださってありがとうございました!
みなさんは広島行ったことがあるでしょうか?
もしないのなら、ぜひ行ってみて欲しい旅行先です。
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