相手の話を聴いている時の、自分の気持ちの揺れについて
相手の話を聴いていて、自分の気持ちが出てきますよね。
「私もそう思うなぁ」「私はそう思わないなぁ」「この話は聴きたくないなぁ」「それについて私も話したい!」など。
自分の心の中のフィルター(準拠枠)が反応している状態です。
その気持ちの揺れはあってあたりまえなのです。
自分の気持ちが出て来るのは自然なこと
傾聴で話し手の方と関わろうとしている時にでも、相手の話を聴きながら、自分の気持ちが出て来て、「自分の気持ちをいいたくなっちゃう!」とか「話を聴いているのがしんどくなる!」というお話を時々耳にすることがあります。
昨日の記事の中にも書きましたが、相手の話を聴いていて、自分の気持ちが出て来るのは自然なこと、あたりまえのことです。
聴いている私達もちゃんと自分の気持ちがありますからね。
そこに目を向けてみましょう!
例えば私の場合
私の場合、この心の中にあるフィルターが動きまくる話があります。
例えば…
・夫との別居や夫婦関係の話←自分も経験したから
・息子の話←特に一人息子の方のお話しには共感より同感しがち
・母親との関係の話←うちは結構仲良しなので
・父親が働かない話←こちらも経験から
・あの人が嫌い!という話←自分が傾聴で楽になったから言いたくなる
・起業の話←自分がやっているから
とまぁこれ以外にもやっぱり、自分が経験したこと、好きなこと・嫌いなことなどには、自分の中のフィルターが動いているなぁと思うことがたくさんあります。
相手の話を聴きながら、フィルターが動くのはあたりまえだと思ってくださいね。
人間ですもん。感情があります。
自分を客観的にただただ見る
「あぁ私の中のフィルターが反応しているなぁ」というように自分を客観的にただただ見る感覚ですね。
「あぁ、言いたくなっている自分がいるなぁ」
「あまり聴きたくない話だなぁ」
「わぁ、私の方がそれについてはもっと知ってるから説明したくなってるなぁ」
「なんでこの人はこんな風に思っちゃうんだろうなぁ」
私の中では相手の話を聴きながら、ずっとこういう感じで自分と会話している感覚があるのです。
傾聴の基本的態度
この心の揺れはとても大切で、これが昨日の記事にも出て来た傾聴の基本的態度「受容・共感・一致」の「一致」(自己一致)になります。
来談者中心療法のアメリカの心理学者カール・ロジャーズは傾聴で一番大切なものが、この「一致」だと言っています。
相手の話を聴きながら、心が揺れているなぁと自分で気づいている感覚とでもいいましょうか。
相手の話を聴きながら、自分の気持ちに意識が向いている感覚ですね。
心の感覚の味わい方を文章で伝える難しさ
実は私も、相手の話を聴きながら、いつも自分の心の動きを感じながら聴いているんですよね。
うぅぅぅぅん‥‥書くことで表現するのって、なかなか難しいですね。
興味を持たれた方は、ぜひ傾聴1日講座®を受けていただきたい。
感覚のものはリアルにお伝えできるのが一番伝わると思うんです。
必要な方に伝えたいー!という思いだけが先行し、熱くなってしまう自分を「そうだよねー。自分がこんなに楽に生きられるようになったから、伝えたいよねー」
と自分の心に聴きながら書いてます(笑)
自分が目の前の人とどう関わりたいか
傾聴したいのか、一般的な会話で関わりたいのか。
そこは、ご自身で決めてください。
これ、本当に楽に聴くためにとても重要なことなので、何度も書いていることです。
目の前の方に寄りそい、支え、相手をそのまま理解したいのであれば。
あなたがそうしたい!という思いがあるのであれば。
あなたの望みを叶えるために傾聴を使ってください。
そうしたいなら、自分が感じているフィルターをそっと横に置いて。
私はそうは思わないけど、目の前の人はそう思っているんだよね。
そう思わざるを得ないその人なんだよね。
私はそう思わざるを得ない目の前の人の支えになりたい!寄り添いたい!
これがあなたの望みです。
それを叶えるために傾聴を使ってください。
それを使える自分にするために、私が普段から切替に使っている方法を次回お伝えしますね。