「相手と自分は違っていていい」という聴き方

今までの記事を読んでいただくとタイトルの意味がわかっていただけるかなと思います。
あなたはそう思うんですね。あなたはそう感じるのですね。
という聴き方は、自分の思いと違っている相手に共感する聴き方です。
違っているなぁと気付きながら、相手をそのまま受け止めます。

私は〇あなたは✖という考え方

私は過去、相手が話していることが自分の意見と違っていると、
「なぜこの人はそんな風に考えるんだろう」
「なぜ私のように考えることができないんだろう」

というような聴き方をしていました。

このような聴き方をすると相手に腹が立ったり、悲しくなったり。

私の考えが〇、あなたの考えは✖というように、自分の正当性を主張し、相手が間違っているということを指摘していたように思います。

傾聴を学んだら、自分と意見の違う相手の話が楽に聴けるようになった

相手と自分は全く違う人間です。
兄弟、姉妹であっても、親子であっても、夫婦であっても、感じ方は本当に違っているんですよね。
そんなのあたりまえだ!と思っていても、自分と違う意見を言われるとカチンと来ることはありますよね。

こんな時に使えるのが傾聴です。

今までなら「なんでこの人はそんな風に考えるんだろう」
と思っていたのが、
今の私は「そうか、あなたはそう思うんだね」と自分の意見と違っていてもまず受け止めることを先にするようになりました。

相手と違う意見の私がいてもいいのです。
「私は違う意見だなぁ」という気持ちを感じつつまずは相手の気持ちを受け止める。

そして相手の気持ちを受け止めた後に自分の気持ちを伝えたいと思うなら「私はこう思うんだよね」と自分の気持ちを言っています。
この受け止めがあるのとないのとでは、相手の反応が全然違うんですよね。

自分と意見の違う人の話を聴く時には
「まず相手の気持ちをそのまま受け止める」ことをやってみてください。

自分の気持ちを伝える時の注意点

この自分の気持ちを相手に伝える時の注意点がひとつだけあるのです。

「あなたはそう思うんだね」と相手を受け止めた後、

「でも」「だけど」
などの否定語を使わないでくださいね。

この否定語を入れてしまうと、せっかく相手の気持ちを受け止めているのに、だいなしになってしましますので。

A「あなたはそう思うんだね。でも私はこう思うんだよね」
B「あなたはそう思うんだね。私はこう思うんだよね」

AとBではどちらの対応をしてもらえると嬉しいですか?
私だったらBの方が否定された感じはしないなぁと思います。
あなたの気持ちと私の気持ちは、並列に並べることをおススメします。

相手の話を聴きながら、自分の気持ちに意識を向ける

相手の話を聴いていると、相手がどう思っているかだけに意識が行きがちなんですよね。
だけど、相手の話を聴きながら自分がどう思っているか、どう感じているかにも意識を向けてみてください。

まずは自分の気持ちをわかりつつ、そっと横に置いて「あなたはそう思うんだね」と受け止める
そして自分の気持ちを伝えるのですが、まず意識を向けていないと伝えることが出来ないので。

まとめ

これが「相手と自分は違っていていい」という聴き方になります。
あなたはあなたでいていいし、私は私でいていいという聴き方です。

これができるようになると、私は楽に人の話が聴けるようになりましたし、
私はこれを知って楽に生きられるようになりました。

違いがあるのがあたりまえです。
相手に迎合しなくてもいいのです。

「あなたがあなたでいること 私が私でいること」
これを知って実践していくことが、私が楽に生きられるようになった理由だと思っています。



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