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役割だけを生きていませんか?
傾聴に大切な自分と自分との関係性の中に、役割だけではない自分を生きるという考え方があります。
あなたにはどんな役割がありますか?
その役割だけに縛りつけられてはいませんか?
みんな役割をもっています
人は生まれ落ちた瞬間から、なにかしらの役割があると考えています。
赤ちゃんの頃、子どもの頃は○○さんちの子ども。
学生時代は○○学校の児童・生徒・学生。
仕事を始めるとアルバイトの○○さん、社員の○○さん。
職場では上司の○○さん。部下の○○さん。
女性なら、結婚すると○○さんの奥さん。○○ちゃんのママ。
男性も、結婚すると○○さんちのご主人。○○くんのパパ。
などなど、数えきれないくらいあると思うんですよね。
その場でその役割を果たす必要性がある時は、めいっぱい役割を生きてください。
もちろんその役割を生きるのも自分です。
役割だけではない自分
役割が大切で、その役割をやり遂げることに力を注ぐことはもちろんあります。
だけど…役割だけを生きていませんでしょうか。
女性は結婚して子どもを産み母になったら。
○○ちゃんのお母さんと呼ばれることがとても多くなります。
母として子どもをちゃんとしつけなければ…
妻として夫の食事をちゃんと作らなければ…
なんて思いが強くなっていませんか?
母も疲れる時はあります。
出来ない時もあります。
そんな時に素直に「私今日は疲れちゃった」と言えていますか?
無理して母として、妻としての役割を果たそうとしていませんか?
母としてこれをやらなければいけないと役割が前に出て、自分をないがしろにしていませんか?
ここでもセルフ傾聴が役立ちます
何度か記事の中にも書いていますが、こんな時にもセルフ傾聴(今の自分の心の声を聴く)をやってみてください。
疲れている時に無理にご飯を作るのではなく
疲れている時に無理に子どもを公園に連れて行くのではなく
まずは、自分に傾聴してみてください。
私は今どうしたい?
「疲れているけど、家族に栄養のあるものを作って食べさせたい」
と思いますか?
「疲れているから早く寝たい」
と思いますか?
「疲れているけど、ちょっと外の空気を吸いたいから公園にいきたい」
と思いますか?
母だから、夫だから、妻だからより、「自分がどうしたいか」
で、選択してみてください。
まずは役割を外に置いて、私という自分の感情に耳を傾けてみてください。
これって役割?いえいえ自分です
その時に「私は母として、ちゃんと家族に食事を作る自分でいたい」と心の声が聴こえたのであれば、もちろん食事を作ってあげてください。
これは役割を生きたい自分だから。
これも「自分がどうしたいか」ですね。
「」の中をご覧いただければわかりますが、全て「~したい」なんですよね。これが自分がやりたいことです。
判断の基準は「~したい」となっているかどうか。
そこが役割を生きているのか
自分を生きているのか
の判断が出来るところです。
そして、こうしてあなた自身が役割だけでない自分を生きられるようになると、他の人が自分を生きようとしている時に、ちゃんと認めてあげられるようになるんですよね。
傾聴でいうと「役割だけでなく自分を生きていきたいあなた」をそのまま理解できるようになっていきます。
我が家の場合
私は傾聴に出会ってから、母や妻という役割だけでなく、自分を生きるようになりました。
いつもセルフ傾聴しながら、自分に聴きながら答えを出すようにしています。
そうしている私の姿をそばで見て来た息子にも、伝わっているように思います。
息子もだんだんと自分を生きるようになって来た気がします。
まだまだお互い練習中ではありますけれどね。
私の傾聴の師匠の師匠、この中では大師匠と呼ばせてもらいますが、傾聴40年の平井智子先生という傾聴の大師匠がいらっしゃいます。
今は師匠の協会にも属していますが、大師匠の平井先生から学ばせていただく機会が増え、月に数回、傾聴を指導していただいています。
その大師匠、平井智子先生がよくおっしゃる言葉があります。
「家族の中でひとりでも自分を生きる人がいると、それは周りに伝播します」と。
私はその言葉が、今ならとても理解できるのです。
まとめ
人は生まれ落ちた瞬間からもっている役割があります。
その役割はあるからしょうがないのですが、役割だけを生きるのではなく、自分を生きてみませんか?
まずあなたが自分自身を生き出すと、自分を生きていきたい他人のことも認めてあげられるようになります。
そして、あなたが自分自身を生きるようになるとそれは周りに伝播します。
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