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一度見たら忘れられない『ジャコメッティ展』はグッズもイケてておすすめ

アルベルト・ジャコメッティって人知ってる?

いま、国立新美術館開館10周年を記念して『ジャコメッティ展』をやってるんだよ。予備知識まったくなく行ってみたら、とてもよかったので刺さったポイントを紹介しようと思います!

絵画の展示はよく見に行くんだけど、彫刻はほぼ見に行ったことがなくて、当然ジャコメッティについても知らなかった。だけどついこの間、彼のつくった作品が94億円で落札されたというニュースもあって、どうやら人気があるみたい。

確かに展示会に行ったら、この人がつくるものの特徴はさっと見ただけでも伝わってきた。ジャコメッティがつくる彫刻の特徴はなんといっても

細長い人!!

なんですよ。たとえばこういうの。

ほんとみんな細長いんですよ。

ただ、彼は想像の中の細い人を彫刻にしていたわけではなく、自分の妻や友人のヤナイハラ(日本人)を目の前にして彫刻をつくっていたみたい。つまりジャコメッティのフィルターを通して特定の個人を見ると、こんな細長いゴツゴツした彫刻になるってことだ。

知識のない僕が見ても、一度見たら「あの作品もジャコメッティだ」とわかるぐらい明確でオリジナリティのあるスタイルは、とても素晴らしい。

決してキレイではないしかわいくもない。だけど一回見ただけで記憶に残るようなスタイルを持っている芸術家はそんなに多くない。

きっとこの展示会に行ってから、世界の見方が変わるんじゃないかな。この感覚はアートを鑑賞する醍醐味。あれ、なんか目の前の美女が細長くてゴツゴツして見える!みたいな。

しかし周りの人がずっとそんな風に見えるとしたら、もはやそれは呪いだ。


いくらかわいい女の子を見ても…


ジャコメッティ


他のかわいい子を見ても…


ジャコメッティ


なんじゃこめぇぇぇぇ!!!!

あれ?なんの話をしていたんだっけか。

ああ、そうそう、ジャコメッティの特徴について書いたんですが、僕がすべての作品に目を通して一番記憶に残ったのは人ではありません。

細長い犬です。

ちなみに同伴していた友人も同じ感想。ポスターにも使われているってことは、この犬が刺さる感覚はけっこうみんなが持っているんじゃないかな。

展示の説明には、ジャコメッティが雨の中を歩いていたときに自分が犬のようだと感じ、それを彫刻にしたんだ、というようなことが書いてありました。

つまり犬の彫刻は犬自体をつくったではなく、自身の印象を投影する対象として犬という題材を使ったということですね。

この犬や、細長い人を使ったグッズがとてもイケているのでもし足を運んだ際には買うといいよ!

僕が買ったのは、マグネット2つ。

他に迷ったのはクリアファイル。どれも赤と白と彫刻の相性がとてもいい。彫刻の色が地味だから赤い字が映えるし、だからといって彫刻が目立たないわけではなくしっかりと印象に残る強さがある。

たまに眺めていいなあって余韻に浸っています。


展示会情報
会期:2017年6月14日(水)~9月4日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室1E
開館時間:10:00-18:00 ※毎週金曜日、土曜日は20:00まで

公式HP
http://www.nact.jp/exhibition_special/2017/giacometti2017/

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