映画「SNS-少女たちの10日間-」を見てきました。 017
※2021/06/16に掲載した記事の再掲です。
こんにちは✨ 彩-irodori-保健室、あやです♪
昨日は、群馬県高崎市のミニシアターまで映画を見に行って来ました。見たのはこちら↓
『SNS-少女たちの10日間-』
http://www.hark3.com/sns-10days/
友人のFacebook投稿で見て、どうしても見なきゃいけない気がして。
チェコの映画なのだけど、ざっくり内容を説明すると。
幼く見える大人の女優さん3人に12才のふりをさせ、スタジオに設置した本物そっくりの子ども部屋から、SNS(FacebookやSkype)を10日間繋げたらどういうことになるかを検証した、性的児童虐待がテーマのドキュメンタリー。
まず冒頭で、3人の女優さんを選ぶ為のオーディションをするのだけど、その時点で、すでに大半の女の子がインターネットを通じて性的被害にあったことがある、と告白する所から驚きでした。
そして、いざ実験がスタートすると、ものの数分で沢山の男性からアクセスが。
はじめましてに続く文章が、男性経験があるかどうかの質問だったり、お金をちらつかせたり、ビデオ通話に繋がったとたん、自慰行為をダイレクトに映し出されたり。(映画では、顔と性器はモザイクがかけられていました)
女の子は12才という設定なのにですよ!?
しかも、そういった男性達が、異常な児童性愛者ではなく、ちゃんと家庭も仕事もあるいわゆる普通の人というのが更にびっくり。
中には、普段子どもと関わる仕事をしていたり、孫がいるおじいちゃんもいたりして。
彼らは、12才の子どもだからではなく、自分の欲求を満たす為に、手っ取り早く支配できる、無知な女性として狙っているんですよね。
「かわいいよ」
「キレイだよ」
「写真送って」
「胸見せて」
「年齢なんて関係ないよ」
「みんなやってるよ」
言葉巧みに、しつこく何度も性的な要求をしてくる男性達。
中には、ポルノ動画を送りつけてきたりする人も。
そして、顔と体を合成加工した、女の子の偽の裸写真を送ると事態は急展開していきます。
「インターネットにアップするぞ」
「母親にばれるぞ」
「お前が悪いんだぞ」
そういった脅しで、実際に会いに行ってしまうケースも、最悪の場合、親に知られるくらいならと死を選んでしまうケースもあるのだそう。
恥ずかしながら、この映画を見るまでは性的児童虐待とは、性暴力のイメージしかありませんでした。
だけど、直接体に触れられなくても、生々しい映像や、文字、言葉は、心をえぐるし、ものすごい恐怖感やダメージがあるということがよく分かりました。
最初は好奇心や興味本位だったはずなのに、その先にどういう結末が待っているかなんて、知識のない子ども達には想像つかなくて当然だと思います。
そういう私も。小学生の時に、ふざけてテレクラ遊びをしていたことを思い出しました。大人をからかう為に電話をして、待ち合わせ場所に来た相手を影から皆で見て笑うという、今考えたら相当タチの悪い遊びをしていたんですよね。
当時はまだ携帯なんて持っていなかったし、媒体が家の電話だったから良かったけれど、今だったら、同じように軽い気持ちで画像を送ってしまっていたかもしれないなと思うとぞっとします。
この映画はチェコという国のリアルだったけれど、これは遠い国の話ではなく、日本でも同じような被害にあっている子ども達がきっと沢山いるはず。
「うちの子に限って」
「フィルターかけてるから大丈夫」
制限するだけで、本当に安全なのでしょうか?
その気になれば、ネットカフェや友達のスマホから年齢を偽ってアクセスすることなんて簡単にできる時代。
子ども達を本当の意味で守る為には、その先に待ち受けている悲惨な現実を、本人達自身が理解するしかないのだと思います。
今回はたまたま女の子だったけれど、男の子だって、性の対象にされてしまうことだってあります。
だからこそ、今、性教育が必要なんです!
女の子も、男の子も、何かが起こる前に、その先の知識を親の口から伝えること。
このインターネット社会を生きる子ども達に必要な知識を、まずは大人から学びませんか?
今回の映画は、私にとってかなり刺激的なものでした。
まだまだまとまらないけれど、ものすごく必要性を感じたので、この夏の小学生向け性教育にも導入できるように考えてみたいと思います🍀
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