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性教育のメインは大人です。 015

※2020/10/13に掲載した記事の再掲です。

こんにちは✨ 彩-irodori-保健室、あやです♪

先日、小学生向け性教育セミナー「学校では教えてくれないカラダとココロのお話」に参加していただいた保護者の方から、“避妊具についてもう少し教えて欲しかったです”というご感想を頂きました。

そうなんですよねー。実は私も、子ども達が退屈しないであろう時間内に、どこまでの内容を伝えるかについては、もの凄く悩んだんですよね💦

性感染症の話や避妊の話は、性教育のまさにメインイベントとなるものだし、ユネスコが出している「国際セクシャリティ教育ガイダンス」の中では、9才~12才に教えるべき内容となっています。

だけど、今回の小学生向けセミナーは、1年生~6年生という幅広い年齢が対象。

高学年限定であればいいけれど、低学年に果たして理解できるだろうか、間違った捉えられ方をしないだろうかと悩みに悩んだ末。

日本の性教育自体タブー視されているこの状況で、そこまで先走る必要はないなと判断をして、今回は外すことに決めました。

それと大きな理由がもう1つ。

保護者向け性教育ではお伝えさせてもらっていますが、性の話ができる親子関係の構築、これが私の性教育のメインだというのもあるんですよね。

保健室に勤めていた時代、何かがあった時、悩んだ時、苦しい時、体のこと、性のことを親に相談できない子ども達が沢山いました。

私自身も性暴力にあった時、親には相談できない経験をしました。

それは何故か?

普段から家庭で、性の話をしていないからなんです。性の話は暗黙の了解でタブーなこと。そんなんだから、いざって時にだって頼ることができないんですよね。

だからこそ、専門家が1から10まで全てを話しておしまいではなくて、一緒に聞いてもらって、足りない捕捉やその先に必要な事は、親から見て、我が子の個性や成長に合わせて、必要な時に、必要なタイミングで伝えてもらいたいなって思うんです。

そもそも私は、保護者向け性教育セミナーしかやるつもりがありませんでした。

だけど。保護者向け性教育セミナーを聞いてもらったお母様から、

「もう小学生になってしまっているし、どのタイミングで話せばいいか分からない」
「何かきっかけがあれば・・・」

という声を頂いて、それならばと作ったのが、今の小学生向け性教育セミナーなんです。

あくまでも私のセミナーはきっかけ作り。避妊具の使い方が今すぐ必要な小学生は少数派かなと思いますが、中学生・高校生になれば必要な知識となってくると思います。

私が見せる避妊具より、親から見せてもらって想いや願いを伝えてもらえたら、その方が確実に子ども達の心に響くと思います。

その時に、気負わずに性の話ができる関係性でいられるかどうか?親子で性の話ができる為の前段階のツールとして、私のセミナーがお役に立てたらいいなと思ってるんですよね。

子どもに何かを伝える時、やっぱりタイミングって大切だと思うんです。

料理だって、レタスをちぎるお手伝い位からスタートしますよね?

最初から繊維にそって千切りして・・・とか、
レタスは食物繊維が豊富で・・・とか、

レベルの高い説明をする親はいないですし、何かを説明する時だって、最初はブーブー→車→自動車→外車→ベンツ、と年齢にあった言葉選びをするはずです。

性教育というと、とにかく正しく伝えなければならない、一気に全てを伝えなければならないと感じていらっしゃる方が多いのですが、

子どもが知りたがっていない情報を一気に沢山与えても、かえって混乱したり、親や性に対する嫌悪感をもってしまうこともあります。

だから、その時にあった言葉、あった内容を、成長にともなって、親子の関係性と共にステップアップしてもらえたらなと思うんです。

もし伝えるのが不安だなって方は、ぜひ保護者向けセミナーにいらしてください♪

性教育のメインは大人です。

大人がまず理解をして、それを毎日の生活の中でゆっくりと、何度でも、繰り返し、お子様に伝えて欲しいんです。

私のセミナーは、基本的に少人数で行いますので、不安や疑問や質問にもお答えできますし、きっと自分らしく伝えられるヒントをお持ち帰り頂けると思いますよ(^_^)

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