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9月1日 後悔する前に親として出来ること 性教育アドバイザーあやの独り言vol.001

※2017/08/27に掲載した記事の再掲です。

夏休み明けの9月1日。1年の中で18歳以下の自殺者が最も多くなる日だそうです。

今年は多くの人がテレビやSNSで「死ぬくらいなら逃げて!」とメッセージを発していますよね。

残念ながら、私の周りにも自ら命を絶った友人がいます。

笑顔しか思い出せない位明るくて、雪山が好きで、友達想いで、誰からも好かれる人気者だった友人。

連絡をもらった時は、あまりに突然のことに「え!なんで?」しか言葉が出ませんでした。

葬儀の後、ゆっくりお線香を上げさせてもらう為にお宅にお邪魔した時、

「何も気づいてあげられなかった 」

「何もしてあげられなかった」

とお母様が涙ながらにおっしゃっていたのが今でも忘れられません・・・。

自殺をする人は恐らく、親や友達に迷惑をかけたくないと思っていて、1人で抱え込んでしまうタイプなんだと思うんです。

誰にも相談出来ず、心配かけまいと無理に笑顔を作って、1人で頑張って、頑張りすぎた結果疲れて、どこにも居場所がないと感じてしまって、

「死」

という道を選んでしまう。実はその昔、私自身も・・・。

学生時代、それはそれは壮絶で、でもどこにも逃げ道を見つけられず、とにかく辛い現実から解放されたくて、自ら命を終わらせるという選択をしました。

どうにもその衝動が抑えきれなくて、不登校だった時期も、保健室登校だった時期も。

有名私立に幼稚園から通っていた私。

小・中・高と進むにつれて偏差値の高い生徒が入ってきて、どんどん勉強が大変になり、劣等感を持つように。

そこに、親の別居 、離婚裁判、突然の心臓病発覚、レイプ、友人関係のトラブル。重なりに重なって、

「自分なんていない方がいいのかな」

「なんでこんなに苦しいのに生きてなきゃいけないのかな」

とか考える様になってしまって。

元々小さい頃から、親の前では「いい子でいなくちゃ」っていう意識が強かったのもあるかな。

仕事や裁判で忙しい母にはどうしても相談できなかったし、そんな自分を見せて嫌われるのが怖かった。

でも、自殺未遂をしてみて分かった事。

それは、「あぁ、こんな私でも心配してくれるんだな」って事。

ウソみたいな話だけど、親から子への愛って普段の生活では伝わってない事の方が多い気がします。

1番味方でいて欲しい人は親なのに、1番悲しませたくない人も、1番嫌われたくない人も親だから、その狭間ですごくすごく苦しむ。

私の場合、当時の彼や、カウンセラーさんや保健室の先生という第三者の大人に頼りました。

そうして、話を聞いてもらったり整理してもらう事で、ぐちゃぐちゃに絡まった糸を少しずつほどいていく事が出来ました。

そして、そして、その経験があったからこそ自分も養護教諭(保健室の先生)になるという道を選ぶことができました。

保健室は学校の中で唯一、成績の関係ない場所。私にとっての逃げ場であり、学校の中で1番ほっとできる場所でした。

今振り返ってみて、あの時生きることを選んで良かったって心から思うし、あの時の私がいるから、今の私がいるんだと思う。

同じ出来事をどう受け取り、どう感じるかは自分次第。

今歩いてる道がいばらの道でも、どんなに高い壁があっても、少し休んでキョロキョロしてみたら、案外もっと広くて平坦な歩きやすい道が見つかるかもしれない。

あの時はどうしても辛くて終わらせたかった人生だけど、沢山の人に支えられて生きてみたら、世の中は優しい気持ちが溢れていたし、ものすごく幸せな未来が広がっていました☆

親になった今、私が出来ることは、とにかく愛情を言葉にして伝える事だと思う。

あなたの1番の味方は親だよ、と伝える事。

うまくいかないことだらけの社会だからこそ、一緒に解決する誰かが必要なんだよ、家族には沢山迷惑かけていいんだよ、と伝えてあげる事だと思います。

親としては、学校に行かない=社会のレールから外れると焦る気持ちが当然あると思います。

でも、今はフリースクールも増えています。通信教育もあります。引っ越したっていいじゃないですか。

小・中・高の勉強なんて、大人になってからだって、いつでも取り返しがつきます。生きてくれてさえいれば・・・。

小さいうちから

「いい子じゃなくても大好きだよ」

「いい子じゃなくても嫌いにならないよ」

「何かあったらパパとママに相談してね」

「1番の味方だからね」

そう繰り返し伝える事で、いずれ何らかのトラブルに悩んだ時、親にSOSを出しやすくなるのではと思います。

子どもにとって1番辛いのは、親が自分に無関心なこと。

本当の自分を見てもらえず、親のメンツや自己満足を押し付けられること。

毎年やって来る9月1日。悲しい思いをする親子が少しでも減っていきます様に・・・。

No Rain,No Rainbow

願いを込めて。

※2017/08/27に掲載した記事の再掲です。

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