万年筆画
図書館で予約待ちしていた本の順番が回ってきたました。
万年筆画のレクチャー本です。
何年か前に旦那に連れられて蔵前のカキモリという筆記具屋さん(万年筆とかインクの専門店)に行ったときに
店内に飾ってあった万年筆で描いた絵がとっても素敵で惚れ惚れ。
以来、万年筆画の世界をのぞいてみたいなあと思っていました。
幸いウチには旦那の収集したインクが20種類ほどあるし(他力本願・汗)、私もコンバーター万年筆とカートリッジのKakunoなら持ってるし。インクに漬けながら描く硝子ペンもあるから色変更も出来るなあ〜。
などと思って「万年筆画の教科書」が来るのを楽しみに待っていたんですが。
読み始めたら…思ってたのと違う!。
この本が教えてくれる描き方は単色インクで描いて、最期に色鉛筆や水彩で色付けしていく方法でした・・・。
インクをいろいろ使って表現する訳じゃないのね〜。
エッセイの挿絵でよく見かけるような風合の絵が万年筆画らしい。
私の予想とは違うものだけど、これはこれで素敵。描けるようになったら楽しいかも…。
試しにお手本をトレースしながら万年筆で描きました。
消しゴム使えない筆記具はやっぱ難しい。
トレースしているからそんなに大きな不自然は出ないけど、些細なところは間違えて修正出来ないから肩に力が入ってしまう。
これをトレース無しでぶっつけ本番で描ける技量はないなあ…
前に風景画の勉強で俳優・榎木孝明さんのスケッチ指南書を読んで描いたことがあるんですが
榎木さんスケッチはドローイングペンを使って描くことを勧めていました。
「パースが狂っても気にしない。描くことを楽しんで」というスタイルで凄いなあ〜と思ったけど私は真似できなかった。
消しゴムかけられないからいろんなところに不自然が生じても、それを「持ち味」と捉える度量が私にはまだ無い(涙)。
それは経験値と裏打ちされた技術の高さがあるから出来ることかと…。
万年筆画もトレースしながらが私には精一杯かもしれない。
ただ今回1枚描いてみて、絵を描く筆記具のひとつとして万年筆というのは滅茶苦茶魅力的なものだと感じました。
紙の上を滑るような描き味は、いつも使ってる色鉛筆や鉛筆では感じられない快感〜。
裏返して描くと細い線が描けるなんて知らなかった!。
世界がまたひとつ増えた気がして嬉しい万年筆画でした(*^^*)。