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子どもの成長と足の関係性

少しでも興味がありこのページを開いて頂いてありがとうございます。

前回は「小学校高学年(9〜12歳)の運動指導で意識して取り組んでいること」について書きました。

今回は、「子どもの成長と足の関係性」について書いていきたいと思います。

普段色んな子どもの足を観察していると、扁平足や外反母趾、浮き指など足や指に何かと問題のある子どもが多い印象です。

そこで、今回は子どもの成長と足の重要性について書いていきたいと思います。

〜本日の内容〜
◎足のメカノレセプター
◎幼児の1日の理想歩数
◎靴が足をつくる

足のメカノレセプター

メカノレセプターとは"感覚受容器"の事であり、言い換えると"センサー"です。

足の裏にはこのセンサーが数多く備わっており、このセンサーが地面の傾きや硬さなどを察知し、その情報が足の裏から脳に指令として送られています。

最近子どものケガで意外と多いのが「顔」です。

顔のケガで最も多い理由が、咄嗟に転んで手が出ずに顔から転んでしまうみたいです。

そういたった子の特徴として、普段から歩く歩数が極端に少なかったり、外遊びの時間が少ない事が原因と言われています。

歩く歩数や外遊びの時間が少ないと、当たり前の事ですが足の裏に入る刺激(感覚)も少なくなりますよね。

先ほどお伝えした通り、足の裏にはメカノレセプターがたくさん備わっている為、たくさん歩く事でそのメカノレセプターが発達していき、危険を瞬時に感知する機能も高まるのです。

逆にメカノレセプターが未発達であると、踏み込んだ時に地面の傾きを察知できない為、体が咄嗟に反応できずに転んでしまうと言った事が起きてしまいます。

ある保育園では"裸足保育"を特徴として掲げており、その園の調査の中で上靴保育より裸足保育の園児の方がより土踏まずの形成が進んでいる報告もされています。
※足趾や踵の異常は別です。

土踏まずは足の指や足裏の筋肉の働きによって形成される為、よく転ぶ子どもは裸足で色んな刺激物を踏んで遊ぶなど、足の指をたくさん使ったり足の裏にたくさん刺激を入れてあげるのも一つです。

小学生の1日の理想歩数

小学生の1日の理想歩数は1万3000〜5000歩と言われています。

この数を見て、「子どもだったらもっと歩いていると思っていた」と思う方もいるかと思います。

1980年のNHKの調査では小学校5年生の1日の歩数は2万3000歩でありましたが、2010年では1万3000歩となっており、30年間で1万歩も減少しているのです。

2020年からこの3年間コロナウイルスの蔓延から、家遊びの時間が増え、より平均歩数が減少している事が考えられます。

こどもまなび⭐︎ラボから

歩かなくなることで心配されるのは、体力の低下だけにとどまりません。
静岡産業大学スポーツ科学部特別教授の小沢治夫氏は、あまり歩かない子は「体調が悪い」「寝つけない」「便秘になる」「やる気が出ない」「学校に行きたくない」などの問題を抱える割合が高くなることを指摘しています。
また、そういった生活習慣の乱れは、学習意欲の低下にもつながるのだそうです。

https://kodomo-manabi-labo.net/walking-kids

歩く事のメリットもたくさんあり、平均歩数以上歩いている子どもは、そうでない子に比べてて「早寝早起き」「寝起きがよい」「食欲旺盛」「外遊びの頻度が高い」という結果が出たみたいです。

つまりたくさん歩いている子どもは生活リズムにも良い循環が生まれている事がわかります。

買い物でもついカートに乗せたり、少しの移動も車か自転車に乗せてしまう事があるかと思います。

"その時の親の楽"か、"未来の子どもの成長"かを考えるとどちらを優先にすべきかです。

靴が足をつくる

皆さんはお子さんの靴を選ぶ時は何を基準に選んでいますか?

まず足の形は人それぞれでタイプがあります。

https://plus.ananweb.jp/fortune/psychology-test/52997/

日本人に一番多いのがエジプト型と言われています。

とは言え、私自身はギリシャ型ですし、子どもの足を見ててもスクエア型が多い気もします。

「ある程度値段がする靴を選んでおけば大丈夫でしょ!」と思いその靴を選んだとしても、子どもの足に合った靴でない可能性も大いにあります。

まずは中敷きを抜いてその上に足を置いてあげて下さい。

〜見るポイント〜
・横幅が中敷きからはみ出ていないか
・中敷きの先端と指の先端が指幅1本、もしくは5mm〜1cm程度余裕をもたせる

上記のポイントを必ず立った状態で確認してあげて下さい。

これらが揃っていればその靴と足が合っている証拠です。

一番ダメなのは、
・すぐ足のサイズが大きくなるからと実寸よりも大きな靴を履かせる。

・兄弟のお下がりを履かせるなど。

サイズが大きいと靴擦れだけでなく、靴の中で足がずれない様に指全体に力を入れる為、指の変形が起きてきます。

また、お下がりの靴は靴自体が以前履いていた人の形になっている為、そもそも自分の足の形に合っていないのです。

それらをポイントとして頭に入れているだけで、子どもの足に合った靴の選定ができるはずです。

最後に

子どもは日々たくさんの感覚(経験)と出会いながら成長していきます。

その一つに"足や"靴があり、「少しの事だから大丈夫」と思うとその少しの事から少しずつ弊害(指の変形や土踏まずの未発達)が起きてしまいます。

日常にできる事は隠されているはずなので、まずはできる事から始めてあげて下さい。

次回も引き続き子どもの成長にまつわる記事を書いていきたいと思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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