本日のつぶやき「世の中には速読を教える商売があるらしい」
Instagramって。色々な広告が出てくるじゃない?
こっちの情報を知ってるのか、結構、興味のあるものを勧めてきて。
……あれのマンガの広告で、つい買ってしまう時があるから油断できないんだけど(欲望には逆らえないタイプ)。
この前、珍しく速読の広告が出てきたの。
速読。
そんなものもあったわね、と。
40年以上生きてきて、久々の再会よ。速読。
前にも話題にしたかもだけどさ。
速読、って言うと、まず「頭の中での音声化をやめる」ってあるけど、声、する?
私、しないんだけど。
そして、周りに聞いても「する」って人に会わないんだけど。
存在を否定したいわけじゃないんだけど、声がしないからって早く読めるわけじゃないわよね。
そして、本当に声がするなら、それはそれで良い事だと思うのよ。オーディオブックとかで小説聴いてると臨場感が違うもん。なんか、読む時とは脳の違う回路を使ってる気がする。
じゃあ、そんなに良いならそうやって読めば良いじゃん、って思うかもしれないけど。
あれ、疲れるのよ。頭が疲れて勝手に音声化するのやめちゃう。
多分、本当に音声化して本を読める人がいるなら、相当スタミナある人なのかも。
それとさ、思うんだけど。
その速読の広告で「早く読めて勉強はかどりました!」みたいなことになってるんだけど。
「読む」と「理解する」って違くない?
「読む」ってさ。
文字を読む → 意味がわかる →理解する
の三段階くらいあるよね。専門家じゃないからわからないけど。
文字を追うだけなら、いくらでも早く読める。
それなら、さっぱり解らない英語とかだって多分同じで。
次に読んでる文字の意味がわかる、はさ。
単純に言葉の意味がわかるかどうか、よ。
例えば、「忖度」と書かれてて、読んでも意味をしらなければ、何のことだかわからない。
で、理解する、の段階があるわけ。
読んで、意味がわかって、書き手が何を伝えようとしているかを知る、ってとこ。
この工程を経てようやっと「読む」でしょ。
だから、つまるところ「速読」って、「早く理解しなきゃいけない」ってことよね。
文字を目で追うだけじゃなくて。
無理じゃない?
絶対途中で「ちょっとゆっくりやっていいすか?」ってならない?
私、絶対なる気がするんだけど。
何でこんな話をしているかというと。
今さ。
『東大の先生! 文系の私に超わかりやすく数学を教えてください! 』って本をチビチビ読んでるの。
すごく簡単に書いてあるの。
文字も簡単に追えるし、言葉の意味もわかるの。
……。
……理解できないのよ。
ゆーっくり頭の中で想像してやっと、何とか「こんなこと言ってるんだなー」ってわかるレベルなのよ。
ねえ、速読ってやったら早く理解できるようになるの?!
それって私でも数学できるようになるってこと?!
そんな甘い話が世の中あっていいのぉお?!