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「これ、毒です」|小説『薬屋のひとりごと』

もうさ。
私の説明いらないくらいの人気作品よ。
シリーズ累計1800万部突破していて、コミカライズもされてる作品よ。

読んだ?
良いよねー。もう最近、壬氏と猫猫が最近一緒じゃないことが多いからヤキモキしてたけど。
なんか、結局、イイ感じじゃない?!

ん?読んでない?

面白いよー。小説から入るのが億劫なら、コミカライズも進んでるから読んでみたら?

うん。コミカライズ、2つあるの。
理由はよくわからないけど。

どっちも同じ話だよ。
違いは……描いてる人が違うから、見せ方が違うかな?
倉田版は青年漫画っぽい。ねこクラゲ版は少女漫画っぽい。

試し読みして、好きそうな方からで良いと思うよ。


お話はね、架空の中華っぽい世界が舞台で。

そこの攫われて、売られて、後宮で下働きをしている猫猫は、年季があけるのを待っていた。

元々は花街で、薬師である“おやじ”と一緒に、薬屋をしていた、無類の毒好きの猫猫。
薬の知識も、文字が読み書き出来ることも隠して、年季があけたら花街に帰ろうと思っていた。

そこで、猫猫は、同じ下働きの小蘭から後宮の噂を聞く。

「そうよね、でなければ三人も亡くなられるわけないわ」 
それは、妃たちが産んだ子ども、つまり世継ぎとなられる宮たちのことを指していた。
皇帝が東宮時代に一人、皇帝になられてから二人、どれも乳幼児の頃にみまかられている。
幼子の死亡率が高いのは 当たり前であるが、帝の子が三人ともとなるとどうにもおかしい。
現在、玉葉妃と梨花妃の二人の子どもだけが御存命である。

第1巻

猫猫はそれが毒殺ではないかと見抜いた。
かつて、花街でも問題になった“毒”の問題。

猫猫は、その“原因”をこっそり伝えようと、両妃の部屋に書付を残す。

結果、梨花妃の東宮は亡くなり、玉葉妃の公主(姫)は持ち直した。

どうして公主のみが持ち直したのか。

後宮に仕える美貌の宦官・壬氏が玉葉妃にそれを尋ねると、窓辺に書付があった、と答えた。

あのときの騒動。
そういえば、野次馬の中に一人、我関せずという様子の下女がいたのを思い出した。
なにかをぶつぶつ言っていた。
なにを言っていただろうか。
『なにか、書き物はないか』
ふと、壬氏はなにかが頭の中でつながった。

第1巻

壬氏は、下女と特徴が似た者を部屋に集めた。
勿論、その中には猫猫もいる。

男は机に向かい、筆をとると優美な動きでなにかをさらさらと書く。
にっこりと甘露のような笑みを浮かべ、男は書き物を見せた。それを見て猫猫は固まった。
「そこのそばかすの女、おまえは居残りだ」
要約すればこんなことが書かれていた。

第1巻

解散、と言われて、他の下女たちが部屋を出ていくのを見て猫猫は気がついた。

皆、自分と同じような特徴をしている。
そして、皆、文字が読めないのだーーー!

咄嗟に猫猫も、同じように部屋を出ようとするが

「だめじゃないか。君は居残りだよね」
有無を言わせない極上の笑みがそこにあった。

第1巻

そして、猫猫は玉葉妃の侍女(毒見役)となる。
壬氏にも問題事を持ち込まれ、後宮問題の解決に協力する仲になる。


説明不要の人気作品

作者は、日向夏。
なろう小説で発表していた本作が、大ヒット。
コミカライズも進んでいる。

イラストは、しのとうこ。
挿絵を中心に活動しており、コミックの配信作品はない。

コミカライズは、ねこクラゲ『薬屋のひとりごと』(スクエアエニックス/月刊ビッグガンガン/既刊10巻)と、倉田三ノ路『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ 』(小学館/サンデーGX/既刊14巻)でどちらも連載中。

出版社は主婦の友社。

レーベルはヒーロー文庫。

既刊12巻。連載中。
最新刊は最近発売したばかり。


特装版のドラマCDも豪華で面白い

基本筋は壬氏と猫猫が後宮の謎解きをするストーリーなんだけど。

もう、12巻まで来ちゃってるからさ。
まあ“最初は”って感じだよね。

最近、もう後宮にもいないし(笑)。

壬氏と猫猫、どうなっちゃうの?!
ってのも勿論あるんだけど。

日向夏さんさ。
新しくキャラクターの話で展開するんじゃなくてさ。
何巻か前に登場したキャラクターを、巻数を経て「うへっそうなるの?!」って、こなれた頃に爆弾落とされる感じ。

もう、いつアニメ化してもおかしくない作品ではあるけど、そうならないのはコミカライズが別々の会社から2作出されてるのが関係してるのかなー。

いや、して欲しい、って、すごく思ってるワケじゃないけど。

特装版に付いてるドラマCDがさ……
猫猫を悠木碧、壬氏を櫻井孝宏、高順を津田健次郎だよ……ちょっとさ……見たいよね。

いや、すっげー見たい……

いやーもう、ハラハラドキドキしてキュンキュンする良い作品ですよ。

とにかく淡白なんだけど、たまに情熱的な猫猫がたまらない。

続きが気になるなー。
新刊、思ったよりも何か進展してる感じがするし。


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かおり
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