空気
夫に「白湯いれて~」と毎回頼んでいたことがなくなり、娘に「白湯お願いします」というと元気のよい「はい!」が聞こえてくる。台所にいるパパの元に「さゆー!」と言いに行くとまた私のところに戻ってくる。
娘「さゆと…」
私「コーヒーお願いします」
娘「わかりました!」
数分後、パパと一緒に白湯とコーヒーをいれた娘がニコニコしながらリビングにくる。ママに白湯とコーヒーをいれること。これがわが家の朝のルーティン。
娘の着替え、歯磨き、髪を結ぶを終わらせ、夫が自分の支度をしてる頃に「じぶんでできる!」と言いながら、園児服や上着を着る娘。「大きくなったなぁ」としみじみ思っていると「できない…」と言ってくる辺り、とても愛おしい気持ちになる。いつまでこれが続いていくのだろうか。
午前7:15
ふたりに「行ってらっしゃい、気をつけてね」と伝えてから、洗濯物をまわす。二杯目の白湯をいれて飲む。
カーテンをきちんと開けて外を見たら、通学中の高校生がいた。マフラーをしっかり首に巻いて「ああ、冬なんだな」と実感できる。
朝の光は一瞬でなくなっていった。
Spotifyで適当にながす(朝に聴く柔らかな)洋楽、青色のブランケット、洗濯物がまわる音、そして車が走る音。心地がいいんだ、これらが。
「今日はなにをしよう、夜ご飯はどうしようかな」
そんなことを考えながら過ごす時間は、主婦らしくなったといえる。
わたしは、光と共に生きている。どんなに小さくても「ひかり」である。