マジキャリを受講して
はじめに
あなたはキャリアコーチングを受けたことはありますか。と聞かれて思い浮かべるのは大学生の時に受けた就職支援課のアレとか、転職活動の時にサポートしてくれたあの人とかではないでしょうでしょうか。
それらもキャリアコーチングの一つではあるのでしょうが、マジキャリではもっとしっかりじっくりと自分のキャリアひいては人生設計について考えることができます。
この記事ではマジキャリを実際に受講した上での感想をお話ししています。あくまで一個人の感想なのでカバーしきれないところもあるかとは思いますが、マジキャリってどんなサービスなの?受講しようか悩んでいるという方の参考になればと思います。
私自身の結論としては、マジキャリを受講して本当に良かったと感じています。
一番の理由は納得した上で転職先を見つけられたからです。
しかし、万人に絶対におすすめできるサービスではないというのが正直な感想ですので、そのあたりも含めて詳しくお話ししていきます。
1.マジキャリを受講するに至った経緯
私の場合はそもそも前職を退職するかどうかというところからマジキャリのお世話になっています。前職のまま後20年、30年働くのは厳しいと感じつつも、一応大手企業で給料も良かった上に、次に何をしたいという希望もなかったため、転職して後悔するのではないかという気持ちが大きく、退職に踏み切れずにいました。
年齢も30代であり、転職がだんだん難しくなってくるという噂もありましたし、前職では周囲に高い評価をいただいてはいたものの他の企業で働けるようなスキルが自分にあるとも思えませんでした。
実は転職をしようと考えるのは今回が3度目でした。1度目は20代前半の時、転職エージェントを使わずに内定をもらったものの、内定先に不信感を抱いて辞退。そうこうしているうちに勤務先が変更となる辞令が出て、環境が変わるなら頑張れるかもと転職活動を終了。
2度目は20代後半に、転職エージェントのサポートを受けながら転職活動をするものの、仕事をしながらの転職活動にストレスを感じ、どちらも十分にできなくなりそうだったので断念しました。
そして今回が3度目です。2度目の転職活動が難航した大きな原因の1つとして、自己分析がうまくできず、自分の強み、やりたいことがわからないまま転職活動を進めていたことがあると感じていたので、今回の転職活動では自己分析をしっかりと行いたい気持ちが強くありました。
自己分析がしっかりできていないと面接の機会があっても自己PRや志望動機で語る内容が薄っぺらくなってしまい、突っ込んで聞かれると答えられなくなってしまうからです。
そこで転職や自己分析に関する書籍を何冊か読んでみましが、理解はできるものの具体的に自分のことに落とし込むことが非常に難しく、あまり捗りませんでした。自己分析をしっかりする方法は何かないか調べてたどり着いたのがマジキャリだったのです。
類似のサービスがいくつかある中でマジキャリした決め手はHPが見やすかったことと、コース内容が明確で想像がつきやすかったこと、60分の無料体験が用意されていたことがあります。多くのサービスが20代を対象としており、体験談なども20代ばかりが掲載されている中で30代の体験記が掲載されていたことも決めての一つでした。とにかく30代であるということに大きな焦りを感じていたので。
60分の無料体験でこのサービスではないと感じたら他を探そう。それくらいの軽い気持ちで無料体験に臨みました。
2.めちゃくちゃ話やすかった無料体験〜入会
マジキャリは無料体験も本コースも全てzoomを使ったオンラインで行います。人見知りコミュ障を自覚している私はそれはもう緊張して無料体験に臨みました。しかしその緊張は何だったのかと拍子抜けするくらい、無料体験を担当してくださった方が話しやすい空気をつくってくださり、あっと言う間に1時間が終わってしまいました。
無料体験ではキャリアデザインコースの3回目辺りまでをギュッと濃縮早送りで受けることができます。過去の自分の振り返り、キャリアの棚卸し、将来の目標設定といった内容です。
私はこの無料体験を受けた時点で、マジキャリを受けたいという気持ちが強くなりました。なぜなら、お話ししていく中で自分の中でうまく言語化できていないことがまとまっていくように感じたからです。
モヤモヤっとした考えって一人で考えてもなかなかまとまらないのですが、それを丁寧に聞いて掘り起こしてくれる人がいるとこんなに違うのかと一種の感動のようなものを覚えました。
先にお話しした通り、私はできれば転職したいという気持ちのもと退職するかどうかから悩んでいたので、転職のサポートもしてもらえる自己実現コースで入会しました。ちなみに私の時は無料体験の場で入会を決めると、50000円の割引が適用されました。
3.本コーススタート〜退職
実はマジキャリでは無料体験のコーチが自分の専任コーチになってくれるわけではありません。その人の話し方やスタンスを考慮して、マジキャリ側がコーチを選んでくれます。
私はおそらく前職が小売業だったこともあり、小売業を経験したことのある女性のコーチが専任でついてくださいました。非常に朗らかで快活でありながらも、私が言葉に詰まってしまったり黙考してしまっても話出しを待ってくださる聞き上手な方で、私は彼女がコーチで本当に良かったと感じています。
マジキャリの面談は1回60分で、それぞれの回にテーマがあります。事前に出された課題に沿って話を進めていき、最後に次回の課題についての説明というのが基本的な流れです。
私を担当してくださったコーチは話の途中で60分が経過してしまっても、ひと段落つくまでお話を続けてくださり、そういった面でも非常にありがたさを感じました。
私は退職を保留にした状態での有休消化中だったので、退職するかどうかの回答日まで期限がありました。
初回の際にそのことを相談したところ、コーチが日程の都合をつけてくださり、本来は1週間に1回程度のペースで進めていくところを3日に1回程度という猛スピードで、前半部分であるStep5アクションプラン設計までを進めてくださいました。
現状把握、過去の振り返り、キャリアの棚卸し、未来の自分についてなど、一人で考えているとうまくまとめられないこと、わからないことをアシストを受けながら整理していくのは、さながら新しい自分を発見していくようでとても楽しかったです。
前半の面談を通して決めた私の方向性は「退職をした上で転職する」というものでした。退職という人生の岐路をコーチの力を借りながら、自分でしっかりと考えて決断できたことは、その後の転職活動を進めていく上でも大きな支えとなりました。
4.転職活動〜卒業(内定受諾)
後半はいよいよ転職活動に入っていきました。前半で見つけていった自分の弱みや強み、スキル、やりがいなどを改めて整理し、それを踏まえた上で転職エージェントに求人を紹介してもらいます。
コーチはキャリアコンサルティングのプロですので、転職エージェントに伝えた方が良いキーワードなどのアドバイスもいただけて、スムーズに自分にあった求人を紹介していただけたように思います。
転職活動の面で特に役立ったと思うことは、企業研究の仕方と面接対策をしっかりと教えていただけたことです。
正直なところ、企業研究は大学生の時もよくわからないまま進めており、企業HPのどこに注目すれば良いのかもよくわかっていませんでした。しかし、マジキャリでは専用のフォームがあるので、それを埋めていけば企業研究ができます。企業研究ができていれば、面接でお決まりの「何か質問がありますか」の質問も簡単に用意することができることを私はこの歳になって初めて知りました。
また、面接対策についても専用のフォームがあり、記入した内容をコーチに添削していただくことができます。
自分では気が付かないネガティブな表現や浅くなってしまっている表現を指摘いただき、どのような表現が良いかを一緒に考えていくことで自信を持って伝えられる内容が出来上がりました。
それを何度も見返し練習することで、面接でのオーソドックスな質問はほとんど詰まることなく答えることができるようになりました。
私は最終的に9社の面接を受けましたが、全ての面接前にこの企業研究フォームと面接対策フォームを必ず見返していました。それくらい頼りになる相棒だったのです。
その結果、7社の1次面接に受かり、2社の内定をいただくことができました(内定受諾のため途中辞退4社)。なんと全て難しいと言われている前職とは異業界異職種でです。
2社の内定のどちらを受諾するのかはマジキャリ最後の1回、卒業回のテーマでした。2社のどちらも希望の業界職種でしたので、改めて、2社の魅力、懸念点を一緒に整理していただき、納得した上で転職先を選ぶことができました。
おそらく自分一人では、本当に自分の思考は矛盾していないのか確信が持てずに不安になっていたと思います。最後まで親身になって並走してくださったコーチには感謝の念が絶えません。
5.マジキャリが向いている人、向いていない人
ここまで長々と私の体験を記してきましたが、最後に私が思うこのサービスが向いている人、向いていない人についてお話しします。
マジキャリが向いている人
自己分析ができていない、もっとしっかりと自己分析をしたいと感じている人
自分のキャリア(退職・転職を含む)に不安を感じている人
現状を変えたいけれど変え方がわからない人
ExcelやGoogleスプレッドシートを扱える人(簡単な操作なら学習しようと思える人)
各回の内容を振り返り、課題を進める時間をしっかりと取れる人
マジキャリが向いていない人
マジキャリを受ける目的がない人
Googleスプレッドシートを使える環境がない人
時間を作って課題に取り組むことが困難な人
詳しく説明します。
マジキャリについて調べている時点で可能性は極めて低いとは思いますが、何の目的もない方の受講はおすすめしません。30万円が端金だという方は試しに受けて見てもいいかもしれませんが、そうでない方にとってはただただ高いお金を払ってしまったという結果になりかねないからです。
別に大きな目的でなくても構いません。もちろん、私のように退職、転職絡みでもいいですし、何となく今の仕事に不満を感じている理由を知りたいとか、自分がどういう人間なのか知りたいとかでもいいです。
とにかく何でもいいので目的を持って受講することをお勧めします。それだけで費用対効果がぐんと上がると思います。
そして、マジキャリでは毎回必ず、次回までに完成させる課題をGoogleスプレッドシートで出されます。内容としては1時間程度のものがほとんどですが、ここを雑に進めてしまうと受講中の満足度も下がってしまうので、しっかりと課題を進める時間を取れるということが大前提になってきます。
また、マジキャリの本コースは基本的に初回に用意していただいたGoogleスプレッドシートを元に進めていきますので、Googleスプレッドシートを使える環境がないと厳しいと思います。
ExcelやGoogleスプレッドシートを全く使用したことがないという方は、簡単な使い方を覚える必要がある分、少しハードルが上がるかもしれません。
ある程度の一覧性があった方が見やすいので、スマホでの使用はおすすめしません。タブレットを使うかインターネットカフェを使うことを検討した方が良いでしょう。
おわりに
以上が私がマジキャリを実際に受けてみての感想です。
冒頭でも述べましたが、私自身はこのサービスを使って本当に良かったと思っています。
気になるけれど迷っているという方は、ぜひ無料体験を受けてみてください。きっと何かのきっかけになると思います。
そして最後にはなりますが、根気よく話を聞いてくださり、転職まで導いてくださったコーチ、本当に本当にありがとうございました。