Hunyuan3D-2を試してみた&比較【Pinokio】【ローカル環境3Dモデル生成AI】
Tencentより、Hunyuan3D-2が公開されました。
3Dモデル生成AIで、テキストor画像からテクスチャ付きの3Dモデルを生成できるようです。
通常版とLowVRAM版の2種類あったので、両方試して比較しました。
使い方
Pinokioを使うとワンクリックでインストールしてそのまま使えます。必要なライブラリなども全部入れてくれるので楽です。Cドライブを開けておきましょう。
動画生成AIのインストールでも便利だったツールです。
お試ししたい or PCスペックが低い方へ
Hugging FaceにあるDemoで試せます。
環境
私のPCのざっくりとした性能です。
■猫を生成
Hunyuan3D-2
テクスチャありorなしで生成ボタンを押します。
Inference Stepsは変更しても生成時間に差は見られませんでした。
Hunyuan3D-2-LowVRAM
よく見ると横顔の猫らしさが若干違ったり、底面のむにっと感が無い。テクスチャの細かさも違う。
UVは細かく分かれているが、そのまま使えなくもない。
■イラストから生成
陰影薄めですが、立体構造を想定できるのかどうか。
左がHunyuan3D-2、右がHunyuan3D-2-LowVRAM
生成時間は猫と変わらず。ポリゴン数は40000で固定のようです。
立体化できている。が、側面や後ろから見ると想像できていない部分が多々ある。しかし8割ほど立体化できているので、これがあればフィギュアなど3Dモデル制作の最初の工程を短縮できる。
色々生成
髭のような細かい形状に引っ張られるようですが、ふっくらした形状、直線的な構造、彫刻、ハードサーフェス、すべて精度が高いです。
しかも生成時間は2分未満(!)
衣服の生成に最適
気に入った衣服が出るまで画像生成をして、3D化、不要な部分を削除して人型ボーンに自動でウェイトを付ければ、VRChatのアバターに着せたり、Vtuberや自作ゲームのキャラに使えます。
まとめ
生成時間が45分対2分未満であることを考えると、LowVRAMの方をおすすめします。
どんなに精度が高くてもまだ生成AIの3Dモデルは近くから見たら低品質なので、映像作品やゲームの背景アセット(カメラが接近できない位置)での使用がメインとなるでしょう。品質にこだわる理由が無いので、2分で生成できるLowVRAMを使うのが合理的です。
ローカル環境で生成できるということで、サーバーに上げたくない画像の使用や権利的な問題の解決が見込めます。