日本一どうでもいい不動産鑑定士試験演習問題出題予想(令和5年)
全国約1,000名の不動産鑑定士論文式試験受験生のみなさまこんにちは。irisです。
普段は過去の演習問題に関する考察記事(モデルとなった街を探る謎探偵企画記事)を書いていますが、その中で分かってきたある傾向をもとに、令和5年の演習問題がどのような形式の問題なのかを予想してみようというのがこの記事です。
面白半分で書いた記事ですので、面白半分で参考にしてもらえればと思います。それではどうぞ。
でぃすくれーまー
本記事は令和5年の演習問題の出題形式(計算量・記述量の多さや出題内容のトリッキーさ等、いわゆる出題の"癖"的なもの)について予想を行うものであり、出題類型についての予想は行いません。出題類型予想はそれぞれの予備校の先生に聞いてください。
当然のことながら「予想」なので、当たらない可能性は大いにあります。ご利用は自己責任で。
演習問題出題者は2年毎に変わっている説
私は、演習問題でモデルとなった街の考察している中で気づいた、各年の問題文の細かな設定や文章表現の違いから、演習問題の出題者が2年毎に変わっているのではないかという仮説を立てています。
具体的に言うと、各年の問題における設定や文章表現は、下表及び参考画像の通り2年スパンで違いがでています。
① 位置図の作り込みの違い
③ 対象建物の作り込み方の違い
④ 「無い」の書き方の違い
よって令和5年の演習問題出題者は、サイクル的に令和4年の出題者と同一である可能性が高いと考えられ、似たような出題の"癖"が出るのではないかと予測します。以下に具体的な予測の内容を挙げていきます。
令和5年の出題形式予想
1.一般論を問う記述問題が出題される可能性
R4の演習問題では問1にて結構厚めに記述問題が出ています。他の年でも記述問題は出ていますが、R4は一般論的なことを問う問題が出ているという点で、他の年と毛色が異なります。
したがって出題が予想される類型に関しては、論文対策的な勉強が必要かもしれません。本番では問1で躓いてしまうと精神的にもしんどいと思いますので、R4のような記述問題が出る可能性があることを頭の片隅に入れておいたほうが良いと思います。
2.地域要因資料・事例資料の量が多い可能性
前掲の位置図を見ても分かるかと思いますが、R4の問題では類似地域が7つも設定されており、提示されている取引事例や賃貸事例もまずまず多め。
したがってどの事例がどの地域に属していて、地域要因に係る評点がいくらなのかを取り違えるミスを誘発しやすい形になっていると思います。
どの年でも言えることではありますが、もったいないミスをしないよう、比準計算は落ち着いて。
3.計算自体は比較的素直?
R4の問題ではそんなにひねくれた計算論点は無いように思いますので、この傾向がR5も続くのであれば、計算自体は比較的素直な出題になるなのかもしれません(前述の記述問題の出来やケアレスミスの少なさが勝負の分かれ目となる展開)。
ただしR4の類型は区建であり、原価法・取引事例比較法・収益還元法の3手法すべてを適用させる問題だったから(=そもそも計算量が多い問題だったから)、変な計算論点を出さなかったという可能性は十分あると思います。事実、H30(区建と同じく適用手法の多い「継続賃料」が出題された年)以外では、毎年何かしら癖のある計算論点が出題されています。
出題類型により計算論点の難易度は変わってくるかと思いますので、この点については予想がつかないというのが正直なところです。計算論点の難しさの如何に関わらず、出題が予想される類型の過去問や答練を繰り返し解き、地道に対応力を身に着けていくしかないかなと思います。
フワッとした予想ではありますが以上です。
少しでも参考になれば幸いです。それではまた。