【最終報告書】経験・実績なしのままフリーランスを始めて本当に稼げるようになるのか?
こんにちは、菖蒲薫です。
4月からランサーズ新しい働き方LABの研究員になりあっという間に半年たちました。会社を辞めて今年の4月からフリーランスとして活動を始めてから、本当に色々な出会いや出来事がありました。会社員を続けていたら絶対に経験できなかったと思います。
そんな経験ができたのも、新しい働き方ラボに参加したことがきっかけです。
改めて、運営の皆さん、研究員の皆さんに感謝いたします。
ここから少し話が長くなるので、研究内容をご覧いただく場合はスクロールして、目次以降をご確認ください。
『3年後の未来について考える』
これは、新しい働き方ラボ4期のグランドテーマです。
このテーマと私の目標はとても近いものがありました。
私は、元々30歳までに自分の生き方・働き方に結論を出すという目標を設定しています。(現在、26歳)しかし、今回のテーマだと29歳です。では、29歳という期間はどう使うべきだろうかそれを考えるのに以下のグラフ作ってみました。
結論、29歳は判断の期間だと考えました。
緑の線はこれまで辿ってきた変化です。会社員時代を基準に見た時、現在はアクティブではあるものの、経済的にも社会的にも非常に不安定なポジションにいます。
ここから、一直線に30歳まで突き進んだとしても、その日その瞬間に自分の生き方に結論を出すのは難しいと思いました。
そこで、一年前の29歳に自分の行動を見つめ直す期間を挟むことで、その結論を出すための余白を入れられればと考えました。
一番の理想は①のように、期待値を上げていき30歳になってもその先の成長が見込めるパターンです。
しかし、そんなにうまくいかないことをこれまでで体験してきました。
そこで、②のように29歳のタイミングで会社員時代の期待値を下回る場合は、30歳から会社員になる行動をする。③のように会社員と同程度の期待値の場合は、その後1年間の変化に対応できるように構えておくと決めました。
まだ自分の中で期待値が何かを定義できていませんが、
それを考えつつ、29歳までは全力でできることをするというスタンスで今後も精一杯行動していきます。
それでは長くなりましたが、4月からフリーランスを始めた自分の全力の行動結果を報告書としてお伝えします。
↓こちら初回・中間報告になります。
1. 実験の目的と背景
改めて、、元々建築業界で働いていましたが、今年4月からグラフィックデザインのフリーランスとして活動を始めました。デザイン業界の経験はありませんでしたが、なんとかなるだろうと安易に考えていました。
しかし、現実は甘くありませんでした。コンペに応募してもなかなか受注できず、自分のデザインに自信を失いかけていました。このままではいけないと思い、しっかり分析し、勉強し直すことを決意。その過程を記録することで、同じようにフリーランスや副業に挑戦する方の参考になればと思い、今回の実験を始めることにしました。
2. 検証したいこと
この実験では、私が今年の4月からフリーランスとしての活動始めこれまでの半年間の経験を経て、0から成果を出すために必要だと感じたことを明確にしていきたいと考えています。
※特に、私がデザインを起点に活動を始めたことからデザインをベースにしてお伝えしていきます。
結論から言うと、ありがたいことにお仕事をいただく機会が増えました。しかし、まだ安定して稼げている状況ではありません。そのため0からスタートして、よかった行動等をまとめていきます。
3. 活動の概要
デザインのフリーランスとして0から始めるためには、一つずつ踏むべき階段があると感じました。今回は、特にフリーランスを始めてからの初動について、以下の3の段階に分けて詳細にまとめていきます。
①小さな実績作りとポートフォリオの作成
②スキルや経験の拡大
③選択肢の拡大
4. アウトプット・成果
まず大前提ですが、実績も経験もない人が、やりたいことをやろうとするのは無理です。もしできるなら、その人はやりたいことをやりたいと思う前に、とっくにやっています。やりたいことではなく、自分がやれることを必死にやらないとフリーランスでは生きていけないとこの半年で感じました。
①小さな実績作りとポートフォリオの作成
☑︎クラウドソーシングでコンペと初心者向けの案件を受注する
☑︎実績をもとにポートフォリオを作成する
実績も経験も何もない状態で始めるときは、まずは小さな成果でもいいので、実績を作ることが必要だと感じました。実績がなければ次の仕事につながりません。
フリーランスとしての経験がなくても、現在まで生きてきた経験があります。自分が現段階で提供できる価値を必死で提供することが最初です。
特に最初にクラウドソーシング上のコンペを受けるのは良いと感じました。理由は、例え選ばれなかったとしても、良い提案は別の人にとって価値の判断基準になる可能性があるので、結果としてポートフォリオとして使えるからです。そうやって小さな積み重ねが自分の実績として他者に見える形になっていきます。
私は制作も編集も容易にできることから、notionをポートフォリオサイトとして制作しています。SNSも考えられますが、オフィシャルな場面ではポートフォリオサイトを作っているということがクライアントからの信頼につながると考えます。
↓私のポートフォリオ
②スキルや経験の拡大
☑︎常にスキルの向上と新しいスキルの獲得をする
☑︎自分ができるギリギリの案件にも挑戦する
小さな実績や経験ではお小遣いは稼げても、生活するためのお金は稼げません。
クラウドソーシングは、初心者が小さな実績を積むのに向いていますが、大きな案件の獲得は、実績を積み重ねてきた古参ユーザーに負けてしまいます。同じ土俵に立つことを目指すのではなく、別の切り口から自分のできることを見つけるためにも学習を続けることが欠かせないと感じました。
また、身につけたスキルでギリギリできそうな案件をハッタリ込みで挑戦することでできることを増やし、自分の時間単価を上げることができるようになります。
私は、フリーランスでデザインの活動を始めると同時にAIについての学習を始めました。そこから新しい働き方ラボのコミュニティー内でAI×〇〇部を立ち上げ、AIについて学び合う場を作ってみたり、AIの講師に挑戦してみたり、AIを活用したアイデアコンペに応募したり、今までやったことがないけどやってみることを意識しました。
③選択肢の拡大
☑︎うまくいかないことを前提にする
ここまで半年フリーランスとして活動しましたが、これが大切なことだと感じています。うまくいったらラッキーぐらいの気持ちでないと、失敗した時にメンタル的にも経済的にも立て直しが遅れて、生活できなくなります。うまくいかないことを前提に失敗しても別の可能性に力が注げるようにすることで、継続して成功を目指していけると感じます。
実際に、私自身の活動をグラフで可視化してみました。↓
このグラフからは読み取れるポイントをいくつかお伝えします。
・停止した3つの活動
これは失敗した試みです。AI講師はクラウドソーシングで受注した案件で、安定して稼ぐ手段として期待値が高かったですが、クライアントから突然連絡がなくなりました。AI webデザイン活用・アドセンスは自分にとってコスパが悪いと判断してやめました。
・上昇を続ける活動
AIアプリは、以下のコンペを最優秀賞を取ったことをきっかけに、本格的にプロジェクトとして活動しています。
・活動停止していたが、急に期待値を上げた活動
AIを活用した動画制作が9月頃に期待値が上がりましたが、その後、仕事に繋げられずに活動停止していましたが、11月上旬にコンペで入選したことをきっかけに期待値が急に上がりました。↓
・期待値は変動する
総じてグラフを見て分かるように、ある時点の期待値は数ヶ月後に変動することがほとんどです。もし、私が一つのことだけに挑戦してうまくいかなかった線を辿ってしまった場合、立ち直りが遅れて生きていけなくなります。
いくつもの可能性を作ることで、臨機応変に状況の変化に対応できる状態を作ることが大切だと感じています。
☑︎あらゆる可能性と繋がりを意識する
また、全てが仕事につなげることを目的に活動する必要はないと感じています。
この半年で本当にたくさんの方と出会いお話しをすることができました。
中には、怪しい勧誘をする人、裏切ってくる人、突然音沙汰がなくなる人、見下してくる人など、大変な思いをすることもありました。
しかし、それ以上に素敵な出会いがたくさんありました。
特に新しい働き方ラボではたくさんの方に出会うことができました。
何より悪い人が一人もいないというのは振り返ってみると驚きです。
この繋がりは今何かの形で現れなくても、いつか新たな可能性が生まれるかもしれません。
私自身、前職で可愛がってくれていた下請け会社の社長さんとの繋がりから、お仕事を回していただいています。
ひょんなことから、在宅ワークからコワーキングスペースで仕事をすることになり、現在はそこで快適に仕事をすることができるようになりました。
その他、私が活動する上で感じたことを追加でまとめます。
5. 振り返り
自分にとって新しい働き方か
A:新しい働き方だと感じています。
会社員時代には感じない思考や悩み、新しい体験や出会いを経験できています。
会社員を経験したからこそフリーランスとの違いを比較できるため、30歳以降の生き方・働き方を決めていく上でとても参考になると考えています。
一番感じたことは、私が会社員時代にやりたいことをやりたいと思っていたことがいかに世間知らずなことなのかということです。
思うことと実行することは天と地ほど差があり、何度も失敗してそれでも結果が出せない、、そんな状況ではやりたいことの前に生きていくことがいかに大変ですごいことなのかを思い知らされました。
だからこそ、会社員がいかに恵まれていることかも知り、フリーランスや起業して稼いでいる方を含め、自分で生きていけている人・仕事とは何かを答えられる人を尊敬します。
仕事があるということが、どれだけ素晴らしいことかを身をもって知りました。
社会にとって新しい働き方か
A:新しいとは思いません。理由は2つです。
1つ目は、
先人から見たら新しくないということ。
フリーランスを含め、新しいことに挑戦するときは0からスタートです。既に同じスタート切り成功している人たちから見れば、当然のこともしくは間違った見解だと感じていると思うからです。
2つ目は、
社会レベルまで一般化できていないこと。
ここまで半年活動してきて、あくまでも私個人の経験に基づくことしかまとめられていないということから、説得力に欠けると考えます。もう少し、統計的な考え方や、本などにまとめられた情報の検証をする方が一般化できたと考えます。
6. まとめ
この半年間、フリーランスとしての活動を振り返る中で、多くの学びと成長を実感しました。会社員時代には決して気づけなかった「やりたいことをやる難しさ」や「生きていくために必要な行動力」を身をもって体験しました。まず自分にできることを必死にやり続ける姿勢が不可欠だということ、そしてその努力が小さくても確実に次のステップに繋がることを信じて精進します。
また、多くの方との出会いを通じて、自分ひとりの力ではできないことを応援してくれた方々にとても感謝しています。特に、新しい働き方LABの皆さんや出会った方々からの刺激や助言がなければ、ここまで活動を続けることはできなかったと思います。
一方で、社会にとっての新しい働き方としての普遍性や影響力については、まだ自分の活動を客観的に捉え切れていない部分もあると感じています。それでも、自分自身にとっての「新しい働き方」を実現することができたのは確かであり、それが未来への一歩になると信じています。
これからも挑戦を続け、より多くの学びと成果を積み重ね、30歳までに自分の生き方と働き方にしっかりとした結論を出したいと思います。
ここまでのまとめを同じように0から始める方の参考になれば嬉しいですし、既に私の先を進んでいる方には、アドバイスやご指摘をいただけると嬉しいです。
それでは、私のご報告は以上とさせていただきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
菖蒲