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風早巽という光

風早巽さん、お誕生日おめでとうございます。(この記事が上がっているのはきっと12/28ですよね。(多分間に合わない、ごめんなさい))

前置きはいいので早速本題に入りましょう。

巽さんってあり得ないぐらい自己犠牲を厭わない人間で、全部一人でやろうとする。
そして大半はうまく行くんですよ。彼は器用だから。
なんというか彼のことを知れば知るほど人間離れした聖人君子でありながらも、とんでもなく人間らしさに満ちた人間だった、そしてそれに気づいたときはもう沼だったんです。

(記事内では敬称は省かせてもらってます)



どう考えても初登場でのインパクトが強すぎる

宗教色強すぎて泣いた記憶ある。
女性向けアイドル育成ゲームをやったことがなかったので、「やっぱりこれくらい癖が強いキャラしかいないのか……」と震えたのも色濃い。

巽は言葉の言い回しに宗教色がにじんでいるからと言って決して古典的だったり発言がうさん臭さで溢れているわけではないんですよ。
上のスクショ二枚にそれが出てると思います。

再掲

発言だけならば怪しいです。
しかしながら彼の表情から悪人たらしめるものは窺えないし、瞳は純粋で透き通っていて、時計や手帳を持っていることから時間を守る誠実な人なのかもしれない。

(なぜ私がこのスチルについてこんなに語ってるかというとだいぶ初回の方で当てた☆4のカードで、Brilliant 属性の曲を叩くときにずっと背景でこのスチルを見ていたからです)

礼瀬マヨイという〝支え〟

メインストで巽が初登場してから、トリスタのライブに行くまでは(本当にこの人なんなんだろう……)という困惑でいっぱいだったのですが、巽さんとマヨイが直接顔を合わせるようになってから巽への印象が変わりしました。

ここら辺を熱く語ろうとすると、メインストのスクショを一から貼る羽目になりますので気になったかたはフルで読むと丸一日かかるメインスト第一章をお読みください。(すみません)

私の語彙だけで必死に伝えますが、マヨイと巽の関係性の変化を表すと、

初期

人見知りなマヨイ⇔誰にでも均等に愛を注ぐ巽
という印象でした。
極端に自虐をするマヨイに対し、優しい心で接する巽。
当初の印象ですが、マヨイは積極的にALKALOIDのメンバーたちと話していた覚えはありません。もしくは、「自分自身には無理だ」と出た案を否定するなど。

ここの時点では、巽は完璧超人で、そんな彼が不足しているものが多いマヨイに手を差し伸べる……という構図でした。

真ん中らへん

巽を支えるマヨイ⇔急に告白をしだす巽

唯一当時撮ってたスクショが出てきました。

(後半のらへんの話かも……)

ストーリーが進むにつれて巽には膝を負傷していて、満足なパフォーマンスが出来ないかもしれないという弱点が明らかになります。
そんな中、巽を支えたのはマヨイでした。

若干の誤差程度の身体差しかない巽をマヨイが背負うのっていくら鍛えてるとはいえなかなかに辛いことではあるし、巽の方も相手のことを信頼していないといけない。二人の関係性の変化の現れなのでは。

このあたりで、巽がマヨイに対し「伴侶」とか言い出したと思います。
最初はマヨイも「何を言ってるんですか(困惑)」という反応でしたが、SS サテライトあたりではもう当たり前のように受け入れてますね。

最後

盂蘭盆会あたり



私だけは理解して、受け入れたいです。
嫌な部分も汚い部分も、ぜんぶ。



氷のように自分に対して冷たくて、人とどうやって接したらよく分からずこわばっていたマヨイの心が巽の暖かさに少し解けたと思いました。
後に別のところでも再度言及しますが、巽は〝誰にでも〟〝平等に〟〝やさしさ〟を注ぎますが、裏返しとして彼はずっと孤独であった。
そんな巽にとってマヨイは間違いなく、救いとなり支えとなったのでしょう。
だからこそ巽はマヨイのことを『伴侶』と呼んだのでしょう。

はん‐りょ【伴侶】
一緒に連れ立って行く者。つれ。なかま。また、配偶者

https://kotobank.jp/word/%E4%BC%B4%E4%BE%B6-607438


伴侶には、配偶者という意味もありますが、〝一緒に〟連れ立って行く者という意味があるんです。

当初の私は軽率な人間なので巽はマヨイに対して「俺の妻として」という意味で伴侶という言葉を使ったのかなと思いましたが、実はマヨイに対して「俺の支えとして、仲間として」という意味合いを含んでいたのではないのでは……(とはいえ、藍良と一彩を指してマヨイに「俺たちの子」などと言っているので純粋に告白している可能性もある)

サテライト


本来なら巽の横に並ぶはずだった少年

つい先ほど私は、

巽は〝誰にでも〟〝平等に〟〝やさしさ〟を注ぎますが、裏返しとして彼はずっと孤独であった。

と述べましたが、実を言うとマヨイより前に巽が心開き、相棒とみなした少年がいました。

以下オブリガートネタバレ有です。









十条要です。

彼も当初は巽を偶像崇拝していましたが、彼と接し、彼の事を知り、彼に成り代わろうとしているうちに巽のことを理解し、そして巽の隣に立とうとした。

自我を殺して、一歩的に搾取され、孤独になっていた巽に手を差し伸べようとした。


巽が「神に~」というので、彼が神になりたいとか人々からの愛を受けたいからアイドルをやっているように見えますが、そうではない。詳細は割愛。

牧師ですな

(なぜ巽がアイドルをやっているのか?、という問いかけに対する答えはこの記事で言及するつもりはありません。一応オブリガート内で説明はされていますが、私がそれに納得がいかなかったというか、彼の発言を残念ながら理解できなかったからです。また私は巽に対してどのような理由でアイドルをやっているか、という問は本質的ではないと考えてるので深く考える予定はありません)

そんな中で巽は要に〝ともに同じ道を歩む同胞〟と呼び掛けていて、その行為が〝有難かった〟といっている。お気づきのようにマヨイと同じようなこと(=伴侶etc)を述べているので、彼が求めていたのはそのような人物だったのでしょうか。

馬鹿な君

ここでの〝馬鹿〟は、学力面での成績不良のことを述べているわけではないので間違いないでしょう。
さて、ここでの〝馬鹿〟は何を指すのでしょうか。
私の解釈としては、

他人のことを無条件に信じてしまうほど純粋で世間知らずなこと

です。

オブリガート内で巽は無条件に人々を信じていた。
例えば、次のような点を挙げてみましょう。

非特待生はなぜ〝非〟特待生なのか。

本編でのジュンや要はオブリガート内では非特待生として扱われていました。ジュンは今やES3と呼ばれる超強豪ユニットEdenに所属しているような実力者なのに?
……つまりこの二人は、まさにダイヤの原石だったわけで潜在能力は十分にあったけれどもそれを開花させることは玲明学園ではできなかったということです。そして二人は自分に実力がないことを自覚しそれを補うための努力を重ね、巽が二人に仕事を分けようとしましたがそれを断ります。

反対に、その他の非特待生はどうだろうか。
確かに原石となるような人はいたかもしれない、ジュンや要のように藻掻いた人もいたかもしれない。しかしそれを上回るほどの人数の非特待生はするべき努力をせず、巽の脛をかじるだけの人がほとんどだったのでは?
そのような体らくの人に果たして救いの手を差し伸べる必要はあったのでしょうか。
一個人の私の意見としては、「なかった」。
おそらく多くの人がそう答える。仮に私が巽の立場ならば「そうですか、自分で頑張ってくださいね」といって立ち去りますが、巽は違った。彼が、馬鹿だったから。

先ほど私が仮説としてあげた、

他人のことを無条件に信じてしまうほど純粋で世間知らずなこと

が、本当にこれ。
(要君に関してはどちらかといえば、十分条件(純粋で世間知らずのところだけ)な気もしなくはないですが)

一緒に遊んでくれる仲

先ほどの馬鹿な君云々の続きのスクショです。

寄り添って、一緒に遊んでくれる。

遊ぶ……?

少し奇妙な発言だと思いませんか?

別にオブリガート内で二人が遊んだりしたシーンはありません。

(いい加減オブリガート感想記事を上げて、そこで述べるような事柄ですけど、オブリガートの何がしんどいってPVの通りに「かつて同じ学び舎で切磋琢磨し、輝く星になろうと純粋な気持ちでアイドルを目指していた少年たちーーー」の話で、それ以上それ未満の話は一切ないんです。語弊がありそうですが、普通の無意味な日常パートみたいなものがない。巽が入れてくれたお茶を飲んだりする本来ならばほのぼのとしたシーンのはずなのに、そのシーンですら玲明学園のおかしさを強調するものになっている。個人的にはタコ部屋三人衆でカラオケでも行けばよかったんですよ。(そしてかかるGenuine Revelation)みんなで遊ぼうよ。でも私はそんな歪なオブリガートのストーリーが好き)

なんというか、巽の少し不思議なところが反映されたセリフだと思います。
仮に遊んでくれているのが一緒に舞台上に立っているこの瞬間のことなどを隠喩しているのならば、巽はアイドル活動を「遊ぶモノ」=純粋に「楽しいモノ」と認識しているのではないだろうか。
あのライブの一体感は確かに高揚感を覚えるものです、巽はその瞬間のことを遊びとして認識しているのかな、と。ここに関しては私の中でも明確な結論が出せないままです。

「それだけの話」

あんまりスクショを貼ると運営さんから怒られそうなので以降は割愛させていただきますが、要の存在は巽にとって救いになっていたのです。

この講堂での二人のやりとりが終わったあとに、暴徒(とだけぼかす)によって巽は復帰が厳しくなるほどの致命的な怪我を膝に負います。心因性で痛みが出るということでしょうから、その時の出来事が彼の精神に負担を与えたことは確かでしょう。だからこそ、のちの要と同じように、自身と目線の高さを合わせて隣を歩いてくれたマヨイにいかに彼が救われたのか……。

さて、ここのオブリガート編を締めるとすれば、

本編では巽が自分の感情をひとしきり語ったあとのセリフです。本当は全然「それだけ」なんかじゃないはずなのに。それでもやっぱりこのたった一言で締めてしまうのは巽が自分の優先順位を低く定めていることの表れになっている。

巽の異常性

初めての巽のセンターイベントの出来事↓

このホリスティックハロウィンの衣装大好きすぎて五時間ぐらい語れる。それ以降は喉がつぶれる。

で、巽はとある人物へのライブを行いたいという提案をするが、一彩に否定(語弊がある書き方です、やや乱暴にまとめました。実際は一彩は「巽先輩は本当にこれでいいの?」と問いかけたのに巽が誤解した結果です)され、その企画書を燃やします。

巽にとってライブの提案はALKALOIDの仲間に対する我が侭であったわけで、自分の優先順位が低い巽がその行動をとったというのはかなりの歩み寄りであったわけです。それを否定され、〝燃やす〟という大胆な行動に出た。企画書=巽の自我、という隠喩にも感じられますから、怖い。
そのあと巽の誤解が解け、彼の望んだライブが無事できました。

まあ大切な宝物になったならいいか


とはいえ過程での行動は異常でした。

ただ、ここで見られたように、徐々に巽がユニットの仲間に心を開いているのを見ていると変わりつつあるのかなと思います。

もういっそルックバックスカウトやりませんか運営さん。
幼少期の半ズボンにサスペンダーに教会でお父様の真似をしている(F1スト参照)無邪気なかぜはやたつみ君(5歳)とかいかがですか。
私は彼の幼少期についての詳細を知りたいです、彼の思想の根底になにがあったのかを知りたいです、もう少し実家の教会のような神社のような何かについて教えてください。よろしくお願いします。

終わりに

この記事は、ある意味以前投稿した

の対になるように(主にオブリガートあたりの部分)書いたのですが、あえて現HiMERU⇔巽については言及はしませんでした。

勝手な解釈ですが、巽はあくまでも現HiMERUの中に要を見出してそこに自身の感情を向けているように思われるのです。現HiMERUは巽自身にありえないぐらいクソデカ感情(恋愛感情という意味ではなく憎しみや嫉妬、困惑など諸々)を向けているのに巽はやや鈍感すぎるほどその想いに応えていないように見えてしまうから。

私がまだあまり巽さんに関するストーリーを読めてないせいなんでしょうかね、いまいち彼のことを掴みきれてないです。

これからいろいろ知れたらいいな、と思います。
(ちなみにこの記事は2024年ギリギリの12/31に書ききりました。危ない)

<了>

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