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【星紡夜話】明転遭逢 2025/1/14
もうそろそろ、面倒くさい。(書くのが)
法則が変わったらしい
衛承は、エリクシルの件を知ると、「法則が変わったんだ。新しい法則を見極めなければ」と言い出した。
法則とは何ぞや。
実は、衛承はこの15年間、「日月が書く物語=星紡夜話」の舞台に合わせて、在りもしない虚構を星紡夜話に無理やりねじ込み、衛承が都合よく活動できる舞台を、無意識層に作り出してきた。
簡単にいうと、私が無意識層において「舞台設定」をしなければ、衛承は何もできない。
それは何故かというと、
衛承が自分勝手に作った世界設定では、私は活動できないからだ。
衛承が作った世界線では、私が入り込む余地はないし、
そもそも私は、衛承が作った世界で生きたくないと思っている。
今まで、私の世界線に勝手に上がり込み、私の世界で勝手に大暴れして、私のエネルギーを消耗させていたのが衛承だった。
衛承がしてきたことは、心理学の作法を知らない過干渉行為と言える。
これは心理学的にも間違ったアプローチであり、衛承がしてきたことは、干渉した相手に多大な精神的障害を負わせる加害行為なのである。
私は、衛承からもたらされたこの精神的加害行為から逃れようと、15年間必死で生きてきた。
そして先日、私の無意識はある結論に達した。
今までは、衛承の干渉を無視するだけでは乗り越えられず、むしろ無視すれば被害が深まり、私が命を落とす危険すらあった。
その危険を、この年末、ようやく排除できたようだ。
細かいことはもう書くのが面倒くさいのだが、第三章で出てきた「エウリーチェ」の過去生と、15年ぶりに再び向き合う事で、私は命の危機を脱した。
15年前に向き合った時と、今とでは、「知識と理解と情報量」が違っていた。そして15年前と比べて「処理能力」も格段に上がっていた。
違っていたのはそれだけだ。
もう一つ違いがあるとしたら、
誰ひとりとして、現実世界に私の味方がいなかった15年前と比較すると、
今はたった一人だけ、絶対的な味方がいる。
その味方は、私と同じように無意識層で囚われ、私と同じように衛承にエネルギーを利用され続けていた。
その奴隷状態が解かれ、私と同じように解放された途端、衛承はこれまで「彼」から盗んで使っていたエネルギーと「輝き」「カリスマ」を失った。
そして「彼」は自分の力を取り戻した。
それだけである。
「エリクシル」が登場し、衛承が操れる者がほとんどいなくなると、
衛承は一言だけ、くだらないことを言った。
衛承「マリエ?。。。どうしてこんなにみすぼらしくなってしまったんだ」
衛承はマリア系列の愛称である女の名前で誰かに呼び掛け、そう言ったのだが、私にはそれが誰なのか、全く見えなかった。
衛承の波長が低すぎて、私には何も見えないのだ。
おそらく衛承は、彼のエネルギーの一部を人形のように形作った、女の形をしたものに、話しかけていたに違いない。
それが衛承のエネルギーで作られたものならば、みすぼらしいのは仕方がない。
噂拡散機の女
目が醒めたら、無意識層で、一言だけこんな噂が聞こえた。
「あの女は毎日男と寝ている、だって。」
いぶかし気な女の声で聞こえてくるのだが、誰の事だか判らない。
「毎日不特定多数の女と寝ている男」なら知っている、衛承だ。
衛承の仕事仲間からも、そういう噂がよく聞こえてくるからだ。
また衛承が自分の噂をあべこべにして、集合無意識に流しているのかな。と思った。
私の態度を見ていた女が、いぶかし気な声を出した。
「あんなに騒ぎ立てているのに、全く聞こえていない??」
騒いでるんですか。
興味ないから聞こえないのかもしれません。
もしくは、私とは関係ない話だから、聞こえないのかもしれません。
どうやらその噂、私の悪い噂として広まっているようですが、あなたはその噂、信じるんですか?
と訊ねると、その女は首を横に振った。
どうやら、内容は信じていないらしい。
「でも、あんな噂、放っておくのはどうなの?」と。それは一理ある。
私のことを言っているのであれば、そんな根も葉もない噂、放置しておきたくはないが。。。
そもそも、その噂を流しているのは誰?衛承?
すると女が浮かんできた。その女が衛承の一部なのか、他人なのかは知らないが、その女が「噂拡散機」として使われているのは判ったので、私はその女から、衛承の石ころを一つ取ってやった。
その女は、衛承の石ころに踊らされ、まるでバレエを踊るかのように、独りでくるくる踊っていた。私にはそのように見えた。ひとりでくるくる回りながら、私の悪い噂をばら撒いていたようだ。私にはそのように見えていた。
女から仕掛けが取れた途端、傍観者たちが女を取り囲み、殴る蹴るし始めた。
「こいつ!くだらない噂ばら撒きやがって!」
みんな、噂の内容に信憑性がないことは承知したうえで、噂発信源をボコボコ殴っていた。
やがて傍観者たちは「私達もあの女のように利用されないよう気を付けろ」「あんな女のようにはなりたくない」「仕掛けられたら自分で取らなければ」といって、衛承に仕掛けられないよう、警戒を始めた。
2025年1月14日 14:30
今日の目立った動きはそれだけだった。
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