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【星紡夜話】明転遭逢 2025/1/12
相変わらず汚らわしい夢
ソラムは今更言うまでもなく、泰知の上の人である。判明したのは数か月前であるが。
そして「おばさん占い師」は、衛承の上の人である。
昨日の記事をアップすると、衛承が急におばさん占い師の皮を脱いで独り言を喋りはじめた。
「こいつ、俺の事を全く書かない。しかもこのままでは。。」
このままではどうなるというのだろう。私は衛承の動向に興味がない。
泰知の女性性を操れなくなった今、衛承が操れるのは、このおばさん占い師だけのように見えるが、このおばさんは衛承の過去生の一部かもしれない。他人を捕まえて使役している場合、相手に反発されたり泣かれたりして、結局最後まで上手くいかない。私はそのパターンしか見たことがない。余程衛承と意気投合している悪人でなければ、衛承の意志で最後まで動く事は不可能。
私は昨日の記事を書いた後、休眠に入った。
寝ている間に夢を見たのだが、衛承はおっさん警察官になっていて、やはり女性との不倫関係で問題を起こしていた。
衛承が無意識層で物語を作る時は大抵女性問題の話になる。いつもの事なので驚かない。
そして、無重力の機械的なカプセルの中で、私を含めた数人の人間が出番まで閉じ込められて眠らされているというのが印象的だった。
あとは、いかがわしい若い女が2回近づいてきて、2回ともピンク色の生理用品やリップ等を取り出して、色気丸出しで脅すかのように私に接近するのだが、正直意味が分からない。レズビアンなのか?申し訳ないが私にはレズの趣味はない。
覚えているのはそれくらいで、夢の大部分は忘れてしまった。
相変わらず、衛承が私に見せる夢は意味が分からない。
そして目が醒めたら、私は右わき腹を刺されたような痛みに襲われていた。
これも、寝ている間に衛承に干渉された時によく起こる事で、いつもの事だと言える。
衛承はよく、毒矢や毒剣で私を刺しに来るので、私のエーテル体やアストラル体に毒が回っていないかチェックをした後、普通に過ごした。
アストラル物語の続き
アストラル界だけで回る話を書くのは、本当に何年ぶりだろう。マーシアやユリウスたちがいた頃以来ではある。
ソラムはマーリンと話した後、しばらく考え事をしていた。
「。。この城は、水の魔物に守られている。。。俺の魔物が、得意とするのは。。。」
ソラムの思考はとても把握しやすい。
全ての存在階層を、最初から全て理解しているかのようだ。
様子を見ていた傍観者たちの中で、
「人魚が湖の乙女=マスターになるのであれば、自分のアストラル体がマスターになった姿を想像すれば。。自分のマスターと繋がるのが楽になるのでは?」
と考えた人がいて、それも一理あるなと思った。なんだかんだ言って、存在は縦に繋がっているなと感じる。
アストラル体はマスターに、
魂は大天使に、
それぞれ繋がっていると私は感じている。
そして「魔物」は、低い階層を守る守護者のよう。
ニニアンの城はとても古くて、茶色い土で固めた洞窟のようにも見えた。
白く洗練された感じのソラムの城とはだいぶ違う。ニニアンの城はかなり古い。
ランスロットがこの城で育った頃と、エウリーチェが奴隷として囚われた頃と、どちらが古い?
という話をしていたが、今の私には見当がつかなかった。どちらもかなり古い、年代が判らない時代の物語なのだ。
そんな古い城の一角にも、少し改装された部分があった。
サンルームのような大きなガラス張りの窓があり、傍に白い小さな丸テーブルが置かれていて、ニニアンはそこで一人お茶をしていた。
その部屋だけは白いタイルで改装されていて、ガラス張りの窓の外は真っ青な海。海面から明るい日差しが差し込んでいる。水族館のように、色とりどりの美しい魚たちが泳ぐ様が見える。
時々、ガラスをつつく魚たちがいて、魚たちが口をパクパク動かして話をするのを、ニニアンは笑顔を浮かべて真剣に聞いていた。それは偵察の報告だった。
魚たちの報告を聞いた「おばさん占い師」が、「気持ち悪い、気持ち悪いわよ」と、魚たちを忌み嫌う声を発した。おばさんはその場に居ないし姿も見えないのだが、全てを掌握しているような雰囲気を醸し出していて、それこそ気持ちが悪いおばさんなのである。
ソラムがテラスへやってきて、「海底テラス」の美しさに笑顔を見せた。
ニニアンも彼を招き入れ、しばらく二人でくつろいでいたようだ。
ソラムは再びニニアンの気持ちを確かめると、「勇気百倍!」とか言っていたが、地上の本体さんが知れてから、ソラムって面白い人だなあと私は思っている。。ニニアンは相変わらず、ソラムが大好きなのだそうです。
そのエリクシルはいつ使うの?今でしょ。
地上の、今の私が気になる事といえば、ニニアンの城の古さだった。
アーサー王伝説の時代から、時が完全に止まってしまっている。
そう感じていた。
古いままが悪いとは思わないのだが、「今の私」にそぐわない気がしていた。
ふと、私はマーリンに尋ねてみた。
あの「占い師風のおばさん」さあ、未だに私の生殖器にベッタリ貼り付いてる感じがして、いやらしくて気持ち悪いんだよね。
でさぁ?
そのエリクシルって、こういう「やたらとおばさんがくっついてくる病」は治せないの?
あいつら(衛承や馨紫=人食い巨人や虐殺王)から「妙薬」が搾り取れるとしたら、巨人や虐殺王から受けた傷を癒す秘薬ではないのかな。
命からがら、折角手に入れたエリクシル、僅かだからって、ずっと使わずに保管しておくの?
それって宝の持ち腐れじゃない??
「そうだな。。。」
マーリンは浮かない顔だったが、エリクシルを私に使う事を承諾してくれた。
「使っても、どうせまた、『抽出できる』ものだから」
マーリンから、小さな小瓶の中にある、紅い液体を差し出され「飲んでごらん」と言われた。
私が赤い液体を口の中に入れると、まず変化が起きたのはニニアンだった。
ニニアンの姿が光りだし、少し変容したのだ。正直なところ、眩しくてちゃんと見えていないのだが、少し若返ったように見えた。
その直後、今度は城が生まれ変わった。
土色の洞窟のような壁が白く塗り替わり、近代的な美しい城に置き換わっていた。
その変容を見ていたマーリンは、静かに笑顔を浮かべて頷いていた。
「もう駄目だわ💦もうこれ以上近づけない💦」
といって焦りだしたのは、「おばさん占い師」の声だった。
私がエリクシルを飲んだ途端に、「おばさん占い師」との遺伝子が完全に分離されて「分かれた」のを感じていた。このおばさんは、何万年もの間、「私を虐め続けてきた悪性遺伝子」のようなものだったのである。
もうこのおばさんと、私には、なんの関係もない。
ニニアンの城が美しく変容したのを目の当たりにしたソラムは、瞬時に全てを悟ったかのようだった。
ソラムの顔は、嬉しさと、何か強い決意が混じったような表情をしていた。
「。。こうしてはいられない。帰って対策を練ろう」
こうしてソラムはニニアンの城を後にすると、彼の愛馬を呼んでそれに飛び乗り、彼の城まで急ぎ馬を走らせたのである。
マーリンは、少し若返ったニニアンが訪ねてきたのを見て、こういった。
「おかえり、マーシア」
。。マーシア、なのか。。。
「。。そう、君だよ。」
エリクシルを飲んだら、「当事者」として「物語」に引きずり込まれたのかな。
でも、ソラムも「ランスロット」ではないのよな。ランスロットの過去を持ってはいるものの、
ソラムは今のソラムなのだ。
だったら、
あなたは、「誰か」になるのかな、マーリン。
マーリンは、少し可笑しそうに微笑む表情だけで、「さあね」と答えた。
※傍観者
「。。古い物語に、終止符を。」
「(頷く)。。」
「そんな感じだね。」
2025/01/13 0:47
※地上の出来事より、アストラル界で童話みたいな話が展開されるのを見るのは、精神衛生上良いことです。。(しみじみ)
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