Summer Prism Archive【morgen】
すごく良かった。良い日だった。
「良かった」ということを世界に発信するためにnoteのアカウントを開設しようと思ったくらい良かった。実際、このように開設した。よろしくお願いします。
morgenさんの日記展『Summer Prism Archive』東京会場に行きました。
この世界はどうしても生きづらくて、半径数メートルの社会や所属するコミュニティに馴染むためにはそれなりに心のギアを入れて努力して、万全の態勢で備えることが自分にとっては必要で……
でもきっとそんなことなんて考えない人がほとんどだし、そんなことを考えている自分はこの世界でずっと孤立しているんじゃないかと思ってしまう。
そんなとき、同じような感覚を持った表現者の言葉に出会うと安心感で心が満たされる。救われる。
抱えた苦しみや不安の芯の部分までしっかり理解して共感できる人が確かに存在するという事実が、まだ全てに絶望しなくていい、という希望になる。
その人がいるならこれから先もきっと大丈夫かもしれないとまで思わせてくれる。
BUMP OF CHICKEN、PEOPLE 1、オードリーの若林正恭さん、パンサーの向井慧さん、星野源さん、米津玄師さんなどがそういう存在。
そして、morgenさんもそのひとり。
2023年の秋頃、YouTubeのおすすめ動画に『たくさん、歩くンゴねえ……』が出てきた。
Vlog系の動画は普段観ていなかったが、その時だけ直感的に「これは観るべきだ」という何かをサムネイルから感じ取った。
直感は当たった。知性があって、穏やかな動画のゆるい雰囲気が最高に好きで、すぐにチャンネル登録した。
具体的にうまく言い表せないが、大好きなドラマ『住住』と似た空気を感じた。たぶん同じマイナスイオンが発生している。
それから動画を観ていく中で、共感できるポイントはどんどん増え、morgenさんはいつしか自分にとって希望の光のひとりとなった。
『Summer Prism Archive』のチケットを入手してからの1ヶ月半くらいは、11月9日を心の支えにして日々を生きていました。
会場に着き「ここにいるお客さんもきっと近い感覚を持った人たちなんだろうな」という安心感を胸に、展示を観た。
日常を綴った言葉も、
写真で切り取られた風景も、
儚さや美しさ、「そういうの本当にわかる」「こういう景色好き、わかる」という共感で溢れていた。
そして入場特典を受け取るとき、わずかながらご本人とお話できる機会が!短かったけど本当にうれしかった。
こういうとき、事前に何を話そうか決めて行くけど終わってからもっとこうしたほうがよかったんじゃないか的なお決まりのパターンになりますよね、、まあ仕方ない。
morgenさん「こちら、入場特典になりまーす」
自分「ありがとうございまーす」
自分「あの……としたいリスナーですよね笑」
※としたい:文化放送超!A&G+と音泉で放送されていたラジオ番組『佐倉としたい大西』の略称。番組パーソナリティーは声優の佐倉綾音さんと大西沙織さん。morgenさんは動画内で同番組のファンだと公言している。
morgenさん「え゛っ!?!?(低音)としたいリスナー!」
自分「『としたい』聴いてたって知ってからすごく親近感あって!」
morgenさん「すごーい!(番組の)イベントとか行きました?」
自分「行ったことないんです、またやってほしいですよねー」
morgenさん「ねー」
(同時に沈黙)
スタッフさん \お時間でーす/
morgenさん(爆笑)
直前の展示を観た上で、「きっと楽になると思うのでBUMP OF CHICKENの『銀河鉄道』を聴いてみてください……!」とか、いつも心を支えられていますとか、話したいことはまだまだたくさんあったけどそれはここに記しておくことにした。
morgenさんご本人に会ったんだという事実、数十秒の多幸感、もう終わってしまったという切なさ、「こうすればよかったかな、いやいいか」という混乱(?)などいろんなものがごちゃ混ぜになったまま、穏やかな秋晴れの下、渋谷のモスバーガーへ歩みを進めた。
頭も心もふわふわしたままよく的確にハンバーガーセット注文できたよな。
良い日だ。
目の前に広がる景色の彩度が、少しだけ優しくやわらかくなった気がした。
土曜の昼下がり、アイスレモンティーを飲みながらそう思った。