観光客も楽しめる札幌市青少年科学館
新千歳空港駅から快速エアポートで新札幌駅で約30分、新札幌駅からは徒歩5分の立地にあります。
1981年(昭和56年)10月に開館し、2024年(令和6年)4月にリニューアルオープンしています。
ただ、沿革を見ると定期的にコーナーごとにリニューアルを繰り返しています。
今回のリニューアルについては青少年科学館基本構想(PDFが開きます)に詳しく書かれています。
構想がうまく具現化された展示フロアだなと思いました。
科学館全体の統一感、テーマ・分野ごとの統一感の明確化
・館全体として「北方圏」「サイエンスの原理」が展示されている
・フロアごとに対象学年を変えている
・展示エリアが分野ごとに明確に分けられている
企業・大学等との連携強化
・説明に大学の監修がついている
・常設で企業コーナーがある
体験性や遊戯性の向上
・説明パネルを読むだけというものはなく、スイッチを押すなど来館者が何かしら動作するよう設計されている
展示について
人工雪成長装置
リニューアル前は稼働していたそうです。今はガラスケースに入っての展示になっています。残念。
低温プレイグラウンド
-30度の世界を体感できます。
カチコチに固まったアロハシャツが自立していました。
雪や氷についてのコーナー
持ち上げたり、スイッチを押したりと観覧者に動作させる設計で、大人もついつい手が出ます。
エゾヒグマやエゾジカの毛を顕微鏡で見る
夏毛と冬毛の違いを観察できました。
ディスカバリーコーナー
北海道大学の小林快次教授が有名ですが、科学館なので、博物館要素を取り入れることに消極的なのか、、、ややわかりにくい所に展示していました。
博物館と科学館の定義については前回の記事を読んでください。
カーリング・スケルトン
映像を見ながら動いてゲームをクリアさせるコーナーでした。
整理券はなく、並べば体験出来るようになっていました。
地下鉄・除雪車
運転席に座って映像を見れます。
山崎直子さんコーナー
名誉館長を務めているらしいです。
宇宙に持って行ったものが展示されていますが、女性らしく化粧品類が展示されているのが新鮮。
そこにダクトテープ(グレーテープ)が並んでて笑いました。
映画・オデッセイでダクトテープを万能に描き過ぎと思ったけど、本物の宇宙飛行士もダクトテープ携帯してるんだ。
プラネタリウム
最近都内の大型プラネタリウムの多くは番組を流すだけですよね。
ここは、必ずお話しタイム(星空案内)があります。久しぶりに星空の生解説聞いた。。。泣
夏の大三角と秋の四辺形はもう自分で見つけられると思う。
やっぱり、人がその場で説明してくれるのって印象残るなーって思いました。
攻略方法
整理券があるのは低温プレイグラウンドのみ。それを最初にゲットし、カーリング・スケルトンに並んで、体験してからゆっくり館内をまわると良いかも。
3時間ぐらいでまわれるかな。
再入館OKなので、外でランチして戻ってくることも可能。
プラネタリウムが見たい場合は早めに購入した方が良いです。平日夕方でしたが、ほぼ満席でした。
早めにチケットを購入しても、座席指定券ではないので、入場時間前からプラネタリウム前には長蛇の列ができていました。
最後に
私が訪れた時には中学生ぐらいの子たちが、「コレは前からあったね!こっちは新しい!」と言いながらまわっていました。小さいころから何度も来ている事がわかります。
この子達を飽きさせず、今後も繰り返し来館させるために企画展を充実させることが課題ですね。
一方で、北方圏の科学館というのは旅行者をターゲットと出来ますが、旅行客へのアピールはなかなかここ一館で出来ることに限界があるので課題かと思います。
トリップアドバイザーの評価を上げても、それで、札幌へ向かう観光客を新札幌で途中下車させるのは難しいんじゃないかな。途中下車させるには新札幌自体の魅力を上げる必要がありますよね。
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