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『General Magic』レビュー
若者たちが新しい製品を生み出す過程はとても熱い感情が芽生える。「新しいもの」には核となるプロセスがない。誰も手につけていない未知の世界に踏み込む怖さと共にワクワクする感情が開発者に入り混じっていたのではないだろうか。ある意味まっさらな状態で取り組むことになるのだが、これには相当な時間や手間、そしてたくさんの人間が関わるということを実感した。私たちはパソコンやスマホが当たり前に使っていた、いわゆるデジタルネイティブの世代だ。今ではそんな当たり前に需要があるスマホが当初はここまで売れなかったという事実に疑問を持った。なぜスマホは売れなかったのだろう。この時代、一般人にはまだ物珍しいものだったからだろうか。いずれにせよ、ここまで手間がかかっているというのに売れなかったという失敗例がスマホの歴史にあったということに驚いた。Apple、Googleといったインターネット用語は当たり前で、私自身、この二つがデジタル社会の二大巨頭というイメージだった。だからGeneral Magicという言葉は初耳だったし、このような企業が存在していたことは知らなかった。結果は破産という失敗に終わってしまったが、携帯端末が必須となったこの現代を作り上げるきっかけを築いたと言えるのではないだろうか。