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かーちゃんを殴れ

今日から新学期🌸

緊張しているのが伝わった。

娘だけじゃない。

殆どの子が硬い面持ちで登園した今朝。

クラス替えは無いけれど慣れ親しんだ保育室を年中さんに譲り年長組さんへ。担任も変わる事がやっぱり緊張するのかな。

お迎えに行くと娘はニコニコ。

担任の「Mせんせーすき♡」と話してくれた。

娘は人の声に敏感である。

声で好き嫌いが分かれる。

高くて可愛らしい声の人が好きだから基本的に男性は嫌いになる。

そして子供の甲高い声もボリュームが突然上がるのも苦手である。

きっと疲れたろうなと感じた。

それなのに不思議と今日はメンタルが安定していた。

強くなったのかな?

1日を無事に終えようとしていた夜。

また例の強迫性障害が。

何回も自分の部屋の物が真っ直ぐになっていない!とイライラして暴れ出した。

次はカーテンが気になって暴れた。

私はなるべく平静を装って穏やかに話した。

「危ないからハンガーは投げないでね」

娘はテーブルの下に隠れて嫌だ!嫌だ!を繰り返している。

暫くすると落ちつきを取り戻し娘の方から話しかけてきた。

「アレがね真っ直ぐなってないの。なってないと気持ちが悪い。いつも何かしててもまた思い出して真っ直ぐなってない!て不安になって直しにいきたくなるの。でも動いてないのもわかってるよ。」

そっか、、しんどいね、、と私。

「だからね、キィー!てなって暴れてね、かーちゃんのことは大好きなのに、かーちゃんに八つ当たりしたくなるの。本当はかーちゃんを叩きたく無いんだよ。」と。

ゆっくり一生懸命に話してくれた。

私はただ頷きながら涙が止まらなかった。

苦しいだろうな。

助けてあげたいな。

娘は何か漠然とした不安があってそれに押しつぶされそうになる時に自分の部屋の物を真っ直ぐにする事で安心するのだと話してくれた。

何がってわけじゃない。

進級することが不安なわけじゃない。

何か得体の知れない物が恐怖という形で心に入ってくるみたいな。

だったら

発狂したくなった時は思いっきりかーちゃんを殴りなさい。蹴りなさい。
かーちゃんが全部受け止めてやるから。

そう言うと

娘はわーわー声をあげて泣き出した。

娘を力一杯抱きしめて私も泣いた。

大丈夫。

大丈夫だよ。

かーちゃんは貴方の味方だから。

殴っても蹴っても怒らない。

好きなだけ気が済むまでやれば良い。

先生やお友達を殴るわけじゃないから。

ただ、おウチでも貴方が怪我するような事はだめだから

かーちゃんに当たれば良い。

話してくれてありがとう。

娘はホッとして泣き疲れて眠った。

5歳の子がよく話してくれたなと思った。

頭や心で抱えている複雑な感情を言葉にして伝えるのは大人でも難しい。

体重が15キロを超えた娘に突進されるとよろけてしまうかーちゃんだから

もっと鍛えておかないと!

母は全力であなたを受け止める!!!




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