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もう一つの卵の行方⁈

娘が話してくれた久しぶりの胎内記憶を忘れたくなくて記事を書くことにした。

娘が夜眠るまで今日あったことや行きたい場所、食べたい物、欲しいおもちゃなどを話すのが日課でその日もまたそんな話をしていた。

気持ちよく眠りにつけるようにとYouTubeでお気に入りのオルゴールの音を聴きながら、ふと娘が何の脈絡もなく胎内記憶を話し始めた。

「◯ちゃんにはね…確かお姉ちゃん?ん?違う。お兄ちゃんがいるんだよ」と。

娘はひとりっ子。
従兄弟にはお兄ちゃんはいるけど兄弟はいない。

「かーちゃんのとこに行きたい!て言ったらね、お兄ちゃんが手を繋いで連れて行ってくれたんだよ。」

「そのお兄ちゃん、どこ行ったの?」と私が聞くと

「僕が行くとお母さんが大変だから◯ちゃん1人で行きって言ったんだよ。」と教えてくれた。

そっかぁ…会いたかったなぁ、かーちゃんもお兄ちゃんに…と言ったら何故か涙が溢れてきた。

「でもね!◯ちゃんの事いつも守ってるんだよ。」と。そこで娘の話は終わった。

その後、娘からスゥーッと寝息が聞こえてきた。

私は10年授からず不妊で苦しんだ。

神頼みからパワースポット、鍼灸、整体、漢方、サプリ、運動、ヨガ。
もちろん不妊治療も何年もした。

これが最後の治療と覚悟を決めて友人の紹介で行った不妊治療専門病院で運良く娘を授かったが

体外受精6回のうち4回は失敗。1回は着床して妊娠反応が出るも化学流産だった。

そして6回目の胚移植で初めて2個の初期胚同時移植で片方だけがお腹に残ってくれて無事に育ち生まれたのが娘。

もう一つの大切な卵はどこに消えたのか気になっていた。

あの時、私達夫婦は男の子と女の子の双子が良いねと育児の大変さも知らずにお気楽な夢をみていた。

10年授からなかったんだ。
ここでミラクルでも起きて2人一度に子供が来てくれたら!!

なんて。

でも1人だけでも私達には十分すぎる奇跡だと思った。

この子だけでいい。
この子を大切に育てよう!

娘が話してくれたお兄ちゃんはもしかしたらあの時の…⁈

この話にはまだ続きがあります。

今日はこの辺で。

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