Muse Dashのアークナイツコラボ楽曲について

はじめに

この記事を書いた理由

音ゲーのMuse Dashさんからアークナイツコラボのお知らせが出ました。筆者はアークナイツを日々遊んでおり今回のコラボをとても嬉しく思っていますが、コラボ楽曲に選ばれた8曲を見てこう思いました。

「ゲーム内で聞けない曲が多くないか???」

8曲中ゲーム内で流れたことがあるのは4曲であり、今現在(2023/01/21)ゲーム内で聞けるのはなんと2曲だけです。 3曲は聞けます。(2023/03/21追記)
ゲーム内で聞けないとはいえアークナイツの曲ではあるので詐欺にはならないのですが、じゃあこの曲はどこで聞けるのか&どんな曲なのか という情報をまとめたものがあった方がいいんじゃないかと思ってこの記事を書きました。


アークナイツについて

アークナイツはHYPERGRYPH開発 Yostar運営のスマートフォン向けゲームであり、いわゆるソシャゲ、特に大陸ゲーと呼ばれるものです。
可愛らしくカッコいいキャラクターデザインや読み応えのあるシナリオといったゲームとしての面白さに加えて、ソシャゲ界隈におけるYostarのブランド力や潤沢な広報ぢからのおかげもあってか日本語版はリリースから丸3年経ち、現在は3周年イベントが開催されています。

さてこのアークナイツは音楽を作るのがとてもとても好きなようでして、イベントのたびにゲーム内で流れるイベントのテーマ曲、イベントステージでの戦闘曲、イベントボスとの戦闘曲を作るだけでは飽き足らず、ゲーム内で一切流れないイベントPV用のBGM&実装キャラクターのイメージソングがぽこぽこ出てきます。全部合わせたらイベントごとに6~7曲は作っているのではないかと思えるほどに出てきます。しかもどの曲も出来がいいのでプレイヤーからの人気も高い。

そんなアークナイツらしさが今回のコラボ楽曲にも表れており、内訳としては過去のイベントテーマ曲が3曲、キャラクターのイメージソングが4曲、その他が1曲となっています。ダカラサギジャナイヨ……


コラボ楽曲

紹介順はMuse Dashさんの告知画像の順番でありアークナイツにおける実装順ではありません。

Autumn Moods

いきなりゲーム内にない曲です。
星6キャラクターのアンジェリーナのイメージソングであり、四季をテーマにした連作の一つとのこと。アンジェリーナは上の動画の左側の子。

ゲーム内のキャラ紹介にて「意外にもやや時代を感じる音楽を好む」と書いてあることを踏まえてか歌謡曲っぽい曲です。

作曲された方のnote記事がありますので貼っておきます。

Dossoles Holiday

過去にゲーム内で流れていた曲ですが、現在は聞くことができません。常設化されたので聞けるようになりました。(2023/03/21追記)
2周年イベント「ドッソレスホリデー」のテーマ曲でありPV曲でもあるアゲアゲな一曲。上の動画はイベントPVですが、これ以外にもイベントアニメPVにも使用されています。ゲーム内ではイベントトップ画面のBGMとして使われていたので、期間中は毎日聞いていました。

恩人のすすめでバカンスに出掛けたら幼なじみや前職の同僚に会ってびっくりしたけど一緒に遊んだらいい気分転換になった というお話のイベントでしたので、ビーチの波が引くようにスッと静かになったりまた盛り返したりというのが表現された陽気でカラッとした曲です。

イベントのアニメPVも貼っときます。

Radiant

これもゲーム内にない曲。
星6キャラクターの耀騎士ニアールのイメージソングであり、彼女が実装されたイベント「ニアーライト」のアナウンスPVでも使用されています。

とある国の騎士競技大会のチャンピオンである彼女らしい、力強く前に進む意志のこもった華やかな曲です。

アナウンスPVも貼っておきます。騎士競技の運営側にとって邪魔な騎士が暗殺されそうになり、それをニアールが助ける というシーンです。

Renegade

今現在ゲーム内で聞ける2曲の片方です。
星6キャラクターのW(ダブリュー)のイメージソングであり、彼女の生い立ちを描いたイベント「闇夜に生きる」のBGMとしてインスト版が使われています。また、闇夜に生きるが復刻された際のアニメPVにも使用されました。
闇夜に生きるはゲーム内に常設化されており、ステージDM-1の戦闘前シナリオパートにてこの曲のインスト版を聞くことができます。

Wについて語るとそれだけで記事が一つできてしまうくらい様々な要素が詰まったキャラかつ筆者の大好きなキャラなのでなるべく簡潔に書きますが、彼女は闇夜に生きるとメインシナリオ7章において大きく立ち位置が変わるキャラクターであり、それが反教者や裏切り者を意味するrenegadeという言葉に繋がっているのではないかと考えます。
W本人もプレイヤー人気のあるキャラクターであり、この曲も人気の高い曲です。多くの人が歌詞の翻訳や考察記事を書いているので、検索して読んでみるとより理解が深まるかと思います。

闇夜に生きるが復刻された際のアニメPVを貼っておきます。Wがナレーションをしており、概要欄の限定リンクから別ナレーションのPVも見れます。

Boiling blood

こちらもゲーム内にない曲。
星6キャラクターのブレイズのイメージソングであり、彼女が実装されたメインシナリオ6章のアニメPVにも使用されています。サビが遠い曲。

ちょっとガサツだけどアツくて強い信念を持った彼女らしいスピードに乗って盛り上がれる曲です。ゲーム内のキャラ紹介やボイスにおいて血液への言及があり血沸き肉踊る的なことも言っているので、曲名はそこから取られたのかもしれません。

メインシナリオ6章のアニメPVも貼っておきます。降下するブレイズが印象的。

ManiFesto:

ゲーム内にない曲、というか説明と分類が難しいその他の曲。
簡潔に言うと大陸版でのみ開催されたオフライン音楽祭イベント用に書き下ろされた曲です。筆者は中国語が読めないのでこの曲についての情報を深掘りできません。

上の動画に出てくるペンギンはアークナイツの世界にいる有名なラッパー兼運び屋集団のボスで、名前はエンペラーです。シナリオを読んでいるとたまに名前が出てくるうえにギャグ時空の人間のような振る舞いをしている不思議なキャラクターです。

Speed of Light

今現在ゲーム内で聞ける2曲のもう片方です。
イベント「喧噪の掟」のテーマ曲兼エンディング曲です。イベントアニメPVにも使用されています。
喧噪の掟もゲーム内に常設化されており、シナリオCB-ST3にてエンディングロールと共にインスト版が流れます。映画のようなエンディング演出があるのはこのイベントだけです。

先ほどのエンペラーがボスを務める運び屋集団がトラブルに巻き込まれる というお話のイベントなのですが、彼女たちは日々様々なトラブルを起こし起こされているお気楽集団なので、その程度のちょっと騒がしいだけの出来事は日常茶飯事です。賑やかかつさっぱりとした印象で彼女たちにぴったりの曲です。

アニメPVも貼っておきます。

Operation Blade

過去にゲーム内で流れていた曲ですが、現在は聞くことができません。
高難易度イベント「危機契約#2」のテーマ曲です。古参プレイヤーに3曲選べと言ったら皆がいの一番に選ぶくらいの大大大人気曲。正式な曲名が出るまでは「Art of Blade」というファン愛称で呼ばれていました。

「俺が噂の"ヤツ"だぜ」「見ただけでわかるけど俺の勝ちだな」「熱すぎて誰にも止められないねぇ」と続き「今日この日は俺のものだ」と最後に宣言するという最強イキり煽りソングであり、その歌詞から過去のイベント危機契約βにて大暴れし#2にも登場した敵中ボスキャラクターのヴェンデッタのイメージソングなのではないかと言われています。
実際この歌詞に見合う暴れ獅子のごとき奮闘で古参プレイヤーに恐怖を植え付けた危機契約ヴェンデッタですが、性能としてはシンプルで潔い火力お化けであり、嫌がらせじみて面倒くさい性能のその辺のボスよりもキャラ人気が高いです。


おまけ

アークナイツの楽曲を追うには

これまで述べてきたように、アークナイツにはゲームをプレイしているだけでは追えない曲がたくさんあります。

上はアークナイツのYouTubeチャンネル、下は大陸版のbilibiliチャンネルです。イベントPVやキャラクターイメージソングは全てここにあり、イベントのたびに増えています。
大陸版は日本語版の半年先を行っているのでYouTubeチャンネルよりも曲が多く、また日本語版に存在しない曲もあります。課金が必要ですがManiFesto:が使われた音楽祭イベントの録画も見れるそうです。

アークナイツの世界にはMonster Siren Recordsという音楽会社がありエンペラーなどのアーティストはそこを通じてCDを出している という設定なのですが、上のリンクはそのMSRのサイトです。
ここではアークナイツのほぼ全ての楽曲をフルサイズで、歌詞付きで、無料で、会員登録すらなくサイトを開くだけで聞くことができます。中国語の怪しいサイトに見えるかもしれませんが、開発のHYPERGRYPHが中国の会社ゆえ当然中国語になっているだけで公式のサイトです。

この3つを押さえておけばアークナイツの楽曲はだいたい追えます。そのほかに各種音楽配信サービスでもアークナイツの楽曲を楽しめるそうですが筆者はそういうのに疎いので紹介できません。申し訳ない。
プレイヤーの一人としてはゲームを遊んでくれる人がたくさん増えたらいいなと思っていますが、他のゲームで忙しかったり端末の容量がなかったり等の理由があるかと思いますので、まずは音楽だけでもアークナイツの世界に触れてもらえれば嬉しいです。