1.7 シリア料理でクリスマス
Mawlidho d'Mshiho Brehik!
キリストのご降誕おめでとうございます!
Congrats, Syria ! ヽ(;▽;)ノ
アサドは尻尾を巻いて逃げました。
みんなが祖国に戻る時が来ました!
シリアが平和で幸せな国になりますように!
アンタキヤの聖歌隊のみなさん、ご無事でしょうか?! ずっと心配していました! また美しい聖歌を歌ってほしいです!
▼『シリア正教:アンティオキアの典礼』より「十字架崇拝~主の祈り」
アサド政権崩壊のお祝いに、1月の旧暦クリスマスをシリア料理で、ということに。作るのはいつもの夫。
12月は「犬の断耳・断尾反対」の署名を提出しに行ったり、気がついたら1人であちこちの教会のクリスマスに7回も行っていたりで(なんでやねん)、家でクリスマスのお祝いをする余裕がなかったのでした。
《本日のメニュー》
・シャーイ
・ホブズ
・フンムス
・タッブーレ
・キッベ
・シーシュ-バラック(水餃子)
・クリスマスのフルーツケーキ
ホブズ(中東のパン)用に新しいドライイーストを買ってきました。ドライイーストは未開封でも1年で寿命っぽいです。
「ところでイーストって何なの?」と夫にきいたら、「たしかレーズンから作るんだよ」と。「は?」
でも検索したら本当でした! 果物などから作る「製パンに適した酵母(Yeast)」とのこと。イーストが糖をアルコールと炭酸ガスに分解して(発酵)、その炭酸ガスでドウが膨らむんですね。
気がついたら、あちこちのお店からピタが消えていたので、家で焼くのが普通に。やはりトングでつかんで直火で焼くのがいいみたいです。
フンムスは、noteのシリーズで作るのはもう6回目。不変の旨さ!
パンでディップして食べます。未経験のかた、一度お試しあれ! スーパーで “ひよこ豆の缶詰” と “練りごま” を買ってくれば、あとは「ポッカレモン+にんにく+塩+オリーヴオイル(+あればクミンも)」を全部一緒にミキサーにかけて、クリーム状にするだけです。
タッブーレは3回目。ハーモニカくらいの量のブルグル(全粒デュラム小麦)が残っていたので、それをゆでて戻したところ、ボウル1杯くらいの量に増えてしまい。あわわ。パセリをたっぷり入れても、理想の “緑色のサラダ” にはならず……。
野菜は、ダイスにカットした「トマト+きゅうり+玉ねぎ」が入っています。ハーブはミント。ドレッシングは「レモンジュース+オリーヴオイル+塩こしょう」。
シーシュ-バラックは “包んだ物” という意味の、水餃子風の料理。
小麦粉でパスタを作って、麺棒で薄く伸ばして、直径5cmの円い皮を作ります。
餡は、「大豆ひき肉+玉ねぎ」を炒めて、「パセリ+シナモン+クミン+塩こしょう」を混ぜたもの。
皮に餡を乗せて包んでいきます。この包みかたが独特でした。
包んだシーシュ-バラックをゆでて、ヨーグルトソース(炒めたにんにく+ヨーグルト+塩+ドライミント)に入れて、バターを加えて、ちょっと煮たら完成。
夫はヨーグルトソースをひと口食べて「これは温かいジャジュクだ!」と(ジャジュク:ヨーグルトの冷製スープ)。おお、たしかに!
シーシュ-バラックは、もちもち食感で、ヨーグルトの酸味と合います。これは気に入りました!(逆に、この味が無理な人も多いかも)
キッベは “球” という名の料理。ラグビーボール型の揚げ物です。
「フィリング(炒めた、ひき肉+玉ねぎ+ピスタチオ+レーズン)」を、「衣(こねた、細びきブルグル+ひき肉+玉ねぎ+砕いたピスタチオ)」で包んで揚げます。(大豆ひき肉を使っているので、衣には小麦粉を入れてまとめました)
味付けはフィリングも衣も「塩こしょう+クミン+シナモン」。
つまり、同じ味の「似たようなもの」を「似たようなもの」で包んで揚げる、と。
なんだこりゃ?(・∀・)
夫いわく、「衣にまで肉が入ったメンチカツ!」。
厚い衣のザクザク感が美味しい揚げ物です。コンビニで売っていたら、部活帰りの飢えた中高生が買い食いしそう。
クリスマスのフルーツケーキは、「フルーツ(ラムに漬けた、レーズン+干し杏+プルーン+ドライオレンジ)」と「ナッツ(刻んだ、くるみ+アーモンド+ピスタチオ)」と「スパイス(シナモン+ナッツメグ)」だけ伝えて、あとは無意識に焼いてもらいました。ラムが効いていて、大人の味です。
どれも旨いのですが、なぜかどれもあまり量は食べられません……。
夫:フンムス以外は全部 “穀物づくし” だからじゃない?
私:えっ? タッブーレとキッベも小麦粉を使ってないよ。
夫:両方とも “ブルグル麦” を使ってるよね。
私:えっ? “ブルグル麦” って穀物なの?
夫: “麦” じゃん。
私:えっ?
誤算でした。私は何となく「ブルグルは野菜」だと思っていたのでした。(なんでやねん) 超膨満感! ( ・ ∀ ・ ) ( ・ ∀ ・ )
そして、このあと4日、シリア料理を食べ続けました。
†12月のクリスマスのあと、note友だちだったリリコイさんが天に帰りました。
また逢う日まで、ALOHA!